「裸足の友達」が放送終了…終了を惜しむ声“もう少し待つべきだった”

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写真=SBS「裸足の友達」
息をつないできたSBS「ニュー!日曜日は楽しい-裸足の友達」(以下「裸足の友達」)が放送終了となった。4月にスタートし、8ヶ月で迎えた心の痛む終了であった。

韓国で17日に放送された「裸足の友達」は、出演者の誰一人として最後の挨拶を伝えることなく字幕だけで放送終了を伝え、いわゆる“打ち切り”となった。スタート時は賑わっていたが、静かな終わりであった。誰一人として涙を流したり、終了を口にすることなく静かに終了を迎え、幕を閉じた。

写真=TVレポート DB
4月にスタートした「裸足の友達」はカン・ホドンの復帰作ということもあり、ユン・ジョンシン、ユ・セユン、キム・ボムス、SUPER JUNIORのウニョク、AFTERSCHOOLのユイ、ユン・シユンが共演し、注目を集めた。豪華な出演陣の組み合わせでスタートから大きな反響を得た。また、海外バックパック旅行というテーマはよく知られているが新鮮味があり、話題を独占した。

しかし、問題は蓋を開けた後に発生した。SS501のリーダーキム・ヒョンジュンやユイ、ウニョクの人気が東南アジアを既に支配していたのだ。どこへ行っても追いかけてくるファンたちのせいで、正常な撮影が不可能だったと制作陣は説明した。最近、TVレポートとの取材で「裸足の友達」の制作陣は、「韓国の私生ファン(サセンペン:芸能人の私生活まで追いかけるファン)を超える東南アジアの私生ファンたち」という表現まで使い、当時の厳しい撮影環境について言及した。

そのため、海外バックパック旅行として企画された「裸足の友達」は、若干の路線変更をさぜるを得なくなった。しかし、その変更は悪くはない内容であった。イ・ヒョリが参加した1泊2日の合宿は、以前の人気番組「ファミリーがやってきた」を連想させ、胸の内を語るメンバーの姿からは笑いと涙を同時に見ることができた。

その後「裸足の友達」は、“人生で一度は挑戦してみたい”をテーマに焦点を合わせた。ウン・ジウォンを起用し、ユ・セユン、キム・ボムスの降板を伝えたダイビング特集はそうして作られた。ダイビング特集では「裸足の友達」メンバーたちの本当の姿を彼らの眼差しから確認することができた。自分自身の限界を克服しようとする姿から、様々なスポーツを通してチャレンジ精神を見せてくれるだろうと期待されていたが、それも長くは続かなかった。

「裸足の友達」はダイビングプロジェクト後の長い期間、「家庭料理プロジェクト」を通して体制を整えていた。メンバーの整備や新しいプロジェクトへの踏み台であったが、結局これが最後のプロジェクトとなってしまった。家庭料理の名人からノウハウを学び、一人暮らしの芸能人を訪ねて食事をご馳走するというプロジェクトは、温かい家庭料理を味わって欲しいという思いから始まったプロジェクトだった。しかし、PRに関する議論などが広がり、残念な部分もあった。

「裸足の友達」は4月、文字通り“熱い”同時間帯の番組に挑戦状を叩きつけ、奮闘を始めた。メンバー構成は最高だった。どのようにこのようなメンバーを一度に集められたのか、視聴者も驚く組み合わせであった。しかし、あまりにも“優しい”メンバーたちの集まりに、視聴者は魅力を感じることができなかった。そんな中、威勢良く入ってきたのがウン・ジウォンである。ウン・ジウォンは彼特有の毒舌の魅力でユン・ジョンシン、カン・ホドンに溶け込み、いわゆる“小学生のような”バラエティ番組の才能を発揮したのである。

「裸足の友達」が得た収穫の1つは、バラエティ界の新星たちの誕生だ。優しいだけだと思われていたユイは、家庭料理プロジェクトを通して食べることが大好きなキャラクターを手にし、自然のままの少年のようだったユン・シユンは、いつの間にかタレント性を育て、ゲストたちと親交を積んだ。キム・ヒョンジュンは“ハンサムなおバカちゃん”キャラクターを確立した。途中で降板となったキム・ボムスも同様だ。彼はバラエティ番組は初挑戦であったが、これまで披露したことのない才能を思う存分発揮し、意外な魅力を見せた。

結局「裸足の友達」は放送終了となったが、バラエティ界のルーキーたちが自身のキャラクターを構築できた点からは半分成功したとも言える。“タイミング”がとても残念であった番組「裸足の友達」の終了に視聴者からは「もう少し待つべきだった」という意見も少なくない。「裸足の友達」の放送終了がもたらした余韻はずっと続くのだろうか、このメンバーたちの組み合わせをまたバラエティ番組で見ることができるのか、今後に注目したい。

そして、「裸足の友達」が去った時間帯にはサバイバルオーディション番組「K-POPスター3」が放送される。SMエンターテインメントとBoAの代わりに審査員席に座ることとなったアンテナミュージックのユ・ヒヨルの感性が「K-POPスター3」とどのように調和するのか、関心が集まる。

記者 : ムン・ジヨン