Vol.2 ― 放送終了「ハートレスシティ」チョン・ギョンホ、強い男の香りを残した

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※この記事にはドラマ「ハートレスシティ ~無情都市~」の結末に関する内容が含まれています。
写真=JTBC「ハートレスシティ ~無情都市~」スクリーンショット
チョン・ギョンホの死によって険しい戦いがやっと終わった。JTBC月火ドラマ「ハートレスシティ ~無情都市~」は“博士の息子”チョン・シヒョン(チョン・ギョンホ)という人物を中心に繰り広げられる周辺人物の物語を描いた。彼は巨大麻薬組織と警察の戦いの真ん中に立っていた。チョン・ギョンホは、チョン・シヒョンを通して男の中の男へと生まれ変わった。

5月27日に韓国で放送が開始された「ハートレスシティ ~無情都市~」(脚本:ユ・ソンヨル、演出:イ・ジョンヒョ)でチョン・ギョンホはお茶の間に戻ってきた。彼は韓国型ノワールの新時代を開いた「ハートレスシティ ~無情都市~」のカリスマ性溢れるチョン・シヒョンとして帰還を告げた。

穏やかで優しいチョン・ギョンホはもうどこにもいなかった。鋭い眼差し、すばやい動作、華やかなアクションなど、タフな魅力が際立った。彼の名前を知らしめたドラマ「ごめん、愛してる」のチェ・ユンのような弱々しさも、「あなた、笑って」で見せてくれた明るい隣のお兄さんのようなイメージもなかった。ただ、鋼鉄のようなカリスマ性で武装したチョン・シヒョンだけがいた。

チョン・ギョンホは、チョン・シヒョンというキャラクターをより上手く表現するため、作品に入る前から食事献立の調節と禁酒を行って体重を減量し、アクション練習に集中した。このような努力のおかげで、彼はドラマの中で抜群のスーツ姿を披露することができた。3年間の空白期間が信じられないほどイメージチェンジに成功したことはもちろん、感情表現も一層養われた。

ドラマが始まる前は、チョン・ギョンホがチョン・シヒョンという役を上手く演じきれるのかという懸念があったのも事実だ。しかし、彼はこのような懸念を嘲笑うかのように、チョン・シヒョンになりきって見せた。不自然なところはどこにもなかった。撮影現場でイ・ジョンヒョ監督がキューサインを出すと、彼は直ちにチョン・シヒョンになりきり、椎間板ヘルニアによる腰の痛みにも関わらず、鎮痛剤を打ちながらアクションシーンをやりこなした。

チョン・ギョンホは、「ハートレスシティ ~無情都市~」で自分の存在感を確実にアピールした。親友との関係では義理深い男の姿を見せ、アンダーカバー(諜報活動のための潜入行為やスパイを指す)としての任務をこなす時にはたくましい男、好きな人の前では恥ずかしがる純粋な男など、彼の多彩な魅力は女心を魅了するに十分だった。

時刻々と、時間や場所によって変わる彼の繊細な演技には感嘆せざるを得なかった。「ハートレスシティ ~無情都市~」は、チョン・ギョンホという俳優を通じて輝いた。強く、重みのある男チョン・シヒョンの姿は、視聴者の心の隅で長い間残り続けるだろう。

「ハートレスシティ ~無情都市~」の後番組として、ブランドバックがほしいのではなく、ブランドバックを制作したいという夢に向かって走る一人の女性のサクセスストーリーを描いた「彼女の神話」が、8月5日午後9時50分に韓国で放送される。

記者 : ファン・ソヨン