「シークレット・ミッション」イ・ヒョヌ、隠密に準備して偉大にヒット

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映画「シークレット・ミッション」で韓国に派遣された最年少スパイであるリ・ヘジンに変身したイ・ヒョヌは、カリスマ性溢れる眼差しと華麗なアクションで人々の視線をスクリーンに釘づけにした。静かに準備し、派手に飛び上がったイ・ヒョヌ。彼の今回の挑戦は、大成功である。

―「シークレット・ミッション」が観客動員数700万人を突破したが、ヒットを実感しているのか?

イ・ヒョヌ:ただじっとしていたのなら実感できなかったと思うが、週末ごとに舞台挨拶に回っているので、ある程度は実感している。行く度に、観客の皆さんが本当に大きな関心を示してくれる。有難いことだ。

―舞台挨拶が非常に多いようだが、以前見たファンを再び見かけることもあるか?

イ・ヒョヌ:そうだ。意外と多かった(笑) ソウルだけでなく地方の舞台挨拶にも行ったが、ソウルで会った方が大田(テジョン)、大邱(テグ)、釜山(プサン)にもいた。移動バスだけ一緒に乗らなかっただけで、僕たちの全スケジュールに同行しているようだった。驚いたし、ありがたかった。

―劇中、スパイ仲間であるキム・スヒョン、パク・ギウンとは、仲間を超えた兄弟のような感じがする。

イ・ヒョヌ:そうだ。撮影する時も楽しく、現場の雰囲気も良かったが、舞台挨拶を回りながらさらに仲良くなった。現場では分からなかった二人のまた違う面を見ることができた。愛嬌とイタズラ心でいっぱいだ。

―「シークレット・ミッション」は、これまでの作品と比べて意味が違いそうだ。

イ・ヒョヌ:“自身が出演した自分の作品”という基本的なスタンスは同じだ。ただ「シークレット・ミッション」は、その感情が少しは特別だ。多くの関心と声援を頂き、他の作品に比べてさらに注目されたから。

―次の作品へのプレッシャーもありそうだが。

イ・ヒョヌ:プレッシャーよりも、次の作品に出会える期待の方が大きい。早く何かやってみたい気持ち、そういった気持ちが生まれた。役にも欲を出してみたいし(笑)

―公開以降、個人的なスケジュールはあったのか。

イ・ヒョヌ:先日、5泊6日の休暇をもらって友達と日本旅行に行ってきた。一番やりたかったのが旅行だったので、本当に嬉しかった。

―スケジュールが大変でストレスになったりはしないのか?

イ・ヒョヌ:性格上、何かにいらついたり、ストレスを受けても長く引きずらない。楽観的な方なので、すぐに忘れる。

―芸能人で不便なことはあったか?

イ・ヒョヌ:特に、不便はないが、最近友達と一緒にいたら写真を撮って投稿する方がいた。「イ・ヒョヌじゃない?イ・ヒョヌだよね?」という言葉が聞こえるし、少し当惑した。でも、それほど不便ではない。気にせずに、できるだけ気楽にしようと思っている。

―写真という言葉で思い出したが、最近地下鉄で飴をくわえている姿を撮った写真がSNSで大きな話題となった。

イ・ヒョヌ:僕も見た。舞台挨拶の途中だったので、「大田にイ・ヒョヌが現れた」「どこどこでイ・ヒョヌを見かけた」というコメントも一緒に投稿されていた。正確に言えば、昨年の通学中に撮られたものだ。今もそうだが、スケジュールがない時は公共交通機関をよく利用する。

―東国(トングク)大学演劇映画科に在学中だということだが。

イ・ヒョヌ:今は休学している。ドラマ「赤道の男」を撮っている時の2週間くらいしか学校に行けなかったし、ドラマ「花ざかりの君たちへ」と映画「シークレット・ミッション」の撮影が重なり、休学した。

―子供の頃から活動しているので、入学が難しかったとも思うが、もしかして地獄を経験したとか?

