“波乱の音楽界”EXO、Block Bら身動きが取れず「カムバック準備は終わったけれど…」

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EXO、写真=マイデイリー DB
旅客船セウォル号の沈没事故を受け芸能界がオールストップになった中、カムバックを準備していた歌手たちがどうすることもできない困った状況に陥った。

4月の第3週目から音楽界、映画界、放送界はセウォル号沈没事故の犠牲者たちを哀悼し、イベント及び番組をキャンセルしている。国民的な情緒と社会の雰囲気を考慮してダメージを受けても自制しようという雰囲気だ。

この過程でカムバックを準備していた歌手たちと所属事務所の関係者たちの悩みは日々深まっている。カムバックに向けた全ての作業を終了したものの、当分は活動しないことを自ら決定したからだ。その代表的な例がアイドルグループEXOだ。

EXOは15日にSAMSUNG MUSICと手を組んで大々的なショーケースを開催した。大勢のファンたちが押し寄せ、音楽界の関係者の注目を集めた。この日初めて公開された新曲「Overdose(中毒)」も爆発的な反応を得た。誰もが予定されていたインタビューと音楽番組への期待感を示した。

しかし、16日に全羅南道(チョルラナムド)珍島(チンド)の沖合で発生した旅客船セウォル号の沈没事故を受けて韓国中が悲しみに陥ってしまい、EXOは全てのスケジュールをキャンセルし、カムバックを暫定的に延期した。ただ、中華圏で活動するEXO-Mは中国のステージに静かに立った。哀悼の意を表するために黒い衣装を着て静かに中国に出国したという。

ただ、韓国を中心に活動するEXO-Kはカムバックのステージはもちろん、音源の公開、インタビュー、イベントなど、全てのスケジュールを中止した。無理やりスケジュールを強行した場合、世間の非難を受けることになるためだ。

Block Bも困っているのは同じだ。5月17日に初の単独コンサートを控えているBlock Bは最近ニューアルバム「JACKPOT」をリリースし、ミュージックビデオまで公開したが、1度も番組に出演することはできなかった。事実上、コンサートの開催前に番組を通じて新曲のPRをすることはもうできなくなったと見てもいいほどだ。コンサートの終了後に番組活動を再開するというのも意味がない。さらにワールドカップが始まるため、再びニューアルバムで活動をせざるを得ない状況だ。

この他にもジョンギゴ、LENA PARK(パク・ジョンヒョン)、G.NAも一斉にカムバックを延期し、プロモーション活動も自制している。空気を読めずに新曲をPRすると、意図せずネットユーザーたちの気分を悪くしてしまうかもしれないという理由からだ。

彼らのカムバックが延期となり、5月のカムバックを準備していたINFINITE、BEAST、Fly To The Sky、2PMなどもスケジュールを全面的に再調整しなければならなくなった。

複数の音楽界の関係者及び放送業界の関係者は最近マイデイリーに「4月末、5月初めにカムバックする計画だった歌手たちのカムバックが全て延期になり、音楽番組をはじめとする新曲PRをできる全てのチャンネルが暫定的に中止となって歌手たちと制作者たち皆が悩んでいる。特に5月中にカムバック予定のEXOとの競争を避けようとする歌手たちもお互い顔色を伺っている状況だ」と伝えた。

さらに深刻なのは5月中のカムバックが霧散すると、7月初めまでは活動できないということだ。6月にはブラジルW杯に全ての注目が集まるため、相対的に芸能界への注目度は低くなる。そのため、完成度の高いアルバムをリリースしてもスポットライトを浴びるのは難しく、W杯の終わる7月まで待たなければならなくなる。

放送業界と音楽界の正常化は5月中旬頃と予想される。カムバックを待っていた歌手たちは旅客船沈没事故に哀悼の意を表しながらも、オールストップとなった音楽界の状況に悔しさを表している。

記者 : チョン・ウォン