「相続者たち」&「メディカルトップチーム」本日(12日)放送終了…主演俳優たちは悲喜こもごも
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写真=マイデイリー DB
10月9日に韓国で期待を集めながら始まったSBS水木ドラマ「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」(以下「相続者たち」)とMBC水木ドラマ「メディカルトップチーム」が本日(12日)最終回を迎える。最高視聴率24.3%(「相続者たち」、以下ニールセン・コリア)と7.3%(「メディカルトップチーム」)という数値からも分かるように、2作の成績には大きな差があり、主演俳優たちの明暗も分かれた。◆「相続者たち」イ・ミンホ&キム・ウビン
写真=ファ&ダムピクチャーズ
照れくさい台詞に飽きるほど繰り返される偶然。それでも「相続者たち」を見ずにはいられない理由の8割は、俳優たちの熱演にあった。特に、庶子の御曹司キム・タン役を演じたイ・ミンホ、そんなキム・タンと対立するチェ・ヨンド役のキム・ウビンは「相続者たち」から大きな恩恵を受けた俳優の一人だ。イ・ミンホは今回の作品を通じて、前作のSBSドラマ「シンイ-信義-」の視聴率不振から脱し、再び韓流スターとして浮上した。愛する人を守るために何でもするロマンティックな男に扮して、女性視聴者たちを虜にした。特にKBS 2TVドラマ「花より男子~Boys Over Flowers~」のク・ジュンピョ(道明寺司)役とはまた違う御曹司の姿を表現し、キム・ウンスク脚本家特有の台詞も自身ならではの可愛い口調と身振りで自然に演じたことで、好評を得た。
キム・ウビンもイ・ミンホと同じように「相続者たち」を通じてたくさん愛された俳優だ。これまでにKBS 2TVドラマ「ホワイトクリスマス」「ゆれながら咲く花」、SBSドラマ「紳士の品格」などで着実に演技力を磨いてきた彼は、「相続者たち」でついにその魅力を爆発させ、次世代トップスターとして浮上した。刺々しく見えるが、心には深い傷を抱いているチェ・ヨンドというキャラクターは、キム・ウビンの繊細な演技が加わり、女性たちの母性本能をくすぐった。さらに、主人公に負けない存在感で高い人気を博した。そのおかげでキム・ウビンは現在、ドラマや映画の関係者の間で出演依頼順1位の俳優となった。
◆「メディカルトップチーム」クォン・サンウ&チュ・ジフン
写真=MBC、A STORY
これまで医療ドラマは高視聴率を保証するドラマとして認識されていたが、「メディカルトップチーム」は視聴率面において良い成績を残せなかった。3%台まで視聴率は下落し、視聴者から背を向けられたのは、視聴者たちの共感を得られなかったストーリー展開とキャラクターを描写した脚本の影響が大きかったが、おかげでクォン・サンウやチュ・ジフンなどといった主演俳優たちの演技も共感を得ることに失敗した。4月に大きな話題を呼んで放送終了となったSBSドラマ「野王」の主人公ハリュ役で印象的な演技を披露したクォン・サンウは、「メディカルトップチーム」では最高の実力と優しい心を持つ医師パク・テシン役を務めて好演したが、成功を続けることはできなかった。パク・テシンが序盤で見せた医師としてのこだわりが、むしろ視聴者にはひとりよがりに映り、キャラクターは力を失った。初の医療ドラマ出演だっただけに、強い意欲を示したが、視聴率の低迷のため、クォン・サンウはファンコミュニティに「今年は最高視聴率のドラマと最低視聴率のドラマに僕が出演しましたね。僕も人間なので、落ち込んでおり、きついスケジュールですね」などの心境を語ってファンを切なくさせた。
また、チュ・ジフンの演じた心に傷を抱いている冷たい医師ハン・スンジェも、パク・テシンとの関係はストーリーに緊張感を与えられず、視聴者に受け入れられなかった。このため、クォン・サンウと同様に医療ドラマに初めて挑戦したチュ・ジフンの演技は、多くの視聴者の記憶に残ることは難しかった。除隊後、SBSドラマ「蒼のピアニスト」で復帰に成功し、「メディカルトップチーム」の放送期間中に公開された映画「結婚前夜」で演じたギョンスというキャラクターが観客から好感を得てチュ・ジフンの魅力を再確認させただけに、「メディカルトップチーム」の視聴率低迷は非常に残念な結果となった。
記者 : イ・スンロク、チョン・ヒョンジン