チャン・ギハ「『恋人はいますか?』という質問にはノーコメントで貫いています」

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写真=ドゥルドゥルamc
2008年、バンド“チャン・ギハと顔たち”としてデビューしてからずっと、ステージの上で歌だけを歌ってきたチャン・ギハ。彼がキム・ビョンウク監督の新シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ジャガイモ星2013QR3」を通じて演技に挑戦した。前作「ハイキック」シリーズでミュージシャンのイ・ジョク、ユン・ゴンを役者デビューさせたキム・ビョンウク監督の網に今回かかったのはチャン・ギハだった。


チャン・ギハは「二人の演技を見ました。二人ともお上手でした。でも、僕の方がもっと上手だと思います」と伝え、演技に対する“意外な”愛情をアピールした。

「役者に挑戦? 監督から電話をもらい、すぐに決めましたよ」

「演技を始めたきっかけですか? キム・ビョンウク監督が事務所に電話をくださったんです。『チャン・ギハに演技をさせたい』と。その一言に勇気をもらい、挑戦しました。『ああ、僕にも何か可能性があるんだ』と感じました。監督は勘が鋭い方なので、信じました」

「ジャガイモ星」のチャン・ユルというキャラクターは、チャン・ギハにとって非常に特別なものだ。キム・ビョンウク監督がテレビの中の彼の姿を見て描いたキャラクターであるためだ。最初からチャン・ギハを念頭に置いたキャラクターだったので、彼はより一層リラックスして演じることができた。漠然と「面白そう」と思って始めた演技は、どんどん彼を引き込み、ついには演技への欲まで出させた。

写真=CJ E&M
「『ジャガイモ星』の序盤、監督は僕に演技力が必要でないことだけをさせようと思っていたそうです。でも、させてみるとどんどんリクエストも増えていきました。泣く演技も宇宙人の特殊メイクもしたし、本当にドラマで経験できるすべてを経験したような気がします」

デビュー以来、歌だけを知って歌だけを歌ってきたチャン・ギハの演技への挑戦は、ある意味では意外なものであった。しかし、オーダーメイドの洋服を着たような自然体な姿で「思ったよりいいな」という反応を導き出した。話が進むに連れて出番も増え、どんどん強烈な笑いも誘った。ミュージシャンの他に、役者というもう一つの肩書を手にした。

「恋人がいますかって?それはずっとノーコメント」

率直な話術を披露したチャン・ギハは「恋人はいますか?」という質問に「その質問にはずっとノーコメントで貫いています」と答えた。チャン・ギハは「『いません』と答えてきて、ある時『ノーコメント』になると、それがまた推測の余地を与えることになります。だから、完全犯罪のためにこの方法をとっているんです。僕一人だけが関わっていることなら損をしてもいいのですが、恋愛は相手がいるので慎重にならざるを得ません」と慎重な姿勢を見せた。

「ジャガイモ星」でチャン・ギハが演じたチャン・ユルは純粋な心の持ち主ではあるが、時には空気が読めず、無神経な一面を見せ、妻ノ・スヨン(ソ・イェジ)を寂しがらせた。実際のチャン・ギハはどのような男なのだろうか。

「実際はチャン・ユルと違います。恋愛をするというのは、その人が好きなわけなので、できるだけ思いやり、傷つけないようにして、常に関心を表現しようとしています。そうしたいと思えない人とは付き合いません」

“男”チャン・ギハは、ゆっくりした口調やユニークな一面などテレビでのイメージとは異なり、礼儀正しく思慮深いジェントルマンだった。また愛する女性のためにあらゆる努力を惜しまない男、またその女性のために何でもしてあげたいという優しい男であった。時には恋愛を楽しむも、デビュー以来一度も恋愛に関して明かしていないチャン・ギハ。彼はそれさえも愛する女性のための配慮であると伝え、ロマンチストとしての一面を披露した。

「残りの2014年はアルバムの準備に全力を注ぐ」

チャン・ギハと顔たちのリーダーであるチャン・ギハ。彼は中学時代に教会に通いながら、初めて音楽に接した。友人たちとバンドを結成し、面白半分で公演を行うこともあった。チャン・ギハが本格的に音楽の道に飛び込んだのは、大学に入学し、除隊してからであった。2008年にチャン・ギハと顔たちの「安物のコーヒー」が発売直後から人々の関心を集め、そうやって運良く今も着実に人気が続いている。

「最初は両親の反対がありました。アイドルの場合は練習生生活というのがあるので、専念するという感じですが、インディーズというのは趣味の感じなんですね。なので、両親には内緒にして続けることができました。考えてみると運が良かったと思います。その後、『安物のコーヒー』がテレビで流れるようになると、両親もやっと認めてくれました」

チャン・ギハと顔たち。韓国では本当に有名な、おなじみのロックバンドだが、最新アルバムは2011年にリリースされた「チャン・ギハと顔たち」だ。コンサートやバラエティ番組などで精力的な活動を展開していることと比べると、新曲が出ないことには物足りなさを感じる。ファンたちは昔発売された曲をリピートして聞き、ニューアルバムを首を長くして待っている。

「アルバムはすでに出来上がっています。でも『無限に挑戦』や『ジャガイモ星』などで色々と忙しく、発売が先送りになりました。あまりにも忙しく生きてきたような気がします。今年は音楽に全力を注ぎます。演技への情熱はありますが、年内にまた挑戦することはないでしょう」

記者 : キム・ガヨン