放送終了「ホジュン」キム・ジュヒョク、ホジュンシリーズの新しい足跡を残した

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※この記事にはドラマ「ホジュン~伝説の心医~」の結末に関する内容が含まれています。
写真=MBC「ホジュン~伝説の心医~」スクリーンショット
MBC特別企画ドラマ「ホジュン~伝説の心医~」(脚本:チェ・ワンギュ、演出:キム・グンホン)が7ヶ月間の長程に終止符を打った。ホ・ジュンは最後の瞬間まで民のための医術を繰り広げる過程で体が弱くなり、命を引き取った。

27日に放送された「ホジュン~伝説の心医~」の最終回では、ホ・ジュンが故郷である山陰(サンウム、山清の旧地名)に戻り、貧しい民たちの治療に専念するシーンが描かれた。ホ・ジュンは民たちの安危を気遣うばかりで、自身の体は気にしなかった。

年老いたホ・ジュンは残りの人生を故郷で送りたいと思った。しかし山陰の人々は飢えと疫病で苦しんでいた。ホ・ジュンは郷里の地方長官を訪ねて倉庫に積まれている穀物を配ってほしいと求めた。しかし腐敗した官吏はホ・ジュンの願いを断った。食料不足が深刻である中、ホ・ジュンは自身が食べる分まで患者に配った。

限りのない治療の末、ホ・ジュンの体はどんどん弱くなり、結局疫病にかかってしまった。しかしホ・ジュンは自身のもとに残っている最後の治療薬も疫病を患っている少女に渡した。一生博愛精神を実践してきたホ・ジュンは、それに相応しい最後を迎えた。

3月にスタートした「ホジュン~伝説の心医~」は期待より懸念が多かった作品だ。毎日ドラマ(月~金に放送されるドラマ)として放送される時代劇が姿を消して久しいため、視聴者がそれに適応することができるか疑問だった。またホジュンシリーズはすでに数回ドラマ化されたため、食傷した素材として取り扱われた。さらに1999年に放送されたチョン・グァンリョルの「ホジュン~宮廷医官への道」が今も人々の脳裏に深く刻印された状態だった。

視聴率も順調ではなかった。5~6%台の一桁に止まりながら苦戦を強いられたのだ。しかしドラマは徐々に独自の色を帯び始めた。キム・ジュヒョクのホ・ジュンには、チョン・グァンリョルのホ・ジュンとは違う深みがあったし、興味深い展開で固定視聴層が流入し始めた。中盤からは二桁視聴率に進入した。

同時間帯に放送される「ニュース9」が平均20%台の視聴率を記録していることを考えれば、これは非常に驚くべき成績だ。多くの人々が「成功できないだろう」と予想したが、やりこなした。ホ・ジュンのコンテンツに独占権を持っているMBCがプライドを持つのも無理はなかった。

何より俳優キム・ジュヒョクの熱演が欠かせない。「ホジュン~伝説の心医~」は彼にとって個人的にも特別な意味がある作品だ。キム・ジュヒョクの父であるタレントの故キム・ムセンは1975年に放送された時代劇「執念」で主人公のホ・ジュンを演じた。蛙の子は蛙なのか。キム・ジュヒョクも父に劣らない熱演で好評を受けた。

キム・ジュヒョクは優しい心を持っているが誰よりも強靭なホ・ジュン役にぴったりだった。優しい目と意地が伺える彼の印象は、ホ・ジュンのための顔だった。チョン・グァンリョルのホ・ジュンが強靭なカリスマ性だとすれば、キム・ジュヒョクのホ・ジュンは穏やかなカリスマ性だった。

ナムグン・ミンの演技も欠かせない。ユ・ドジ役を演じた彼は終始ホ・ジュンをけん制しながら緊張感を維持し、ドラマの没入度を高めることに貢献した。一生ホ・ジュンの天才性に隠れて世に公開されなかったユ・ドジは視聴者の同情心をかき立てた。ナムグン・ミンは落ち着いた演技でユ・ドジの悲しみを表現しながら新しい悪役を生み出した。

「ホジュン~伝説の心医~」の善戦で弾みがついたMBCはその後番組としても時代劇を編成した。後番組としてはソ・ヒョンジン、ソウ主演の「帝王の娘 スベクヒャン」が放送される。百済(ペクチェ)武寧(ムリョン)王の娘であるスベクヒャンの一代記を扱った時代劇で、百済の波乱万丈な家族史と、彼らの凄絶な愛の物語を描いた作品だ。

映画「霜花店(サンファジョム)-運命、その愛」を脚色したファン・ジニョン脚本家とMBC「光と影」のイ・サンヨププロデューサーが意気投合した「帝王の娘 スベクヒャン」は、韓国で30日に第1話が放送される予定だ。

記者 : キム・ジヒョン