「魔女狩り」ホン・ソクチョンが選ぶ理想のカップルTOP5

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「常に理想の愛を夢見ている。年を重ねれば重ねるほど精神的な愛が重要であることが分かる」

ホン・ソクチョンは、総合編成チャンネルJTBC「魔女狩り-男たちが語る女性の話」の夢見る“トップゲイ”であり、韓国のタレントとして最初にカミングアウトした同性愛者としてもよく知られている彼だが、実は彼も理想の愛を夢見る平凡な人間に過ぎない。時代の変化に応じて最近一つの流れとして定着した“19禁トーク”のおかげで、彼の活動の幅が広がったが、ホン・ソクチョンの考えは終始一貫している。それは、日陰の存在である性的マイノリティーたちが社会で自分の居場所を見つけることだ。そして彼をはじめとする多くの人々が本当の愛を見つけ、健康的に安全に愛し合うことである。そんな彼に聞いた“ホン・ソクチョンにとって理想のカップル”は?


1.映画「ラヴソング」(1996年)

シウクワン(レオン・ライ)&レイキウ(マギー・チャン)カップル

ホン・ソクチョン
「ラヴソング」を見たその夜、なかなか眠ることができなかった。初恋を思い起こさせた二人の、時についていない純粋な愛のせいだった。映画が公開されてからかなりの時間が経ったが、上映中にずっと耳元で流れた「ラヴソング」のOST(劇中歌)「月亮代表我的心」は、今もまだ鮮やかに残っている。

作品紹介
1986年の上海。香港行きの列車の中でシウクワンとレイキウは偶然出会う。知り合いが一人もいない香港で、二人はお互いに寄り添い恋に落ちる。しかし、シウクワンには香港でお金を稼いで結婚しようと約束したシャオティンという婚約者がおり、レイキウにはお金を稼いで豪華な生活をするという野心に満ちた夢があった。1990年、パウの恋人になったレイキウはシウクワンの結婚式に出席し、シウクワンと3年ぶりに再会する。しかし、シウクワンのそばにはシャオティンという妻がおり、レイキウのそばにはパウがいた。歳月を経ても尚お互いへの愛が変わらないことに気付いた二人は、自分たちの愛のために新天地へ逃避する計画を立てるが……。


2.KBS 2TVドラマ「秋の童話」(2000年)

ジュンソ(ソン・スンホン)&ウンソ(ソン・ヘギョ)カップル

ホン・ソクチョン
年を重ねるにつれ、初々しい感覚が恋しくなる(笑) 「秋の童話」は全体的なストーリーも切なく美しかったが、中でも交錯する三人の男女の初々しい胸が苦しくなるようなロマンスが今も記憶に新しい。“まるで熱病のような愛”その感情は若者だけが味わうことのできる特権ではないだろうか。

作品紹介
放送当時40%を超える高い視聴率を記録し、シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)女優としてのイメージが強かったソン・ヘギョを一気にスターダムへ押し上げた作品である。ある日、交通事故をきっかけにユン教授夫妻はウンソが自分たちの実の娘ではないことを知る。そして、町で小さな食堂を経営する貧しい未亡人キム・スンイム(キム・ヘスク)も自分の娘がシネ(ハン・チェヨン)ではなくウンソだという事実を知り苦しむ。最終的にウンソとシネは元に戻され、ウンソは父と母、そして兄(ソン・スンホン)を突然失う。それから数年後、ウンソはホテルの社長の息子であるハン・テソク(ウォンビン)の求愛を受ける。また、兄であるジュンソと再会し二人は兄妹以上の感情を持つが、ウンソは病院から白血病の診断を受ける……


3.SBSドラマ「星を射る」(2002年)

ソラ(チョン・ドヨン)&ソンテ(チョ・インソン)カップル

ホン・ソクチョン
今ならあまり大した話ではないと思うかもしれないが、「星を射る」が放送された当初は非常に新鮮な衝撃を与えてくれた作品だった(笑) ソラ&ソンテのカップルは最近のトレンドである“年上女性&年下男性カップル”の先駆けといえる。現在、チョ・インソンが多くの女性たちの憧れとなったのは、チョン・ドヨンが鼻声で「ソンテ~」と呼ぶ可愛らしさが一役買ったのではと思う。

