FTISLAND、CNBLUEら出演「FNC KINGDOM」2万6千人を動員し閉幕!感動のフィナーレ

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(C)2014 FNC Entertainment / FNC MUSIC JAPAN INC. All Rights Reserved.
FTISLAND、CNBLUEらの所属事務所FNC Entertainmentが主催する音楽フェスティバル「2013 FNC KINGDOM IN JAPAN ~ Fantastic & Crazy ~」が3月15日(土)・16日(日)、東京・日本武道館で開催され、2日間で2万6千人を動員した。

所属アーティストが勢揃いするフェスティバルは今回が初の試みで、15日がFantastic Day、16日がCrazy Dayと銘打たれたライブでは、15日(土)はトップバッターがFTISLAND、トリがCNBLUE、16日(日)は出番が逆となり、各日セットリストも変えられた。

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KINGDOM(王国)と名付けられただけにステージは古城の城壁を模され、そのまわり360度を客席が囲む構成。2日目のそのステージに、青く柔らかな光に包まれて最初に登場したのは、前日にトリを務めたCNBLUE。ジョン・ヨンファのピアノ弾き語りが話題となっている韓国での最新アルバム「Can`t Stop」から「Like A Child」、「Can`t Stop」の優しい歌声で会場を幸せなムードで包みこんだ。

尚、本イベントが韓国音楽番組で1位を獲得した「Can`t Stop」の日本初パフォーマンスとなったのもうれしいところ。「今日はオープニングなので、みなさんとひとつになりたい。一緒に歌ってください!」というジョン・ヨンファの言葉に応えるように、「愛光」「Starlit night」などで客席から大合唱が沸き起こったが、初の武道館ライブに心なしかメンバーたちもうれしそう。

ピアノ弾き語り、アコースティック・ギターを使った暖かな曲が前半に続いたが、「I wanna go to the top of the world!」というジョン・ヨンファの雄叫びをきっかけに後半は「Robot」から「Lady」まで4曲を一気に駆け抜ける激しいビートのロックセットに突入し、会場が一気にヒートアップ。9曲、約1時間のライブが短く感じられ、まさに2日目のテーマ<Crazy>にふさわしい幕開けとなった。

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2番手で登場したのは、昨年10月に日本でインディーズデビューを果たし、今春には韓国デビューを控えるN.Flying(エヌ・フライング)。韓国では彼らの密着番組「チョンダムドン111:N.Flyingスターになる道」の放送も始まり、注目を集めている新人バンドだ。

レディー・ガガの「Poker Face」に韓国語のラップを乗せたカヴァーをはじめ、自曲「Basket」など4曲を歌ったが、ラップとハードなサウンドが特徴のミクスチャー・ロックというジャンルはFNCの中でも新機軸。新たなカラーのバンドの登場にFNCファンの期待も高まった。

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3番手に登場したのは、2月に韓国音楽番組で1位を獲得したばかりのホットなグループAOA(エーオーエー)。8人組だが、5人のバンドユニット、7人のダンスユニットという2つのコンセプトの異なるユニットから成るFNC初のガールズ・グループだ。今回はバンドでAKB48の「ヘビーローテーション」の日本語カヴァーなどを聴かせたが、日本のファンの前での初ライブとは思えない客席とのコール&レスポンスで会場を盛り上げた。

ダンスユニットではセクシーなダンスで話題になった1位楽曲「短いスカート」などを披露。その高いパフォーマンス力に、大きな可能性を感じさせた。

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続いて登場したのはスペシャル・ゲストTWO SONG PLACE(ツー・ソン・プレイス)。韓国で大人気の女性タレント、ソン・ウンイとFTISLAND ソン・スンヒョンの名字が同じ<ソン>であることから結成されたユニット。ソン・スンヒョンがラッパーとして活躍するポップなダンスナンバー「ナイーキ(age-hight)」を日本で初披露し、AOAがバックダンサーを務めるという異色のコラボレーションもファンを喜ばせた。

また、最終日となったこの日、途中からCNBLUEのカン・ミンヒョクがダンスに参加するというサプライズも。カン・ミンヒョクは「ダンスをしたのは初めてです」と言いながらもソン・スンヒョンとダンスバトルを見せ、笑いを誘った。

