U-KISS ドンホ&100% サンフンの脱退から見るアイドル残酷史“グループの末っ子は辛い?”

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写真=TVレポート DB
「しばらく休息を取りたいと思い、芸能活動を休止します。今後の進路について考えようと思います。これまでのファンの皆さんからの愛に感謝し、また、多くの方に申し訳ない気持ちです」

アイドルグループ100%のサンフンが脱退を正式に発表した。3月に100%のカムバックが発表されていただけに、サンフンの脱退は突然だった。しかし、ファンの間ではある程度予想ができていたことでもあった。サンフンはいつの間にかグループの活動から外れており、個人Twitterの名前からも100%というグループ名が削除されていたのだ。

そのため、ファンはサンフンの脱退を予想し、不安を募らせていた。ポータルサイトの関連検索ワードには「100% サンフン 脱退」というキーワードが既に上がっていた。

偶然にも、このような状況は5ヶ月前にも起こっていた。U-KISSの最年少メンバードンホは2013年10月にグループを脱退し、芸能界引退を発表した。しかし、ドンホは既に数ヶ月前からグループ活動から離れていた状態だった。ファンもドンホの脱退を予想していたかのように、ファンコミュニティではかねてから不安の声が上がっていた。

当時、ドンホの所属事務所は「ドンホは芸能活動を暫定的に休止する。年初から芸能活動への意志が弱まっていた。体力的に健康状態が歌手活動に向いていないと所属事務所に意志を伝えてきた」と伝えた。

サンフンとドンホはそれぞれ今年で数え年22歳(1993年生まれ)と21歳(1994年生まれ)だ。サンフンはわずか20歳、ドンホは15歳という若さで歌手デビューを果たした。二人は夢見ていたアイドルグループのメンバーになったが、同時にその若さでは耐えられないほどの辛い現実に耐える必要があった。

デビュー前から既に練習生時代を経験してきた二人には、学生生活というものはほとんどなかったと言っても過言ではない。誰もが普通に満喫する瞬間を彼らは諦めていた。規則的な食事はおろか、睡眠さえまともに取ることが困難だった。家族の愛情が必要な年齢でサンフンとドンホは他人よりも早く社会に出た。

二人は夢を叶えたと同時に挫折も経験した。夢と引き換えにサンフンとドンホはかなりの時間を耐え抜いてきた。しかし、問題は簡単には解決されなかった。結局、二人は同じ選択をした。両親や所属事務所と話し合いを重ね、長い間悩んだ末にグループを離れて引退することを決めた。

韓国の音楽業界には100%やU-KISSのほかにもたくさんのアイドルグループが存在する。しかし、テレビに出演し顔や名前を知ってもらえるのはせいぜい100組程度だ。さらに音楽番組に安定して出演できるグループは20~30組にすぎない。アルバムを発売し、出演を待っているグループの方がはるかに多い。もちろん、デビューを待っている練習生の数は数えられないほどだ。

ここ数年、歌手たちがカムバックする周期が短くなった。ミニアルバムやシングルを次々とリリースするアイドルグループにはやむを得ない事情がある。あまりに多くのアイドルグループと競合しているため、ステージから長く離れることが出来ないからだ。数ヶ月の空白期間中も練習にだけ没頭することは出来ず、各種公演やスケジュールのために何度も韓国と海外を行き来しなければならない。アイドルグループには完全な休息などない。今後も第2のサンフン、第2のドンホが出てくるのではないだろうか。

記者 : キム・イェナ