作品紹介
オールドミスのソラは兄のパダ(パク・サンミョン)と一緒に住んでいるが、パダは子供っぽく、しっかりしていない妹ソラのことが心配だ。そこでパダはソラを大学受験の塾に通わせる。しかし、ソラの夢は兄の友人であるドフン(イ・ソジン)と結婚することだ。ある日、パダとドフンが育てている女優イェリン(ホン・ウニ)と一緒に釜山国際映画祭に訪れたソラは、そこでソンテに出会う。ソンテは失読症を抱えているため俳優の夢を諦めていたが、実は一度聞いたことはすべて暗記できる天才だった。その記憶力のおかげでイェリンを救ったソンテはパダと知り合いになる。その後ソンテはソウルに上京し、パダとソラの家に居候することになり、三人はまるで家族のように好き勝手しながらも愛情を築いていく……。


4.映画「ブロークバック・マウンテン」(2006年)

ジャック・ツイスト(ジェイク・ギレンホール)&イニス・デル・マー(ヒース・レジャー)カップル

ホン・ソクチョン
映画を見ている間、胸がドキドキした映画だ。禁断の愛と分かっていながら感情に身を任せ自分たちの愛を追いかけた二人の男性の話で、彼らの勇敢なラブストーリーを見ている間、胸が苦しくなった。

作品紹介
ブロークバック・マウンテンにある羊の放牧場で夏の間一緒に働くことになった二人の二十歳の青年イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、まるで長年の友達のように互いに心を開く仲になる。短い放牧の季節が終わり、二人は次いつ会えるのか分からないままそれぞれの生活に戻る。そして四年ぶりに再会した瞬間、二人はブロークバックでお互いに感じた何だか分からない感情が一時的なものではなかったことに気づく。いつ終わりがくるか分からなくても出来る限り長い間慎重に二人の関係を維持したいと思うイニスと、無謀ではあるが二人だけの新しい人生をスタートしたいと思うジャック。立場は異なるがお互いを思う切ない感情だけは同じである二人はその後、年に数回ブロークバックで会う。二十年もの間、二人だけの短い時間と長きに渡る恋しい気持ちを繰り返して生きてきた彼らの関係は予想外の出来事により大きな変化を迎えるが……。


5.MBCドラマ「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」(2011年)

トッコ・ジン(チャ・スンウォン)&ク・エジョン(コン・ヒョジン)カップル

ホン・ソクチョン
愛くるしく自然なコン・ヒョジンの演技と少し大げさではあるが男らしい魅力を存分にアピールしたチャ・スンウォンのコミカルな演技が輝いた作品だ。多くの逆境の中、危機の瞬間もあったが最終的にはお互いの気持ちを確かめ合い、愛を勝ち取った二人の物語は本当に“最高の愛”であった。

作品紹介
“国民好感度”(国民的に好感を持たれている人)一位のトップスターであるトッコ・ジンと、“国民のミプサン”(小憎らしい人)と呼ばれる芸能人ク・エジョン。二人は偶然がきっかけで恋の駆け引きを重ね、お互いの愛を確認する。事故の後、心拍数を測定する時計を着けているトッコ・ジンは、自分が“生計型芸能人”(生活のために芸能人として活動する人)であるク・エジョンの本当の姿に魅了されたことに気付き、彼女に自分の気持ちを伝えようとするが、周りの視線や高いプライドのため中々伝えられない。そんなトッコ・ジンの気持ちを知らないク・エジョンは彼のそばから離れようとする。また、ク・エジョンの心を掴むために努力する漢方医ユン・ピルジュ(ユン・ゲサン)と、彼のことが好きなカン・セリ(ユ・インナ)の妨害によって二人のロマンスはさらに複雑になっていく……。

記者 : キム・グァングク、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン