推理作家協会「君の声が聞こえる」の盗作疑惑と関連し、SBSに謝罪を要求

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写真=SBS

短編「悪魔の証明」を盗作したと主張…責任ある謝罪・原作表記を要求

視聴率1位をキープし、高い人気を得ているSBSドラマ「君の声が聞こえる」を巡る盗作問題が、新たな局面を迎える見通しだ。

韓国推理作家協会は最近、SBSに韓国推理作家協会の公式立場を含めた公式文書を送った。「Ohmystar」が入手した公式文書によると、韓国推理作家協会は「君の声が聞こえる」で登場した双子事件のエピソードが、短編推理小説「悪魔の証明」と極めて類似していると判断したと見られる。

韓国推理作家協会は、公式文書を通じ「ドラマはト・ジンキ作家の短編『悪魔の証明』とほぼ全ての面で同一である」とし、「ただ、双子からの自白を受け止める方法だけが異なっている」と明らかにした。続けて「ト・ジンキ作家は2013年3月、映画会社のGood Choice Cut Picturesと『悪魔の証明』を映画化する契約を締結した。映画制作を控え、核心的な設定とエピソードをドラマにそのまま使った行為は、映画化自体を白紙にさせるほど重大な侵害」と主張した。

続けて韓国推理作家協会は「『君の声が聞こえる』を放送しているSBS放送局と制作会社の責任のあるだけに謝罪を求める。SBS放送局と制作会社のホームページとドラマの導入部とエンディングに原作者であるト・ジンギ作家の名前と原作名「悪魔の証明」を明記することを要請する」と明かした。

これに先立ち、出版社「黄金の枝」は同ドラマの第4話から6話まで登場した“双子事件”が2010年「季刊ミステリー」と2012年「韓国推理スリラーダンピョンソン4」に掲載された短編「悪魔の証明」と似ていると盗作疑惑を提起し、議論を巻き起こした。

「悪魔の証明」は、現職部長判事でもあるト・ジンギ作家の作品である。出版社は「君の声が聞こえる」の制作会社に内容証明を送り、「当該著作物が扱った双子の殺人事件は、100年の歴史を持つアメリカの推理小説や日本の推理小説にも似たような例さえなかった。これほど力と魅力のあるエピソードを構成することは、当該分野で長く務めた人物が内的論理で考えられる発想であるため、パク・ヒェリョン脚本家が当該著作物の内容に接してドラマに使ったことが明らかだ」と主張した。

しかし、このような疑惑提起に対し「君の声が聞こえる」の制作会社は強く反発した。当時制作会社は「『君の声が聞こえる』の脚本家は、当該小説の存在を全く知らず法廷ドラマの執筆を構想し、2011年にすでに諮問弁護士と協議し、問題になっているドラマのストーリーの大部分を作成し終えた状態だった」とし、「根拠のない内容で盗作疑惑を提起し、性急にSNSに書き込むことで、制作陣とドラマの名誉を毀損した出版社に強く対応する方針だ」と明かした。

しかし、韓国推理小説作家協会が公式文書の形式でもう一度盗作疑惑を提起し、今後も状況を注視するという意思を明らかにしたことで「君の声が聞こえる」は再び俎上に載せられることになった。

韓国推理小説作家協会の関係者は24日「Ohmystar」の電話取材に対し「念のため、ト・ジンギ作家の要請によって事実確認をした」とし、「テレビ局に私たちの立場を伝えたため、特別に記者会見のようなものは計画していない」と伝えた。続けて「しかし、ト・ジンキ作家は当該小説を映画化しようとしたが、『君の声が聞こえる』の放送後、『既に公開された内容で映画を作ることはできない』として契約解除になったという。これが著作権侵害に当たる以上、速やかな事件解決のため最善を尽くす」と明らかにした。

これに対し「君の声が聞こえる」を放送しているSBSは「最近韓国推理小説作家協会から公式文書を受けたことは事実」と言いながらも、「過去と立場の変化はない」と明らかにした。

記者 : イ・ミナ