Double K“活動してきた10年間、その数字に意味を与えたくない”

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写真=OSCAR ENT
甘いルックス、落ち着いた話し方、洗練されたスタイリングはいつもの彼だ。強い印象、タフな口調、大胆な動きはお酒を飲んだ時の彼だ。地球で10年間、ヒップホップ歌手Double Kとして生きているソン・チャンイルだ。

「ヒップホップのアルバムにも小説のようなストーリーを盛り込む」

音楽を使って遊ぶことが好きだ。夢中になって徹夜することもある。時間が経つことに気づかないほど面白いのは音楽だ。一つのアルバムの中に流れを盛り込みたいと思った。起承転結は必ずしも小説だけに存在するものではないから、僕のアルバムにも小説のようなストーリーを盛り込みたかった。もちろん一人に関連したエピソードではない。それぞれ異なる内容だけど、全体で見れば一つの絵として見れるようにした。

読書は好きじゃない。動的なことが好きなので本から離れた生活をしている。でも、作詞をしながら語彙面で限界にぶつかった。自分を刺激しながら20代半ばから本を読み始めた。本はたくさん読めば読むほど良いと思う。

ある日、家のそばにいる木が突然大きく見えた。いつも何気なく通り過ぎていたけど、いきなりすごくかっこよく見えた。一度感性的になるとすごく鋭敏になる。そうやって周りに目を配る過程で曲が作られる。酔っ払った時は荒い歌詞がうまく書ける。いつもと異なるDouble Kが現れるみたいだ(笑)


「かっこよく痕跡を残すこと、僕自身と共に音楽も成長すること」

ラップを始めた当時と比べると、今は状況が大分良くなった。正直、食べていけるようになった(笑) でも、そうなればなるほど欲が大きくなった部分もある。成長していると感じると、その分欲求と欲望の段階も上がる気がする。音楽配信チャートで1位を取ってみたい。しかし、必ずしもそう思っているわけではない。公演の規模、海外ツアーに対して期待を寄せるようになった。もちろんお金に対する欲もある(笑)

10年以上活動してきたが、その数字に意味を与えたくない。これまで音楽をやめなかった自分に感心している。僕の声で地球にかっこよく痕跡を残したことが嬉しい。後で「悔いなく地球を離れられるだろう」と思う頃に意味が与えられるだろう(笑) 時々スランプがあったし、紆余曲折もあったけどうまく乗り越えてきた。すべてのことには理由があるという言葉を信じている。

周りのすべての事件は種になり、経験になり、学びになり、その結果僕を成長させる。それはラップの素材になるし、僕はそれを表現する人間だ。僕自身と共に音楽も成長する。その中で僕はもっと熟練していく。今持っているものに感謝するが、満足はしないことにしている。もっと高く、良いものを得るために進むが、楽しい過程でなければならない。僕が一番幸せな時は、情熱的に生きた時だから。

記者 : キム・イェナ