「Jack the Ripper」チョン・ドンハ“SUPER JUNIOR ソンミンと2AM チャンミンは膝まずくシーンも完璧”

OSEN |

ロックバンドプファル(復活)のボーカルのチョン・ドンハが、すでに3度目のミュージカル「Jack the Ripper」に出演し、地位を確立している。

彼は、恋に落ちた純真無垢な青年から、狂気に満ちた人間へと、激しい感情の変化を表すダニエル役を演じている。「Jack the Ripper」は、イギリス社会を騒がせた連続殺人事件をモチーフにしている。売春婦グロリアと恋に落ちたダニエルが、彼女の命を守るために殺人魔ジャックと一種の取引を行い、ピークに向かう内容だ。

「ミュージカルを夢見てからは長いですが、『ノートルダム・ド・パリ』を見たのがきっかけでした。発声なども探求しています。今年初めに『ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』という作品で初めてミュージカルに挑戦しました。個人的には、一か八かでしたね。悪く言われるか、認められるか。後者のためにたくさん努力しました」

「Jack the Ripper」でチョン・ドンハは、SUPER JUNIORのソンミンと2AMのチャンミン、パク・ジヌと共にダニエル役を演じている。4人のダニエルが持つ個性が様々であるため、強みとしている特技もそれぞれ異なっている。

「チャンミンはバラードに特化した歌手なので、グロリアとのデュエットが本当に愛のセレナーデのような雰囲気になります。ソンミンは前回の『Jack the Ripper』もやっているので、余裕が感じられます。それだけ安定感を持って演じています。ジヌは、やっぱりミュージカル俳優としてアンサンブルで積み重ねてきた実力があると思います。僕ですか?僕はロッカーなので、ジャックに変身するとき一番も荒いエネルギーを発散できるのではないかと思います。照れますね。ハハハ」

ミュージカル俳優として頭角を表しているチョン・ドンハだが、普段はあまり感情を表現しない方だとよく言われる。歌に集中するために演技を習い始めた彼は、今や歴とした俳優になり、観客の感情まで左右する立場となった。

「悲しい歌を悲しく伝えたくて、演技を習いました。自分が悲しいと自分自身を騙せると、その姿を見る人にはその姿が真実になりますから。感情の幅が狭い方でしたが、演技を習うと涙も流すようになりました。ミュージカルは、制作陣、俳優たちと一緒にサッカーをやっているような気がします。作品を構成するパーツとパーツを組み合わせてまた違う感じを作り出す、そこが気持ちいいです」

毎回舞台に上がる度に力が出ると言うが、チョン・ドンハにも演じにくい動作がある。それは、がっくりとひざまずくシーンだ。痛みを抑える方法を色々調べてみたが、結論は誠実に、「素直に苦痛と直面しよう」だった。

「貫禄のあるソンミンはノウハウがありました。ひざまずきながら前の方に体を押し出せば少し痛くなくなるそうです。あるいは、まずは手で床を支えてひざまずけば少しマシになるとも言われました。自分でやってみましたが、客席から見たらお辞儀をしているようだったので、やめました。ソンミンはうまくやっていたのに……(笑) チャンミンは結構鍛えているので、太ももとふくらはぎが分厚いんです。それで、膝のサポーターを付けても付けたように見えません。僕はどっちもできないので、ただ痛がるしかありません」

最年少メンバーのミュージカルの舞台は、プファルのメンバーたちにも大きな関心事となっている。ソ・ジェヒョク(ベース)はいち早く公演を観覧し、キム・テウォンもスケジュールが許す限り早目に観に行くと約束している。

「兄さんたちから、僕が大根役者だろうと思ったのに、そうでもなかったと言われました。特にジェヒョクさんはすごい感動したそうです(笑) 僕は誰にでも自信を持って『Jack the Ripper』をおすすめできます。客席で何度も公演を見ましたが、舞台が開いて閉ざされると、完全に違う空間になっているんです。セット、照明など色感もいいですし、ミュージカルというよりは1本の映画を見るような気になります。ストーリーもしっかりしていますし。今選べる中でベストではないかと思います。多くのご関心をお願いします。ハハハ」

記者 : イム・ヨンジン、写真 : ミン・ギョンフン