【REPORT】制服を着た東方神起、デビュー10周年の意味…“新たな始まり”

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SMエンターテインメント
「僕たちがまだ生きていることをお見せします」

デビュー10周年を迎えたアイドルグループ東方神起が、1万人の観客の前で叫んだ。10年間共に笑い、共に泣いたファンに伝える東方神起の真心がこもった一言だった。

26日午後6時、京畿道(キョンギド)高陽(コヤン)市のKINTEX第1展示場で行われた東方神起のコンサート「SMTOWN WEEK TVXQ! Time Slip」は、年末に開かれるSMエンターテインメントの祝祭以上の意味を持っていた。「10」が意味のある数字であるだけに、過去の日々を思い出し、新たな始まりを確認する時間だった。

「今日は東方神起の10周年の記念日です。制服を着て歌ったのが昨日のことのようですが、時間は遥かに過ぎました。今日、僕たち東方神起と共にたくさん話し、昔の曲を歌う時間を設けました」という挨拶でファンの前に立った東方神起は、5thフルアルバムの収録曲「MAXIMUM」で幕を開けた。

「タイムスリップ」というテーマで行われたこの日のコンサートは、ユンホとチャンミンの過去の姿が映像を通じて公開された。チャンミンは「今日、『タイムスリップ』というテーマでコンサートをしながら、僕たちの昔の姿をご覧になりましたよね? 僕は幼い頃、自分をハンサムだと思ったことがなかったんです。本当にこういう表現は使いたくないんですが、あの写真を見ると、僕って本当に“すっごく”ハンサムになったようです」と語った。

ユンホは「僕は昔から顔が小さかったようです。でもそれほどハンサムにはなっていないですよね。ハンサムではないけど、魅力はあると思います」と話した。

お互いに「鳥肌が立つほどかわいい」「鳥肌が立つほどハンサム」と褒め言葉を交わしながら、温かい絆を見せた東方神起は、この日のコンサートで「I Don't Know」「夢」「Jesus, Joy of Man's Desiring」「Silent Night Holy Night」「My Little Princess」など21曲のステージを披露した。

ファンのために壊れる姿を見せることも辞さなかった。ソロステージでユンホは自作曲「サンタレボリューション」を披露し、不良サンタに変身した。ユンホは「皆さんのためのクリスマスプレゼントです」とファンへの愛情たっぷりの言葉を伝えた。チャンミンはユンホの紹介通り、衝撃のビジュアルで会場を盛り上げた。歌手ノラジョの「野生馬」を選曲したチャンミンは、一匹の野生馬に変身し、猟奇的でコミカルな姿を披露した。カリスマ性溢れる強烈な東方神起のイメージから抜け出したユンホとチャンミンの姿は、ファンに一歩近づいた。

東方神起は10周年を向かえ、過去の記録を振り返った。韓国でトップアイドルグループとしての地位を築いたことはもちろん、日本最高のステージである日産スタジアムで7万5千人のファンと共にステージを飾った。東方神起はこれに言及し「日本で良い成績と成果を得られたのは、皆さんのおかげです。家を留守にしても気楽に活動できるように、家を守ってくださる韓国のファンの心が大きな力になったと思います。だからこそ、日本で頑張って集中して活動できたし、こうやって僕たちなりに立派な歌手になれたのだと思います」と話した。

この日東方神起は、来年1月6日にリリースされる7thフルアルバム「TENSE」の収録曲である「いつもそばにいるよ」を先行公開した。ファンに捧げるこの曲は、軽快で楽しい曲で、いつもそばにいることを約束するダンス曲。これに関しユンホは「他の先輩をみると、ファンの皆さんと共にした曲がとても多かったんです。そういうことが羨ましかったです。僕たちはバラード曲はあったんですが、ダンス曲はありませんでした。皆さんの心と僕たちの心を込めた曲です」と説明した。

「魔法の城」を一緒に歌いながら幕を閉じたエンディングステージに続き、アンコールステージも繰り広げられた。舞台裏でサプライズ登場した東方神起は、10年前のまま、制服姿で現れた。選曲もまたデビュー曲の「HUG」で、10年の年輪が加わった可愛さを発散し、ファンに最高の思い出をプレゼントした。

ユンホは「昔は制服と言えば僕たちだったのに、今ではEXOなどたくさんの後輩がよくやってくれています。そのため、東方神起がここで止めることはできません。身体はどこか1ヶ所や2ヶ所悪いところがあるかも知れませんが、情熱だけは誰にも負けません」と拳をぐっと握った。

今回の東方神起のコンサートは、10年が経った東方神起を記念する場であると同時に、再び新たに始める場でもあった。瑞々しく、何でもやり遂げられる希望を意味する制服を着た東方神起。彼らの10周年は、さらに意味のある瞬間だった。

記者 : チェ・ジイェ