Melody Day「第2のDavichiを夢見ています」

OSEN |

ドラマ「カクシタル」から「会いたい」「君の声が聞こえる」、そして「主君の太陽」まで。この作品には共通点がある。甘く切ない歌声が聞こえてくるということだ。これは、3人組ボーカルグループMelody Day(ヨウン、イェイン、チャヒ)のハーモニーだ。

先月「とあるさようなら(Another Parting)」で正式デビューしたMelody Dayは、2012年から様々な人気ドラマのOST(劇中歌)を歌ってきた。新人ながらずば抜けた経歴を誇る。「とあるさようなら」がMelody Dayの名前を掲げたデビューアルバムだが、すでに彼女らの声とハーモニーに聴き馴染んだファンが多い。それだけ実力も抜群だ。

ドラマOSTで先に知られ、自分たちの特色を見つけていくMelody Dayは、グループの名前を掲げた楽曲「とあるさようなら」でもう一歩夢に近づき、さらなる跳躍を夢見ている。

「ドラマのOSTはどうしても作品の色に合わせて歌わなければならないので、私たちの個性を見せづらいという点では残念でした。今回のデビューアルバムでは、私たちの個性をお見せすることができて嬉しいです」(イェイン)

最近インタビューのためにOSENを訪れたMelody Dayは、新人らしくない落ち着いた印象だった。最年長のヨウンを中心に、2番目のイェイン、そして末っ子のチャヒまで、初々しいながらも同じ年頃の人よりも成熟した部分が見えた。特に、声優アン・ジファン&チョン・ミヨン夫婦の娘であるイェインは、誰よりもしっかりした口調と表情でインタビューをリードした。

実のところMelody Dayは少し特別な方法で構成されたグループだ。Melody Dayというグループ名を決めた後、イメージに合うメンバーを探したのだ。また、グループを結成した後は、プロモーションのためにドラマのOSTを歌った。人々により早く、より身近に感じてもらうための戦略だった。

2年あまりの間、顔のない歌手として活動してきたMelody Dayは、アルバム発売と共に初ステージを披露した。長い間待ち続けていた舞台であるだけに、沢山準備し、ワクワクしていたという。しかし、初ステージに低い点を付けたイェウンは、心残りがたくさんあると語った。

「ステージに上がるのは初めてだったのですが、リハーサルの時にマネージャーが撮ってくれた映像を見てびっくりしました。私たちの顔がとても衝撃的でした(笑) また、ステージに上がって歌うと、気を配らなければならない部分が多くて、練習したことを全て見せることができなくて残念でした。徐々に慣れていく姿を早くお見せしたいです」(イェイン)

ヨウンとイェイン、そしてチャヒがMelody Dayとして一緒になったことは、もしかすると運命だったのかもしれない。それほど彼女らは自然に音楽に浸っていた。5歳から国楽をしてきたヨウンは、楽器も習いながら自然に歌手になるという夢を育んできた。歌手になることを反対する親のために自ら成績管理も徹底し、10年近く続いた練習生生活も耐えぬいた。

「ミュージカル学科を休学中なのですが、ダンスや歌、演技、全てが好きでした。機会があれば演技もしたいです(笑) 実は、私はアイドルになるのが夢でした。でも『ガールズグループに入りたい』と言ったら、『あなたはボーカルをしなければならない』という言葉が返ってきたんです。最初はストレスが溜まりましたが、OSTを歌いながら変わりました。繊細な作業がどんどん面白くなってきました」(ヨウン)

イェインは声優である両親の影響を多分に受けた。共働きの父母と共に職場に行くこともあったため、放送局にいることをとても自然に思ったという。もともと音楽が好きで、演技にも関心があったため、イェインにとって「歌手になりたい」という考えはごく自然なものだった。

末っ子のチャヒも幼い頃から歌に興味を持ち、中学時代は美術とバレエをした。Melody Dayとして今のメンバーに出会う前には、少し演技も勉強し、アイドルの練習生生活も経験した。しかし、最終的には2年前にLOENエンターテインメントに入ってから運命的にMelody Dayのメンバーになった。

運命のように出会ったメンバーたちは一緒に夢を育てるうちに、お互いが実の姉妹のように特別な存在になった。性格も似ているため、喧嘩したことがないというほど、お互いに大切で親密な存在だった。笑いのツボも、涙もろくて芸術を愛しているところも、実の姉妹より似ているところが多かった。

「ヨウン姉さんは本当に真面目な人です。感情の浮き沈みもあまりないし、責任感も強いです。うちの母親も見習いなさいと言うほどです。イェイン姉さんは一歳年上で、友達のように優しくしてくれています。話も沢山するし、アドバイスもしてくれる間柄です」(チャヒ)

イェインとチャヒは口を揃えてヨウンの誠実さと優しさを称賛し、ヨウンはメンバーたちの温かい心に感動した。

長い人で10年、短くても2~3年間の厳しい練習生生活を送ってきただけに、Melody Dayが希望する目標も確かだった。デビューした今年には特に新人賞を受賞したいと強調した。「新人賞をぜひ受賞したいです。本当に貴重な賞だと思います。それだけ沢山の方に認めて頂けることですし」

Melody Dayのもう一つの目標は、Davichiである。代表的な女性ボーカルグループであるDavichiのように、自分たちならではの色を作りたいということだ。「Davichi先輩たちをロールモデルに挙げた理由は、Davichi先輩の歌には特色があるためです。歌を聞けば『ああ、この歌はDavichiの歌だね』という独自の色があるんです。私たちの歌を聞いて『Melody Dayの歌だね』という反応が出れば、本当に嬉しいです」(イェイン)

しっかりとした目標を掲げるだけに、表情もしっかりとしていた。「私たちが作るハーモニーで毎日を温かく染めよう」という意味を持つグループ名のように、ヨウンとイェイン、チャヒが聴かせてくれるハーモニーがますます期待される。「今までやってきたように弛まず、頑張って、長く続くグループになります!」

記者 : ソン・ミギョン