San Eから2NE1まで…夏のヒット曲&強者がいない“音楽業界の戦国時代”

OSEN |

毎年猛暑とともに音楽配信チャートを独占するメガヒット曲が登場していたが、今年の夏はまだ独走状態が現れていない。

夏はパク・ミョンスと少女時代のジェシカによる「冷麺」、miss Aの「Bad Girl, Good Girl」、PSY(サイ)の「江南(カンナム)スタイル」など、シーズンを代表するヒット曲が登場する絶好のチャンスとされるが、今年は様々なジャンルの曲が幅広く人気を得ている。

最近ヒップホップが人気だとは言え、JYPエンターテインメントからBRAND NEW MUSICに所属事務所を移したSan Eの善戦は意外なものだ。彼は新曲「知り合いの物語」でMelOnチャート1位をキープしている。今月3日から変わらずに1位をキープしているが、夏を狙った大型のカムバックが相次ぐ中において予想外の結果だった。

R&Bも人気だ。上半期音楽チャートの強者ペチギをフィーチャリングしたイム・ジョンヒの新曲「Luv is」は、Mnetで1位をキープしている。この曲はヒップホップをベースにしたR&B曲で、別れの後に押し寄せる後悔や未練を歌っている。感性を刺激するアコースティック・ギターやベース演奏にイム・ジョンヒ特有の奥深い声が調和し、猛暑にもかかわらず意外な底力を見せている。

早くもMnet「SUPER STAR K5」の影響力もうかがえる。この番組で改めて紹介されたイ・ジョクの「あの時はまだ分からなかった」はBugsで1位を記録している。2003年に発表されたこの曲は、Mnetで10位圏内、MelOnでも30位圏内にランクインし、番組の驚くべき影響力を見せている。

アイドルの人気も相変わらず熱い。2NE1とf(x)は、昨年上半期の4MinuteとSISTARに継ぐガールズグループのプライドを守っている。f(x)は先月29日、新曲「初めての親知らず(Rum Pum Pum Pum)」で音楽配信チャート上位をキープし、KBS「ミュージックバンク」、SBS「人気歌謡」など地上波音楽番組の1位まで獲得した。多少難解な音楽を披露してきた彼女たちだが、今回は行進曲のリズムを加え、歌いやすい曲にした。

2NE1も新曲「DO YOU LOVE ME」で今月7日に音楽配信チャートを独占し、衰えない音楽パワーをアピールした。これまでのカリスマ性溢れる姿を脱いで、明るく楽しい魅力で夏の市場を狙った。MBC、KBSなどへ活動の領域を広げた上に、バラエティでも活躍を予告しており期待が高い。

ボーイズグループの競争も激しい。BEASTとINFINITEが熱く激突している中、EXOが「Growl」で視線を捉え、B.A.Pが「BADMAN」で挑戦状を叩きつけた。メンバーのヒョンシクがバラエティで活躍し、人気を高めているZE:Aも新曲「風の幽霊」で活動に拍車をかけている。

記者 : イ・ヘリン