「天使の罠」刺激的で新しい復讐劇…「ルビーの指輪」の人気を続けられるのか

OSEN |

KBSドラマ「ルビーの指輪」の後番組として「天使の罠」が放送を開始する。“マクチャンドラマ”(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマのこと)そのものだった「ルビーの指輪」で、視聴率20%を超える快挙を達成したKBSがその勢いを続けていくドラマとして復讐を題材にする「天使の罠」を選んだ。果たしてこのドラマが蓋然性のある展開と面白さを同時に掴み、「ルビーの指輪」の人気を受け継ぐことができるのだろうか。

KBS 2TVの新毎日ドラマ(月曜日から金曜日まで放送されるドラマ)「天使の罠」の制作陣と出演陣は3日午後、ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)区汝矣島洞(ヨイドドン)63シティで制作発表会を開催し、ドラマの放送計画を公式に発表した。このドラマは不幸な家庭環境を乗り越え、シスターになって愛を分かち合おうとしていたある女性が、ある男性の裏切りで全てを失って悪女に変わっていき、分別のつかない財閥3世は皮肉なことにその悪女によって真の愛に気付いていくという話だ。

聖女になりたかったが、復讐のために悪を選んだ女性と、ろくでなし財閥3世として生きていきたかったが、彼女に向けた愛で彼女の悪まで抱え込む男性の熱い愛を描き出す恋愛ドラマだ。視聴者に愛される善と悪の明確な区別と復讐を題材にしている点が、このドラマが人気を得ると予想される理由だ。

何よりもユン・ソイ、パク・ジョンチョル、クォン・ユル、ムン・ボリョン、イ・ウンギョン、キム・チョンなど、優れた演技力の俳優たちが出演し、「妻が帰ってきた~復讐と裏切りの果てに~」「あなたしか愛せない」を執筆し主婦視聴者たちの心を掴んだイ・ヘソン脚本家の新作ということで期待を集めている。

同日制作発表会で公開された同ドラマは、ありふれた話だが、面白かった。姉のイ・ジニュ(イ・セウン)を死に至らせたチャン・テジョン(パク・ジョンチョル)に復讐の矛先を向けるイ・ソニュ(ユン・ソイ)の痛切な感情と、復讐の中で咲いたソ・ジソク(クォン・ユル)とのロマンスが興味深く展開された。

新しい話ではないが、ある女性が家族のために一人の男性に復讐する過程で新しい愛を見つけるという人気のある題材で視線を引き付ける。何より、映画界で人気俳優になったクォン・ユルの初々しい魅力と善と悪を行き来する演技を見せるユン・ソイの素晴らしい演技力がドラマへの期待を高めた。

前作「ルビーの指輪」が刺激的な題材でマクチャンドラマと言われてきただけに、後番組である「天使の罠」が果たしてマクチャンドラマというレッテルをはがすことができるのかが鍵になる。演出を務めたオ・スソンプロデューサーは「沢山のドラマでマクチャンの問題は発生する。マクチャンドラマという言葉を柔らかく表現すると、刺激的と言えるだろう。蓋然性のないマクチャンドラマより刺激的で興味深いが、共感できる話に作っていきたいと思う」と演出の意図を明かした。

悪役のチャン・テジョン役に扮し、視聴者から非難を受ける覚悟をしているパク・ジョンチョルは「テジョンのように悪い行動をする人は少ないだろうが、それでも現実と愛という感情の間で悩んでいる視聴者たちはいると思う。それで現実的に感じられるのではないかと期待している」と共感が得られる要素があると断言した。

復讐という大きな枠の中で興味深い話と俳優たちの熱演を見る楽しみのある「天使の罠」が、果たして視聴者から共感を得て見逃したくない“マクチャンドラマ”になれるのかが注目される。韓国で6日午後7時50分から放送を開始する。

記者 : ピョ・ジェミン