イ・ヒョヌ:受験のために塾に通いながら、準備を徹底した。受かった東国大学を始め、中央(チュンアン)大学、漢陽(ハニャン)大学、成均館(ソンギュングァン)大学まで4つを受けたが、正直言って全部受かると思った。「受かったらどこに行けば良いだろう」と一人で早とちりしたりもした。でも、3校全部落ちた。文字通り、パニック状態に陥った。その上、3校は特別選考で、東国大学は一般選考だったので、さらに期待しなかった。でも、最後に東国大学からの合格の知らせを聞いて、心臓が縮まる思いだった。やり甲斐も感じたし、達成感もあった。

―Twitterを活発に利用する方だが、コメントを投稿する時悩む方か。

イ・ヒョヌ:特に、悩んだりはしない。僕にとってSNSは、ファンと直接コミュニケーションできるスペースだ。ドラマや映画、記事を通じて僕に接することもできるが、SNSは何かを間に通すことなくファンたちと直接出会うことのできるスペースだ。なので、問題にならないレベルでできるだけ率直に自分自身をお見せしようと努めている。

―演技以外に趣味はある?

イ・ヒョヌ:特に、趣味はない。その代わり、最近習いたいものができた。ギターと日本語を始めとする外国語だ。演技をしながら2~3ヶ国語はできなければならないと思い始めた。特に、先日日本旅行に行ってさらに切実に感じた。一緒に行った知人に日本語ができる人がいたので意思疎通には困らなかったが、自分でできたらもっと楽しかっただろうと思った。機会があれば、日本語、英語、中国語をマスターしたい。

―心に決めると最後までやり抜くタイプ?

イ・ヒョヌ:ケースバイケースだ。本当にやる時もあるし、3日で終わってしまう時もある。そうしていて、突然実践に移す時もあるし。今すぐやらなくてはならないとむやみに急ぐ方ではない。でも、外国語だけは最後までやり抜きたい(笑)

―ルックスとプロポーションを気にする方?

イ・ヒョヌ:他は分からないが、鍛えなくてはと思う。筋肉を作りたいわけではなく、基本的な体力を備えたいのだ。ウェイクボードもやりたい。友達と話しているが、本当に涼しそうだ。

―ファンたちが一番知りたいことの一つだ。もしかして、恋人はいる?

イ・ヒョヌ:いたら嬉しいだろうが、本当にいない。もちろん恋愛もしたいし……会えない理由はないので、機会があれば会いたい。恋愛は、その時になれば自然にするのでは。

―時期尚早の質問のようだが、公開恋愛についても前向きに考えていそうだ。

イ・ヒョヌ:正直に言って、公開恋愛がしたい。もちろん、事務所の立場もあるし、恋人の考えも聞いてみなければならないが、個人的には僕が本当に好きで愛している人なら、堂々と言いたい。また、公開して会ったほうが気楽そうだ。あえて隠す気はない。

―同い年の俳優ユ・スンホさんは、すでに入隊した。入隊の予定は?

イ・ヒョヌ:急ぐ気はない。いつかは必ず行かなければならないので、タイミングをうまく合わせたい。とりあえず今は色々と作品をしてから、ある程度足場を固めてから行こうと思う。一緒にドラマを撮ったこともあるユ・スンホは、頭も良くて、学ぶ面が多い人だ。同い年にもかかわらず、それほど親しくなれず、軍隊に行く前に連絡できなかったのが残念だ。

―10年後はどのような姿になっていると思うか?

イ・ヒョヌ:二つに別れると思う。一つは、何よりも一生懸命に演技しながら地位を確立し、今よりも大きく成長していること。もちろん、その中で軍隊にも行ってくる。そしてもう一つは、俳優として活動しているが、結婚して演技と同じくらい重要な家庭を設けていることだ。以前から結婚は早くしたかった。なぜか、早く結婚しなければならない気がしており、安定した家庭を築けるのであれば良いのではないだろうか。友達のような父親になるのが夢だ。

●写真1枚目
黒のレザージャケット:MCM、白のVネックTシャツ:theory men、金装ディテールの黒革バングル:MONDAY EDITION、黒のカーゴパンツ:スタイリスト私物
●写真2枚目
黒のTシャツ:Bratson、カモフラージュベスト:SOE by BEAKER、ダメージデニムパンツ:DIESEL、シルバーリング・帽子・ブーツ:スタイリスト私物
●写真3枚目
黒のワークシャツ:WACKO MARIA by BEAKER、チェーンブレスレット:MONDAY EDITION
●写真4枚目
カモフラージュユニセックスTシャツ:STONE ISLAND、ウォッシング加工した青緑色のジャケット:Barbour
●写真5枚目
ノースリーブのチェックシャツ:H&M、ヒョウ柄プリントノースリーブTシャツ:FOREVER21、黒のショートパンツとチェーンブレスレット:スタイリスト私物

記者 : チョ・ヨンギョン