HIGH4「曲は1位でも、誰も僕たちの顔を知りません」

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写真=(C) N.A.Pエンターテインメント
残酷だった4月、1度も放送に出演することなく、1ヶ月間音楽配信チャートの上位にランクインした新人グループがある。男性4人組グループHIGH4だ。IUと歌った「春、恋、桜の花じゃなくて」で注目を浴びたが、実は最小3年、最大8年の練習期間を経た“準備された新人”だ。

デビューして直ぐ音楽配信ランキング1位となったが、彼らは自分たちの名前ではなく、先輩歌手のIUの力が大いに働いたことを誰よりも知っていた。「音源はリリースしたが、6月末頃にやっとHIGH4の名前を掲げたアルバムをリリースできそうだ」とし「本当のスタートはこれから」と、目をキラキラさせるHIGH4に会った。

短くは3年、長くは8年の練習生生活……“諦めない”

デビューしたものの、活動をするわけでもない。これはデビューしたような、してないような日々の連続だ。一番年上のアレックス(25)は「実は曖昧な感じではある」と打ち明けた。リーダーのキム・ソング(23)は「ポータルサイトにプロフィールは出るが、みんなまだ練習生みたい」としながら気まずく笑った。レストランで食事をしている時に自分たちの曲が流れると不思議に思うという。

「実は大きく変わったことはありません。昔も今もあまり変わっていません。『春、恋、桜の花じゃなくて』をリリースし、「もしかして顔を知っている人がいるのではないか」と思って4人で江南(カンナム)駅を歩いてみました。知っている人が全くいませんでした(笑)『デビューしたとは言えないな』と思いました。ただ、両親に『カッコイイ』『うちの息子偉い』と言われたりします」

キム・ソングは、IU、MBLAQ チョンドゥンなどと一緒に練習生時代を送った。4~5年は練習だけに集中したが、6年目に入るとそろそろ焦り始めたという。「他の人はみんなデビューして成功するのに、何故僕だけダメなんだろう」と思ったが、自分自身に対する確信は失わなかった。8年も練習生の生活をしてやっとHIGH4として世の中に出ることが出来た。

ここに5年前に合流した末っ子のイム・ヨンジュン(20)、SBS「K-POPスター」シーズン1に出演したペク・ミョンハン(22)、歌手になるためにアメリカから来たアレックスが加わりHIGH4が完成した。アレックスはミュージカルのオーディションに来てHIGH4の一員になったという。彼らはデビュー前、日本で幕を開けた「サマースノー」などに出演し実力を磨いた。

“IU先輩の七光りを下ろし、HIGH4で勝負しなければ”

数多くの練習生が来ては去ったが、HIGH4の4人は、3年間その場を守った。キム・ソングは「辛くて辞める人も多かったが、今のメンバーとは『みんな離れてしまったので、僕ら同士で信じ合って頑張ろう』と思った」とし「みんな闘志と情熱があったため、僕もまた辛い時期を乗り越えられた」と打ち明けた。

「春、恋、桜の花じゃなくて」で認知度を上げたが、IUの七光りを降ろして完全に自分たちの歌と声でリスナーの心をつかむと、HIGH4は覚悟を決める。アレックスは「それぞれの色が違うことが僕らの強みだ」とし「時には悲しく、時には明るく、また優しくも強くもある。それが1曲の歌に上手く混ざって表現される」と説明した。

「僕らの色を決めて置きたくはありません。僕らの好みはヒップホップをベースにしたミディアムテンポのR&Bソウルですが、それだけではありません。僕はムン・ミョンジン先輩の感じが好きで、ヨンジュンはペチギ、アレックス兄さんは1TYM、ソング兄さんはパク・ヒョシン先輩が好きです。このすべてがHIGH4の中に混ざっています」(ペク・ミョンハン)

6月にリリースするアルバムには、メンバーたちが参加した曲も収録される。作曲を勉強するペク・ミョンハンを中心に、自分たちの長所を強調できる曲をたくさん作るのが、彼らの願いだ。

「まず、僕らのアルバムで1位になりたいです。蚕室(チャムシル)メインスタジアム、米マディソン・スクエア・ガーデンのようなところで公演をしたいです。どれくらいかかりそうですかって?2年です」

記者 : イ・オンヒョク