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5組手はFNC唯一のソロ・アーティストJUNIEL(ジュニエル)。2010年に来日し、日本語学校に通いながら音楽活動を始め、2011年に日本でメジャーデビューを果たした彼女は自作曲「Everything is Alright」など3曲をギターの弾き語りを中心に歌った。

「今日はCrazy Dayなので、言いたいこと、やりたいこと、全部やっちゃおうと思います。だから社長に言いたいことがあります!」と発言すると、韓国で放送されていたFNCリアリティドラマの「チョンダムドン111」でお馴染みのハン・ソンホ社長がいる客席に注目が集まったが、「昨日のライブ後、飲み会の席で社長と1対1の面談をしましたが、すごく私のことを思ってくれていて、感謝したいです」という言葉に暖かい拍手が起こった。

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6組目に登場したのは、スペシャル・ゲストのイ・ドンゴン。ドラマ「パリの恋人」、映画「B型の彼氏」で大ブレイクし、ドラマ「未来の選択」ではCNBLUEのジョン・ヨンファとも共演した大物俳優の登場に会場から喜びの声があがる。デビューは歌手という彼だけに、甘い歌声で歌う安全地帯の「悲しみにさようなら」をカヴァーし会場を酔わせた。

「みなさんの前で歌うのは5年ぶり。久しぶりですが、このステージで新曲を唄いたいと思います」というサプライズで、未公開の新曲「Oh I Love You」が電撃公開された。

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2日目のトリを飾ったのは、FNCの歴史を切り開いた所属第一号アーティスト、FTISLAND。彼らの名前がアナウンスされると、会場がアーティスト・カラーの黄色のペンライトに染まり、チェ・ジョンフンのギターのカッティングに合わせて光が揺れる。年末のイ・ホンギのケガで延期になった本イベントだが、彼らにとってもファンにとっても待ちに待った復帰ライブ。スタートの「シアワセオリー」から客席のテンションは急上昇!「Let it go」では黄色いタオルがグルグル回され、「願う」では、韓国語の歌詞を会場中が大合唱。ホンギのボーカル力はさることながら、絶対的なスターオーラと、ライブというものをとことん楽しむ彼の姿勢がファンに高揚を与え、パワフルでポジティブなFTISLANDのバンド・サウンドが音楽と一体になる幸せを教えてくれる。

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とにかく「楽しい!」と思わせてくれるFTISLANDの魅力が爆発。「何も考えずに遊ぼう!」とホンギは叫び、ステージ後方に広がる花道を全力疾走。「これからも一緒に音楽をするために頑張ります。これしかないって本気で感じる」とイ・ホンギもしみじみと語り、ラストはイ・ジェジンの切ないボーカルが光る「Stay」で締めくくった。FTISLANDにとっては3年ぶりの武道館だったが、ロックの殿堂にふさわしい9曲のライブを見せてくれた。

大きなアンコールの声に導かれてステージに再登場したイ・ホンギは「幸せな気持ちで帰ってほしい。今、幸せですか?それだけでいいですよね」とファンに語りかけたが、この言葉が本イベントを象徴していたのではないだろうか。

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最後はFTISLANDが出演アーティストを1組ずつ紹介しながらステージに呼び込み、「FNC KINGDOM大成功!」というホンギの号令でファンと一緒に記念撮影。全アーティストがFTISLANDの「鳥のように」を歌いながらステージを一周し、感謝を表しながらファンの大きな声援に応え、約4時間半にわたるイベントの幕は閉じた。

ファミリーコンサートならではのグループの壁を超えたメンバー同士の交流も見られたが、意外なことに、FTISLANDとCNBLUEはこのステージが日本初共演。いつもと違ったアットホームな雰囲気にファンとアーティストだけでなく、ファミリーの絆も深まったようだ。
また、参加者全員にFTISLANDとCNBLUEの未公開楽曲のCDも配布されるという、家に帰っても楽しめるお土産まで用意され、ファンにとっても有形無形で思い出の残るイベントとなった。バンド、そしてライブを大事にしているFNC Entertainment。この事務所がこれからの韓国のバンドカルチャーを変え、日本やアジア、そして世界のライブシーンに新風を吹き込む存在になることは間違いなさそうだ。

■関連サイト
FNC KINGDOM公式サイト

記者 : Kstyle編集部