“セクシーディーバ”IVY、ステージから降りたその素顔は?

OhmyStar |

写真=Polarisエンターテインメント

「I Dance」で久しぶりに音楽活動を再開したIVY“節制しないとセクシーに感じない”

「歌や演技などの境界を離れて、エンターテイナーとして備えるべきタレント性があるとしたら、それは両親から受け継いだものだと思います。父親は軍楽隊のドラマーでしたし、母親は声楽家でした。両親がステージに立つ姿を見て気付かぬうちに習得したようにも思いますし、遺伝的に受け継いだのかも知れません。そのような環境でステージ上でタレント性を発揮する職業を持てたのは幸運だったと思います。歌を歌ってダンスを踊りながらお金まで稼げる幸せな職業だと思います」

“歌手IVY(アイビー)”というと一番先に思い出すのはステージ上で人々を飲み込むような魅惑的なセクシーさだ。瞬間的に爆発しそうなタレント性を遺憾なく自由に発散するIVY。彼女はたくさんのヒット曲だけではなく、ミュージカル「シカゴ」などを通じて歌や演技の境界を置かず、自身のタレント性を自由自在にアピールしている。

そんな豊かなタレント性の源を聞くとIVYは両親だと話し、このような職業を持てたことに感謝した。

「ステージは完璧に排泄ができるスペースだと思います。ミュージシャンは3分間ステージ上で、ミュージカルは2時間半で何もかもを吐き出すのです。エネルギーを全て吐き出すと解消されるものがあります。それが喜悦だと思います」

その吐き出し方が非常に熱く情熱的だと言うと、IVYは「実は好きなことに対しては夢中になってのめり込んでしまうスタイルだ。よく言えば好きなことをする時は情熱的だし、悪く言えば過激で荒っぽい」と話す。

ステージ上で情熱的に見えるとしたら、それは多分、一気につぎ込んだためだと思います。しかし、ステージ上では長所ですが、日常生活でそんな姿を見せると短気だと言われたりもします。


ステージでのIVYは非常に情熱的でセクシーだ。しかし、実際に会ったIVYはさばさばした性格の30代前半の女性だった。特に、IVYのブログである「熊のお姉さん」を一度でも見たことのあるファンなら、IVYがどれほどさばさばした性格で壊れることを恐れないかが分かる。

「実は、ブログにある私の姿が本当の私の生活です。元々人を笑わせるのが好きで、人を笑わせる時はとても嬉しいです。両親もユーモラスな人たちで、ジョークが好きです。私も一緒です。私も体を張ったギャグが好きで、大学の学園祭の時、変なことばっかりやって『あなたはお笑いじゃなくてなぜ歌手をするの?』と言われるほどでした。実はお笑いも好きで、言葉よりは身体で笑わせるのが好きです」

8年前に彗星のごとく登場したセクシーアイコンIVY。デビュー初期にも人形のような顔に情熱的な踊りで“セクシーダンスディーバ”とされていた。しかし、本人のさばさばした姿は隠していたのだ。

「以前はイメージのため、事務所で私の本当の姿を表せずに隠していました。しかし、人間が本来の姿を隠していると、もどかしくて辛いものです。本来の私の姿ではないので楽しくなくもどかしく感じました。ブログを始めて3年になりますが、『私は元々こんな人間ですよ』と見せるためではなく、本当に自分で楽しいことをやっているわけです。実際の私の姿を見て好きになってくれるのは、気持ちが通じたためではないかと思います。私も暇な時に私のブログを見ていると楽しい時があります。ただ、私の生活を率直に記録して、そのスペースでは飾らない本当の自身の姿を書きたかったのです」

ブログを見るファンの中には「自らを壊してはいけない」という意見もある。これに対してもIVYはクールに「わざわざ壊そうとしているのではなく、お笑い本能のためだ」とし、笑いながら「また、壊れるのは気にしない」と述べた。

IVYのブログには、親友である高校の同級生や彼女らの幼少時代の写真も多数掲載されている。相変わらず中高の同級生と仲良くしているのだ。多数の交際・結婚のニュースが相次いでいる2013年の芸能界。IVYはどんな家庭を望んでいるのだろうか。

