IU、自身初の単独コンサートを開催…国民の妹は“かけがえのないミュージシャン”に成長した(総合)

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写真=LOENエンターテインメント
1年で多くのものが変わった。2012年、“国民の妹”と呼ばれたIU(アイユー)は自身初の単独コンサートを開催した。キュートな外見に実力まで兼ね備えた歌手という評価を得た。当時の年齢わずか20歳。絶頂の人気を手にした瞬間、予想外のスキャンダルに巻き込まれた。しかし、傷は後遺症の代わりに成熟さを残してくれた。2013年に21歳となったIUは愛らしい妹ではなく、かけがえのないミュージシャンに成長していた。

24日午後、ソウル慶煕(キョンヒ)大学平和の殿堂では、IUの単独コンサート「Modern Times」が開催された。歌と演技を並行しているIUだが、この日だけは全力で歌手に集中するIUとして観客を虜にした。IUは一般的な歌手たちのコンサートとは対照的にステージ装置には力を入れていなかった。その代わりに本人がステージ上で変化に富んだ様々な姿を披露した。

IUは3rdアルバムのタイトル曲「ブンホンシン(赤い靴)」を1曲目に選曲し、イヤーマイクを使用してアクティブな振り付けを披露した。「Wait(待って)」「Obliviate」で男性ダンサーと共演したIUは、失恋し復讐を試みる女性に扮した。その後、IUは「迷子」「嫌な日」「Voice Mail」を順番に歌い上げ、ギターの演奏も披露して落ち着いた雰囲気を演出した。

IUは「約1年ぶりにコンサートを開くことになった。今回のコンサートは真剣に準備した。歌をたくさん聞かせたい。個人的には劇場型の公演が好きで、ワイヤーに乗ったりはしない(笑)」とし、「バラード中心の公演になるが、楽しいパフォーマンスもたくさん準備した」と伝え、コンサートへの期待を膨らませた。


やってみたいもの、見せたいものの多いIU

バラード、ダンス、ロックジャンルまで全て挑戦してみたいというIUは、コンサートを第1部と第2部に分け、観客に多彩な雰囲気を届けた。ベッド、キス、拳銃などの強烈なアイテムでコンサート前半は成熟した雰囲気だったが、その後はアコースティックで落ち着いた雰囲気で、IU本来の魅力を十分に活かした。

IUは先輩アーティストたちの歌を続けて披露し、新鮮な調和も試みた。イ・ヨンの「忘れられた季節」、キム・グァンジンの「手紙」、ソンゴルメの「偶然出会った君」、チェ・ベクホの「ロマンについて」を披露したIUは、ボーカルの消化力に限界はないことを証明した。「ロマンについて」「Walk with me, girl」で続いたチェ・ベクホとのデュエットステージなど、内容も充実していた。


落ち着いていたりはしゃいでいたり……何でもできるIU

「白山一花」で第2部の幕を開けたIUは、「第1部では落ち着いたIUだったが、第2部でははしゃぐIUになる」と抱負を語った。「ねえ」に合わせてIUは客席に登場し、会場を盛り上げた。自ら「準ヒット曲メドレー」と紹介し、「Boo」「マシュマロ」を歌い上げたIUは特有のハツラツとした魅力を披露した。IUは観客のためのプレゼントイベントや写真撮影などで人並外れたファンサービスも誇った。

「ヒット曲に相応しい衣装に着替える」と話したIUは、「一日の終わり」「You&I」「Good Day」で公演のハイライトを飾った。特にIU特有の3段ブースター(3オクターブの高音域)を別途に編曲し、会場を沸かせた。観客の「アンコール」の声にIUは「Modern Times」「秘密」で再びステージに上がった。公演途中、すでに「昨日のように小劇場のような小さい公演がカーテンコールの後にあるかもしれない」と予告しておいたおかげで、多くの観客が会場を去ることなく彼女の登場を待っていた。

IUは23日の公演で観客のほとんどが会場を去った後に突然ステージに再登場した。このままでは終わらせたくない気持ちをボーナス公演で和らげたのだ。この日もIUは予定された公演時間が過ぎた後、アフターパーティの形で観客の前で歌を歌うことを約束した。ソウルコンサートを終えたIUは12月1日に釜山(プサン)で「Modern Times」の公演を続けていく。

記者 : キム・イェナ