「秘密」チソン&ファン・ジョンウム&ペ・スビン&イ・ダヒ“無視できない”ファッション比較分析

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Secret of Fashion

KBS 2TV水木ドラマ「秘密」のドアが開いた。チソン、ファン・ジョンウム、ペ・スビン、イ・ダヒを中心に展開されるドラマは序盤から視線を集めている。異なる性格、異なる環境の中、一風変わった魅力でドラマをリードする4人のそれぞれ異なるファッション。これもまた、ドラマを見るもう一つの楽しみである。

「秘密」のチソン、ファン・ジョンウム、ペ・スビン、イ・ダヒは、それぞれ異なる環境で、異なる姿で育った人物たちだ。そのため劇中で彼らは、自身ならではの性格を表すファッションでドラマをリードして行く。ドラマの中でのファッションは、ドラマの雰囲気を引っ張っていく無視することのできない影響力を持っている。もし、貧しい家庭で育った人物たちが、カラフルで派手なスタイルを着ていたら、果たして我々はドラマに集中できるだろうか。「秘密」の4人の俳優は、それぞれの個性とドラマでの役割を上手く混ぜ合わせたちょうど良いスタイリングを披露しているため、ドラマの成功の半分は保証されたものではないだろうか。


チソン(チョ・ミニョク)

愛する女性の死と、成功のために愛する女性を裏切る男を見ながら、これ以上愛を信じない男チョ・ミニョク役のチソン。彼は大手企業の会長の息子で、したいことは何でもしながら生きてきたが、恋においてだけは孤独な男だ。全ての面においていつも身勝手な行動をとるが、恋に関してだけは違った。愛する女性を失い、180度変わった姿はストーリーが進むにつれて執念に近い程の恐怖を与える。だからこそ、ドラマの雰囲気によって変わる彼のスタイルに目を向けてみるのも面白いだろう。スーツのシャツは常にボタンを1、2個ほど外していたり、スーツのジャケットにルーズなシャツを合わすことで、厳しくも息苦しいことが嫌いな彼の性格を表現している。閉ざされた彼の心のように、彼はモノトーンの服を好む。フラワーパターンのスーツも着るが、それもまたダークな色を選択することで軽く見られない。普通、ドラマでお金持ちの坊ちゃんといえば、高級で多彩なカラーのスタイルで身勝手な性格を表したりもするが、チョ・ミニョクは違った。


ファン・ジョンウム(カン・ユジョン)

彼氏のために刑務所まで行く一途な恋を見せるカン・ユジョン役のファン・ジョンウムは、貧しい家庭で生まれ、試練に屈しないキャンディ(漫画キャンディ・キャンディの主人公、お転婆で、元気に困難を乗り越えるキャラクター)のような人物だ。しかし、恋の前ではそれこそ女になる。運転中に人を轢いた彼氏の未来のために、代わりに刑務所に行き、その中で彼氏の子供を生む。最悪の状況の中でも明るく、元気な性格で耐え抜いて見せる。果たして、女なのか疑わしいほど生活力の強い女性だ。カジュアルなスタイルを主に着る彼女は、性格通り明るいカラーのポロシャツとデニムシャツ、デニムパンツとスニーカーを合わす程度のファッションを披露するが、彼氏の前ではフェミニンな白いフレアスカートやロングシフォンドレスを着る。もう一つ付け加えると、フェミニンなアイテムもカーキーカラーのミリタリージャケットのように男性的で楽なアイテムと合わせて、普段着として気楽に着用できるドレススタイルにするセンスも忘れない。


ペ・スビン(アン・ドフン)

ファン・ジョンウムの彼氏役として登場するアン・ドフン役のペ・スビンは、司法試験に合格し検事になる。ひき逃げ事故を起こしても知らないふりをして、結局自身の罪を彼女のカン・ユジョンに告白する。自分だけを見ている彼女が、自分のために身代わりとなり犯人として自首する姿を見て自分を責め続けるが、自分がしたと告白する勇気はない。結局自分の成功のために彼女に求刑を言い渡し、彼の人生は成功し続ける。検事という職業なだけに彼はほとんどスーツ姿だが、チョ・ミニョクとは異なっている。主にブラックのように暗いカラーを着て、ネクタイはほとんどしないチョ・ミニョクとは違い、アン・ドフンのスーツは、ネクタイがポイントだ。端正な姿を演出するために、ブラックやダークグレー、ネイビーのように、ダークなカラーのスーツを着るのは同じだが、明るいカラーのチェック、ストライプなど、多彩なパターンのネクタイを選択した。多少生真面目で、自信の無い性格、乱れの無い姿を見せたい気持ちが、しっかり締めたネクタイから感じられる。


イ・ダヒ(シン・セヨン)

国会議員の娘として生まれ、欲しいものは何でも手に入れて来たイ・ダヒ役のシン・セヨン。自身が豊かに暮らせるのは、父親の地位のお陰ということを知っている彼女は、父親が求める人形の役割も甘んじて果たす。幼馴染のチョ・ミニョクとは政略結婚する仲だ。欲しいものは何でも手に入れてきた環境で育ったせいか、チョ・ミニョクを愛してはいないが、彼の心の中に他の女性がいることも許せない。裕福な家庭の娘で、芸術的な才能まである彼女は、ファッションセンスも優れている。ニットや白いシャツにデニムパンツやカラーのスカートを合わせ、スリッポンを履くなど、トレンディなスタイルを着ていても、父親のためのイベントや重要な人に会う時は、ボディラインが強調されるドレスも着こなせる彼女だ。シン・セヨンが自身のスタイリングポイントで最も気を配っているのは、ジュエリーである。ドレスであれ、カジュアルスタイルであれ、ボールドなネックレスでスタイルをより輝かせる。ドラマで登場するジュエリーで飾られたドレスも彼女のチョイスだ!

記者 : ノ・ヘナ、写真 : ドラマチック トーク