テワン「韓国R&Bの象徴的な存在になりたい」

OSEN |

実力派歌手テワン(C-Luv)が本格的な活動を開始する。ソフトなボーカル、感覚的なリズムにトレンディーな歌詞は、R&Bの神髄を見ているようだ。

しかし、これまでテワンは本人のアルバムより他の歌手のプロデューサーとして音楽的能力を発揮してきた。テワンは、RAIN(ピ)をワールドスターにしたアルバム「RAINISM」のプロデュースをはじめ、アイドルグループMBLAQなど有名歌手のアルバムを手掛けてきた。それだけでなく、神話(SHINHWA)、U-KISS、SS501 キム・ヒョンジュン、イ・ヒョリ、フィソンなどのアルバム制作に参加し、音楽的能力と実力を着実に築いてきた。

そんな彼が、最近7年ぶりに歌手として活動を再開し、韓国はもちろん、海外にまで活動の範囲を広げる予定だ。彼は5月14日にリリースしたVerbal Jintとカヒが参加したシングル曲「It's OK」に続き、今月10日にはシングル曲「僕だけ信じて」を発表し、R&Bの甘い音色をアピールした。

最近OSENを訪れたテワンは、7年ぶりに歌手として本格的に活動を開始したことに対し「感慨深い」と話し、新人のように目を耀かせた。

「7年ぶりにリリースするので、誰も僕のことを知らないだろうと思いました。僕自身、一からスタートするような気持ちで始めました。ところで、僕のシングル曲がリリースと共に、音楽配信サイトBugsやSoribadaのランキングで2位にまで上がったのを見て、本当に気持ち良かったです。僕のことを分かってくれる人がいるんだと思って、やりがいを感じました」

彼がフルアルバムをリリースする前に、プレゼントのように公開したシングルナンバーには、彼だけの甘くて優しい男性の姿が描かれた。甘い歌詞がR&B特有の魅力と調和し、自然と臨場感を高める力を発揮した。テワンは、これからも甘いR&Bで自分だけのカラーを作っていくつもりだ。

「若い人の中でR&Bをきちんとしている人はパク・ジェボムだと思います。タレント性のあるパク・ジェボムがフレッシュなR&Bの代表走者なら、僕は熟成したR&Bになるのでしょう」

これほど甘いR&Bをしながら、なぜ彼は7年間アルバムを出さなかったのだろうか。彼は一言のことわざでこれまでの行動を後悔し、これからの活動への期待感を持たせた。

「いくつかの企画会社でプロデューサーとして活躍しました。歌手よりもプロデューサーをしていた期間の方が長かったのです。韓国のことわざで、『お坊さんは、自分の頭を刈れない』と言うでしょう。僕がまさにそんな感じでした。でも、今の所属事務所の代表であるDMに出会って、僕の頭を刈る機会をもらったわけです。どうせ始めるのだから、しっかりやってみようと思います。韓国を越え、アメリカや日本での活動計画もしっかり立てています」

7年ぶりに登場するテワンは、歌手として立派に再起できる土台を作っていた。韓国ではシングル曲で徐々に実力を認められ始め、アメリカでは有名なミュージシャンと着実に交流を持っている。日本では有名歌手のプロデュースをはじめ、アルバムをリリースする計画も着実に立てている。

「現在、アメリカでのアルバム制作はある程度進んでいます。アメリカの有名なヒップポップ歌手、カニエ・ウェストらの曲を手がけたプロデューサー兼歌手のライアン・レスリーが今年初めに韓国を訪れましたが、その理由が僕に合うためでした。僕がその時ライアン・レスリーの曲を作ってあげたので。日本では有名歌手からの要請があって、今話し合い中です。僕も日本でアルバムをリリースする計画があります」

テワンにとって音楽は、“進みたい道”だ。アルバムの収益で暮す歌手としては、どうしても収益的な面を考えなければならないが、彼はお金よりも自分が進みたい道である音楽のことだけを考えた。それで、彼は最近歌手として忙しい日々を送っている。

「最近は、練習を重ねて最善を尽くしながら、ボーカルの練習をしています。前は僕が教える立場でしたが、自らやるのはまた違いました。最近では音楽的なことについて一つも逃したくありません。だから、どんどん忙しくなります。週4~5日はスタジオで徹夜しています」

スタジオでほとんどの時間を過ごしながら実力を磨き続けるテワンの夢は、韓国R&Bの象徴的な存在になることだ。

「韓国の歌手たち、格好いいですよね。でも、正確にR&Bの象徴と呼ばれる人はいないと思います。僕がその象徴的な存在になりたいです。たくさん努力しなければならないでしょう。でも、これが僕が行くべき道だから、情熱的に、そして黙々と最善を尽くしてやっていかなきゃいけないと思います」

記者 : ファン・ミヒョン