【ミュージカルレビュー】BEASTヤン・ヨソプ&Apinkチョン・ウンジ出演のミュージカル「フルハウス」聞く楽しさはあるが…
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俳優RAIN(ピ)が演じた傲慢なトップスターイ・ヨンジェ役には俳優キム・サンホ、ソ・ハジュンとBEASTヤン・ヨソプ、VIXXのレオがキャスティングされ、ソン・ヘギョが演じたインターネット小説家のハン・ジウン役は、女優クァク・ソンヨンと歌手JOO、Apinkのチョン・ウンジがトリプルキャストを務める。
22日午後の公演では、ヤン・ヨソプ(イ・ヨンジェ役)とチョン・ウンジ(ハン・ジウン役)が息を合わせた。客席は10~20代の女性客で埋め尽くされた。チャドルをまとった外国の観客も目に付いた。
ヤン・ヨソプ&チョン・ウンジは息の合った演技を披露…新人BESTieのU JIも目立つ

すでにそれぞれのグループでも歌が上手いと有名な二人は「フルハウス」で“聞く楽しみ”を味あわせてくれた。演技が不自然に見える時もあったものの、ヤン・ヨソプとチョン・ウンジからドラマの主人公だったRAINとソン・ヘギョの影は感じられなかった。特に、ヤン・ヨソプがソロナンバーを歌う時はアイドルグループとしてデビューした歌手の先輩で、ミュージカル俳優として安定的な地位を確立したJYJ ジュンスの姿も思い出された。
ヤン・ヨソプとチョン・ウンジが見慣れた組み合わせであることに対し、イ・ヨンジェのマネージャーで友人のチョン・ヘウォンを演じたBESTieのU JIは“原石の発見”だった。2012年、グループEXIDとしてデビューし、昨年からグループBESTieのメンバーとして活動しているU JIは、力のある高音で会場を満たした。アニメ「アナと雪の女王」が人気を得ていた当時、OST「Let it go」のカバー映像で注目を浴びたU JIのこれからの活躍に期待が高まる。
スターに頼ったキャスティング、成熟していない観客が“残念”

また、ドラマを2時間余りの公演に移したため、劇はスムーズに流れない。特にインターミッションが終わってから始まる第2部はなおさらだった。45分でハン・ジウンが危機から脱し、イ・ヨンジェとの対立が高まったが、二人がお互いの気持ちを確認してハッピーエンドを迎える。誰もが知っているその話だが、“急展開”についていくには息が切れそうだ。
20分のインターミッション後、公演開始を知らせるベルが鳴ったが、公演会場の電気はしばらくついたままだった。関係者は開始前から「事前に協議されていない撮影や録音はしないでほしい」と繰り返し要請したが、これは守られなかった。こっそり写真や映像を撮っている一部のファンがいたためだ。だんだん大きくなっていくミュージカル産業の規模とは関係なく、成熟した公演文化の拡散にはまだ程遠い状況なのだろうか。残念な一面だった。
記者 : イ・オンヒョク