「もうこれ以上我慢できない」放送終了…ペク・イルソプ、頑固なおじいさんの成長記

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=JTBC「もうこれ以上我慢できない」スクリーンショット
自分のことばかり考えていた頑固なおじいさんが、妻の苦しみを一歩遅れて知った。自分の体が悪くなり、家族に見捨てられた後、後悔の涙を流した。そうして本当の悟りを得て、家族の元へ帰ってきた。

今月9日に韓国で放送されたJTBC毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)「もうこれ以上我慢できない」(脚本:ソ・ヨンミョン、演出:イ・ミンチョル、ユン・ジェウォン)が、第111話を最後に5ヶ月間の長い旅を終えた。この日の放送ではジョンガプ(ペク・イルソプ)が子どもたちに内緒でボクジャ(ソヌ・ヨンニョ)が住んでいた小さな部屋で暮らす姿が描かれた。

脳卒中で倒れた後、足が不自由になったジョンガプ。しかし、ボクジャにお金を一切与えずに追い出した過去を振り返り、自らも苦痛を体験した。まさにみすぼらしかった。昔の堂々として家族に大声を出していたジョンガプはいなかった。病を抱えた孤独なおじいさんだった。

彼の姿を偶然目撃したボクジャも複雑な気持ちになった。哀れな姿を見ると、胸が痛くなった。子どもたちに連絡をして、すぐに連れて行くようにと話した。50年間憎んでいた夫だったが、震える心は何とも説明できなかった。

最終回の名シーンは、孫のジェミン(キム・ヨンジェ)の結婚式でのジョンガプの祝辞だった。どうすれば結婚して仲良く暮らせるかではなく、どうすれば結婚に失敗するかを話すシーンは、面白くも悲しかった。

ジョンガプは誰よりも真剣だった。経験から得たアドバイスだった。その姿が面白くもあり悲しくもあって、共感を引き出した。彼は結婚に失敗するには相手を無視すること、何があっても相手のせいにすること、相手の気持ちを考えないことなど、過去の自分を皮肉った。

ボクジャは押し寄せてくる過去の苦しみに涙を流し、ジョンガプの心のこもった反省に閉じた心を開いた。そして二人はさらに近づいた。ドラマの前半でジョンガプは話が通じないおじいさんだった。妻と子どもたちにひどいことを言い、妻に暴力まで振るった。自分のことだけを考え、お金のことしか考えなかった人間だった。そんな彼が家族の大切さと妻の犠牲に気づき、家族の元へ帰ってきた。頑固なおじいさんの大きな進化を描いた成長記だった。「もうこれ以上我慢できない」は微笑ましい結末でお茶の間から去っていった。

「もうこれ以上我慢できない」の後番組は、住み込みの家政婦の娘から結婚後に巨額の遺産を相続することになったユン・シネ(ソ・ジヘ)と、財閥家の娘として裕福に暮らしてきたイ・ミナ(パク・ジョンア)の人生を通して、お金の意味と女性たちの友情を振り返る「貴婦人」(脚本:ホ・ヨンオク、演出:ハン・チョルス)が放送される。韓国で今月13日の午後8時15分から放送される。

記者 : ファン・ソヨン