Vol.2 ― AFTERSCHOOL ユイ「グループから卒業?…まだステージが好き」

OSEN |

今はベクウォンではなく、ユイに戻ったので、体重管理もしなければなりません。ハハハ」

ユイは久しぶりに綺麗な服を着たと言いながら明るく笑った。先日最終回を迎えたMBC週末ドラマ「黄金の虹」で明るく、元気なキム・ベクウォン役を演じ、お茶の間を泣かせた彼女は、ドラマであらゆる逆境を乗り越える人物を演じるため、ジャンパーを着てスニーカーを履いた。この日はインタビューのために久しぶりに高いヒールを履いたと照れくさそうに話した。

毎日のようにスニーカーばかり履いて地団駄を踏んでおり、スタイリストの誘惑に負けて、ハイヒールを履いたという。お酒を飲みながらのインタビューなので、立った状態での写真は撮らないと言うと、すぐにハイヒールを脱ごうとするユイは、可愛くてはつらつとしていた。

―ドラマでベクウォンは本当に泣くことが多かった。

ユイ:ベクウォンが直面した苦難は、本当にとんでもないものでした。ベクウォンが愛する、そして関わりのある人たちが、あまりにもたくさん死んでしまったからです。監督とたくさん話し合いながら、ベクウォンの感情を理解しようと努力しました。泣き過ぎてNGになったこともあります。台詞が言えないほど涙が出ました。ドラマを撮る時、私が泣いたからといって、その感情が視聴者に伝わるわけではないことを知っています。先生方の演技を見ながら、いかに涙の演技をすべきか勉強しています。ベクウォンが泣く時、視聴者にその感情が伝わるよう一生懸命に努力しました。

―演技が非常にうまくなった。

ユイ:まだ足りないと思います。もっと努力しなければなりません。ただ作品に出演するために、キャラクターを理解し、そのキャラクターに合わせて過ごそうと努力はします。そしてどんどん上手くなっていると言われたいです。綺麗な役を演じる時は体重も落として、今回のように元気で男性一人くらい倒せる役を演じる時は、体重管理は多少ゆるくなったりもします(笑) ベクウォンは運動神経も良くて、魚も平気で触る人物なので、ベクウォンのように元気に暮らそうと努力しました。再びユイに戻ったので、体重管理をしなければと考えています。ベクウォンは本当に幸せでしたが(笑)

―4ヶ月間撮影しながら、俳優たちと仲良くなっただろう。

ユイ:撮影現場の雰囲気が本当に良かったです。家族同士の愛を描くドラマなので、さらに仲良くなれたと思います。全員同じ年頃でした。賑やかでうるさかったです。監督に「子役たちもうるさかったのに、大人になってもうるさいな」と言われるほどでした。ここにアン・ネサン先輩まで加わると、本当に大騒ぎです。撮影現場に行くのが本当に楽しかったです。

父親役を演じられたキム・サンジュン先輩も、最後の撮影の時に電話をくださいました。ドラマと同じ声で「ベクウォンちゃん、最後の収録だそうね」と言いながら励ましてくださいました(ユイはキム・サンジュンをお父さんと呼びながら、低い彼の声を真似た) 私と(チョン)イル兄さんは撮影が残っていたので行けなかったですが、他の出演者たちと1泊2日で旅行も行きました。

―ドラマで主人公を演じた。大役を演じるというプレッシャーもあったと思うが。

ユイ:子供時代を演じたのがキム・ユジョンちゃんでした。本当に演技の上手な子です。私は実は、視聴率に敏感ではありません。しかし、今回のように子役が長く出演し、私がその後を繋いで行くのは初めてでした。ユジョンちゃんの演技が上手なので、私はどうすれば良いのか、心配でした。初登場がポールダンスのシーンでしたが、歌手のユイに見えるのではないかと心配しました。そこで派手な技術的な演技はしませんでした。ユジョンちゃんが降板し、私が出演して視聴率が落ちたらどうしようと心配しました。幸いにも上がったので良かったです。

―アクションシーンが多かった。難しくなかったか?

ユイ:蹴りがですね。気分かスッキリしました(笑) 蹴ることって、なかなかないじゃないですか。アクション俳優の方々から大丈夫だと、鍛えたので思い切り蹴っても良いと言われたので、思い切り蹴りました。最初は心配もしましたが、蹴ってみると何かスッキリするものもありました。

―ベクウォンは気さくな性格なので、綺麗に着飾ることがなかった。もっと綺麗に見られたいという気持ちがあると思うが、悔しくなかったか?

ユイ:ベクウォンは化粧もせず、髪をしっかりと結ぶ子でしょう? そこでミリタリージャンパーをよく着ました。スタイリストが「それなりに高いミリタリージャンパーなのに、ベクウォンちゃんが着ると普通だ。これ、いくらなのか知っている?」と残念に思うほどでした。ファンの皆様もお願いだから綺麗な服を着て欲しいと言っていました(笑) 実は、たまにわざと男性のサイズのミリタリージャンパーも着ました。でも、最終回では多少、女の子らしいです。

―視聴率1位をキープしていたが、最後は裏番組「3度結婚する女」に負けた。

ユイ:「3度結婚する女」はキム・スヒョン先生の作品です。最初から簡単ではないだろうなと思いました。私はオム・ジウォン先輩と同じ美容室に通っています。先輩が励ましてくれて、一緒におしゃべりをしたりします。キム・スヒョン先生の作品に是非出演したいです。先生の作品に出演すること自体が光栄だからです。

―かなり厳しいと思うが(笑)

ユイ:それでも私は耐えられます(笑) 本当に小さな役でも、先生の作品に出演したいです。そのためには、もっと演技の練習をしなければなりませんよね。

―主に明るくポジティブな役を演じてきたが、特別な理由があるのか?