「互いにある程度譲り合って配慮し合うべきで、完璧な人はいないと思います。理想のタイプを探すよりは、私が誰かのタイプになるために努力するほうがいいと思います。自身が願う夫のイメージがあれば、その条件に見合う女性なのか考えるのが先だと思います」

IVYは、婿がねを世の中の基準に合わせないようにアドバイスした。彼女は「周りに結婚している友達も多く、良くない別れ方をしたカップルも多いですが、幸せに暮らす夫婦を見ると相手に願うものが多くない人々だった」と述べた。

「不幸な人は自身の姿に気づかず、夫が全てやってくれることだけを願う傾向があります。世の中の基準に夫が合わせないといけないと考えていますが、そうすると不幸になると思います。平凡な男の中でドラマの中の主人公のように何もかもやってくれる人はいないと思います。

普通の平凡な20代後半の男性が自宅を持っているほうが正常ではありません。しかし、それが当然だと考える女性がほとんどであるように思います。それで、そんな周りの基準と比較して自身の人生に満足感を失い、喧嘩も増え、男性も女性を、女性も男性を理解できなくなっている気がします」


結婚、男性についてはっきりとした所信を持っているIVY。彼女はどんな女性像を目指しているのだろうか。

「自らをいい女性で、能力ある女性で、価値ある人だと考えなければいけないと思います。そんな人になるために努力してこそ、相手も私のことをさらに尊重し価値ある人として待遇してもらえると思います。

私はどうしても芸能人という職業を持っていて、もらうことに慣れていて、それで相手が私に変な言い方をするとプライドが許さなかったんです。そのようにプライドばかり考える時がありましたが、愛する人々、家族と友達間ではプライドを捨てて思慮深い人になりたいです」

エンターテイナーIVYに絶対に欠かせない質問の一つ。セクシーに見える秘訣は何なのか?

「服を脱ぐからと言ってセクシーになるわけではないと思います。節制しないとセクシーに感じないと思います。胸の谷間が目立つ服は着ません。胸の谷間が見えるのがセクシーなことなのか分かりません。セクシーなのはとても薄いブラウスで下着の色がちょこっと透けて見えるような、好奇心を刺激するのがセクシーなことだと思います。表立って『私ってセクシー?』と言うのはセクシーさを半減させると思います。好奇心を刺激するのがセクシーです」

IVYに大切な3つのキーワード!家族、ステージ、友達

1.家族:実は無くす前にはその大切さに気づくのが難しいが、一番大切なのは家族だと思う。私がいかに悪いことをしても自分の味方になってくれるのは家族だ。それに気づいていなかったが、大人になったのか、感受性が豊かになって最近は家族に関する話題が出ただけでも涙が出るくらい大切に思う。年をとるほど家族から受けた昔の傷も理解できるようになる。愛嬌がまったくなく恥ずかしくて「愛している」という言葉は言えない。通販を見てサツマイモなど食べ物が出ると贈っている。

2.ステージ:ステージが二番目に大切だ。私はステージに立たないと憂鬱になるスタイルだ。この仕事をしないといけないとはっきりと分かった。一時は芸能界が嫌になって歌も歌いたくないし、音楽も1,2年間聴かなかった。しかし、ステージに立った時、一番生きているという確実な感じを受けた。私のプライドが生まれる場所、そこはステージだ。ステージに一生立ちたい。結婚しても子供を産んでも仕事を続けたい。

3.友達:父親が軍人だった。ソウルで小学校5年生の時、鶏龍臺(ケリョンデ)という部隊へ引っ越した。小学5年の時から高校を卒業する時までいた。父親が発令されると引っ越してはまた戻ったりした。その地域が軍部隊のある地域だったので、陸軍・海軍・空軍の父親を持った友達がほとんどだった。その友達と小中高校を一緒に通い、親友となった。久しぶりに会っても学生時代を一緒に過ごした友達は何の話でもできる。考えただけでも心が温かくなる、そんな友達だ。

記者 : チョ・ギョンイ