「おバカちゃん注意報」イム・ジュファンとカン・ソラに出会った:SPECIAL INTERVIEW

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この間コン・ジュンス(イム・ジュファン)のせいで沢山泣いた。家族の幸せが自身の幸せだと思う少年ジュンスが突然父(アン・ネサン)を亡くし、その上好きで慕っていた天使のような義母(シン・エラ)まで失った。特に義母の死は自分のせいだという罪悪感を抱いて生きていく姿が切なくて泣いて、また泣いた。世の中はなぜそんな善良な人に対しもっと残酷になるのだろうか。末っ子の妹ナリ(AOAのソリョン)をおんぶして育てながら家長の役割をした彼は、ついに弟ヒョンソク(チェ・テジュン)が犯してしまった殺人の罪まで代わりに被ってしまった。その理由は、自身の弟が殺人者と言われることはあり得ないということだった。そして10年ぶりに仮釈放で出所したが、絶縁しようと言ってくる弟たちの家をじっと見つめていた日には、痛くて悲しい彼の気持ちが伝わってきて随分涙を流した。そんなあまりにも不幸だった彼に嘘のような幸運が訪れ、運命の恋人ナ・ドヒ(カン・ソラ)に出会い、弟たちとも劇的に和解しただけにもう幸せになれるのではないかと思ったが、彼には依然として解決すべき難題がある。“殺人者”という烙印、そして事件当時、初恋の相手だったユ・ジョンヨン(ユンソナ)が今はナ・ドヒの義母という事実。二人は、この難関を上手く乗り越えていけるのだろうか?ジュンスとドヒに会った。

―コン・ジュンスを見ていると「あれだけ良い人がいるのだろうか」と思います。

イム・ジュファン:コン・ジュンスは道徳の教科書のような人です。僕たちが忘れていたこと、知らないふりをしてきたことをコン・ジュンスは知っています。知っているだけでなく、実践できる人です。コン・ジュンスを通じて沢山のことを学んでいます。微力な僕ですが、それでも似ているところを探すなら、責任を重視することくらい?幼い頃、父はいつも僕がそのときに持つべき責任を強調していました。その教えのおかげなのか、今まで何をするにしても1~2回もっとよく考えて行動するようになりました。真面目すぎるという所も似ています。僕は面白くないです。

―ナ・ドヒは、この時代が必要とする女性です。本当に気に入っています。

カン・ソラ:魅力的ですよね!ナ・ドヒのようになりたいのですが、果たして私がそんな女性として生きていけるかは分かりません(笑) 私も個人的にナ・ドヒから色々と学んでいます。

―ナ・ドヒのように偏見のない恋ができるのでしょうか?

カン・ソラ:もちろんです。機会さえあればしたいです。ですが、コン・ジュンスのような人に出会えるでしょうか?出会ったら絶対に恋愛したいです。

―ナ・ドヒは称賛されていますが、相対的にシン・ジュヨン(シン・ソユル)は非難されていますね。可愛そうに見えませんか?

カン・ソラ:シン・ソユルさんと台本を見ながらたくさん話します。少し前もそうしました。どうか難しい課題をうまく解いてほしいと(笑) 反応が良くないキャラクターを演じることも役者の宿命なんです。

イム・ジュファン:シン・ジュヨンがうちの家族と関係を結びながら次第に変わると思いますが、今は僕たちも一寸先も分からない状況です。イ弁護士(キム・ヨンフン)もそうですし。僕たちも毎回脚本家がどういうふうに展開させていくか気になります。ナ・ドヒも最初は家族、特に兄弟間の愛についてよく分からなかったでしょう。

カン・ソラ:後からもっと分かるようになるでしょう?今も非常に変わりました。

―野外撮影も多く、移動も多い。走るシーンがどうしてあんなに多いのですか?監督を恨んだりしませんか?

カン・ソラ:監督のせいではないですね。

イム・ジュファン:厳密に申し上げますと、監督のせいではなく脚本家のせいです(笑) 僕が今見た台本の中でも三回以上走らなければなりません。

(そばで聞こえる監督の一言)

シン・ユンソプ:僕が誤解しているかもしれませんが、この人たちは外で走ることがとても好きです(笑)

イム・ジュファン:(笑) 本当に好きです!僕は少し苦痛を受けることで生きているという感じがします。大変なとき何かしっかりとしたような気がしますので。

―大変なことを楽しむとおっしゃいましたが、これから二人が乗り越えるべき難題が多いと思います。うまく乗り越えていくでしょう?

イム・ジュファン:そうですね。キャラクターが置かれた状況は凄く厳しいですが、これまでの感じだと二人が力を合わせてうまく解決すると信じています。僕も気になりますね。

カン・ソラ:義母との関係は受け止めますが、確かに線を引くでしょう。諦めないでしょうし。これからもそうするでしょう。

―マニア層ができました。ファンの愛を体感していますか?

イム・ジュファン:まだよく分かりません。目覚めると撮影現場で食事もいつもほぼ同じところでしていますので。ファンの皆さんと会う機会がなかなかありません(笑)

カン・ソラ:私もよく分かりません。最近所属事務所の人々にも会えないでいます!(笑)

―プライベートがまったくないんですね。ところでカン・ソラさんは若いのに、ドラマを見ていると母性愛のようなものが感じられます。

カン・ソラ:お兄さんという感じはありませんので(笑)

イム・ジュファン:コン・ジュンスの立場からは母のような人です。最初にナ・ドヒの素敵な姿を見て関心を持つようになるじゃないですか。愛以前に憧れ、尊敬が先でしたので。

―コン・ジュンスはほとんどの登場人物と絡んでいるので感情の処理が大変だったでしょう。

イム・ジュファン:それはそうです。それでも監督が感情をうまく決めてくださるので大きな問題はありません。演技をするよりは純粋にその時その時のジュンスの感情を探しています。

(スタッフが近づいてきて撮影開始を告げる。その瞬間、監督が一言)

シン・ユンソプ:うちの俳優、若いみんな、本当にいい人です。ジュンスの兄弟やチョルス(ヒョヌ)もそうですし。長い間演出してきましたが、こんなにいい俳優たちは初めてです。僕は運がいいです!

文:コラムニスト チョン・ソクヒ

「NAVER スペシャルインタビュー」では、今話題の人物にコラムニストのチョン・ソクヒさんがインタビューを実施。韓国で一番ホットな人物の本音をお届けします。

記者 : チョン・ソクヒ