美しい妻が平凡な夫との退屈な日常の中で大胆な想像をするならば、このような物語ではないだろうか？ 妻たちのスキャンダルを興味深く描いたドラマ「風が吹く」が第1話から視聴者の共感を得た。

韓国で18日からスタートしたTV朝鮮「妻のスキャンダル－風が吹く」(脚本：シン・ミョンファ、演出：キム・ソンドク、脚色：チャン・グァンイル、以下「風が吹く」)第1話では、シン・ウンギョンが夫パク・サンミョンを残して愛人カン・ジソプと愛を囁くシーンが描かれた。

劇中、パク・サンミョンは恋人関係だった頃、しつこくシン・ウンギョンを付きまとい、結婚にゴールインした。しかし、幸せはすぐ終わり、夫婦は別々の部屋で生活し、お互いを石のように見るようになった。パク・サンミョンは妻と距離を置き、女性として接しなかった。これにシン・ウンギョンは寂しがり、その寂しい心を埋めてくれたのがカン・ジソプであった。二人は3年もこっそりと会い続けた。

尾が長ければ捕まる(どれだけ人知れず行っても回数を重ねればバレてしまうという意味の韓国のことわざ)しかない。シン・ウンギョンとカン・ジソプの出会いは同じ会社の職員たち(ファン・ウンジョン、ハン・ダウン、チャ・ヨンオク)に目撃された。彼らは二人の関係を知ったが、家庭の平和のために秘密を守ろうと努力した。

カン・ジソプは結婚を控えていた。しかし、結婚前日まで大胆にもシン・ウンギョンに会い続けた。結婚後はシン・ウンギョンに会えなくなるということに苦しんでいたカン・ジソプは、結局シン・ウンギョンに「駆け落ちしよう」と提案した。

妙な笑顔でカン・ジソプの提案を快く受け入れたシン・ウンギョン。これと同時に、夫パク・サンミョンが妻の浮気に気付いた。実はパク・サンミョンも酒屋の従業員と浮気をしていたのだ。しかし、妻が浮気をしたという事実に興奮し、シン・ウンギョンが泊まっているホテルを訪ねた。

酔いが覚めたカン・ジソプはシン・ウンギョンではなく婚約者を選んだ。しかし、結局証拠写真が暴露され、カン・ジソプの結婚も水の泡になった。シン・ウンギョンは婚約者のいる男性と浮気をした女性となり、後ろ指を差された。このような逆境から助けの手を差し伸べたのはパク・サンミョンであった。このように第1話「嘘」編が幕を閉じた。

「風が吹く」では毎回異なるテーマを描き、新しい主人公が登場する。共通点は妻たちの大胆な想像をドラマ化するということ。現実から逸脱し、秘密の私生活を描いて好奇心をくすぐっている。夫との関係に渇きを感じる妻の逸脱をリアルに表現した。

何よりシン・ウンギョンのリアルな表情の演技や年下の男カン・ジソプとの息ぴったりの共演が輝いた。これは既婚女性だけでなく、独身女性も共感できるストーリーであった。確かに差別化された作品だった。一般のドラマとは雰囲気が違い、シン・ウンギョンに続きワン・ビッナ、パク・ヘミが率いる「風が吹く」がどのようなものに仕上がるか期待が高まっている。

「風が吹く」は「ジェットコースター－男女探求生活」「俺たち3人組」「男女6人恋物語」など男女の心理分析に長けたキム・ソンドク監督が演出を担当し、妻の浮気が夫にバレるまでの緊張感溢れるスリル満点な状況を繊細で感覚的なタッチで仕上げた作品だ。韓国で毎週火曜午後11時より放送される。