ユイ:今までは、私が出来る役を演じてきたと思います。私はポジティブに生きるために努力しているからです。そこで、より上手く見せられる役を選択していました。今は、演技への欲が出てきて、多少思い切った役も演じてみたいと思っています。思いっ切り壊れたり、相手を誘惑したり、そうでなければ本当に悪い悪役をしたいです。「星から来たあなた」のシン・ソンロク先輩が演じられたサイコパスの役も演じてみたいです。

―アイドル出身の役者という先入観が大分消えたと思う。

ユイ:まだARTERSCHOOLを卒業していないので、アイドル出身の役者というレッテルをはがしたいとは思っていません。ただ、私が出演するからドラマを見たくないと思う方が少なくなったようで安心です。演技をするユイとステージに立ったユイを別々に見てくださることも嬉しいです。

―中年のファンの方は役者としてのユイのほうが見慣れているだろう。

ユイ:最近はベクウォンで通じます。それが本当に嬉しいです。撮影の時、服を着替える場所がありませんでした。町の近くの山だったからです。そこでおばさんたちが休憩しているコンテナで着替えました。恥ずかしくて後ろを向いて着替えていたら、おばさんたちに「ベクウォンちゃん、同じ女なのにいいじゃないか」と言われました。そこで私が「そうですよね」と言ってから大胆に着替えました。ベクウォンとして見てくださって、気さくに接してくださると、演技をするたびに元気が出ます。(チャ)イェリョン姉さんは、どうしても悪役なのでおかずを少ししかもらえないそうです(笑)

―これからも歌手と女優を並行するのか?

ユイ:私たちのグループには卒業というシステムがあります。そこで、どうなるか分かりませんが、今のところステージが本当に好きです。最近ORANGE CARAMELを応援するために音楽番組の収録現場に行きました。ステージに立ったメンバーたちを見ていると、羨ましくなりました。ステージに立ちたいです。AFTERSCHOOLと演技、両方ともしたいです。どんどん欲張りになります。どの役でもいいので、映画にも出演したいです。まだ勉強する段階なので、あれこれ全部してみたいです。

―今年は何をもっと勉強してみたい?

ユイ:小さな役でも映画に出演してから釜山国際映画祭に行きたいです。カメオでも構いません(笑)

―最近ORANGE CARAMELが人気を集めていますが、羨ましくありませんか?

ユイ:ORANGE CARAMELの曲は本当に楽しいです。「魔法少女」でスタートした時から本当にいいと思っていました。たまに、私だったらどうだろう、と想像したりもします。コンサートで“古くなったキャラメル”(ORANGE CARAMELと似た発音を利用しただじゃれ)を組んだことがあります。私とジョンア姉さんでした。最初はグループでも真ん中あたりの年齢でしたが、年下の子たちが入ったので、姉グループになりました。変な気分でした。年下の子たちが私を気遣ってくれると、私の方が年上だということが、少し変な気がします。

―最近ナナが美貌で世界2位になり、話題となっている。

ユイ:もちろんです! 綺麗です。それだけの美貌だと思います。リジもトップ100に入っていました。うん? そうでした(笑) リジも本人もそうです。はは。

―AFTERSCHOOLは振り付けが激しい。もう体力的に多少きつくないか?(笑)

ユイ:きついです(笑) ポールダンスの時、年下の子たちは疲れませんが、私は本当に大変でした。実は、年下の子たちの振り付けのほうが難しいのですが、私には簡単な振り付けも大変でした。年下の子たちが休めるように気にしてくれて、思わず椅子に座ってしまいます。撮影の時も暖炉を探してしまいます。ああ、私、年をとったなと思います。

―運動は何をする?

ユイ:最近ピラティスを始めました。体も鍛え、体重管理も兼ねて頑張っています。

―そのほか、何に興味がある? ファッション? ブランド物?

ユイ:高価なブランド物はあまり好きではありませんが、ヴィンテージなアイテムなどを活用しておしゃれをすることは好きです。高いブランド物よりは、好きな人と綺麗な服装で、美味しい料理を食べることが好きです。私は食べることが本当に好きです(笑) 以前所属事務所の社長から、ブランド物の化粧品をプレゼントされたことがありますが、それも使わず箱に入ったままです。

―どうして?

ユイ:私はメイクが苦手です。私が自分でメイクするとすぐに分かります。下手だそうです。メンバー同士でメイクの仕方などについておしゃべりをする時、私は話せることがありません(笑) 家に化粧品はありますが無駄です。またユイに戻ったので、一生懸命運動して、綺麗な服も着ます。ハイヒールも履きたいです(笑)

記者 : ピョ・ジェミン、写真 : パク・ジュンヒョン