“女性お笑い芸人”チャン・ドヨン「ロールモデルはアン・ヨンミ…『SNL KOREA』に出演したい」

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174cmの高身長に長い手足、はっきりした目鼻立ちにおのずと“綺麗”という言葉が出た。しかし、豪快な笑いで恥ずかしさを吹き飛ばす彼女。人見知りだと言いながらも、ウィットに富んだトークを披露してくれた。さすが女性お笑い芸人だった。tvN「コメディビッグリーグ」のミチュミチュチームで扮装ギャグを披露しているチャン・ドヨン(28)だ。

テナガザル、ハゲワシの扮装にとどまらず様々な扮装で衝撃を与えた。ますますヒートアップしている扮装ギャグについてどう思っているのかという質問に、チャン・ドヨンは「扮装の味を知ってからどんどん欲が出る。でも笑いのラインを上手く調節しなければならない。『コミカル』と『行き過ぎ』の間には微妙な差がある。扮装して登場した時、観客の笑い声が聞こえるのか、『え~』という声が聞こえるのかをよく考えてしなければならない」と所信を述べた。

チャン・ドヨン、パク・ナレは一つ…“お笑い界の双生児”

最初からミチュミチュチームのキム・インソク、パク・フィスン、パク・ナレと一緒に仕事をしてきたわけではない。チャン・ドヨンは85年生まれで同じ年のヤン・セヒョン、パク・ナレと活動した「小グループ」チームで人気を得始めた。特に「ソロ脱出キャンプ」というコーナーは、母胎ソロ(異性と交際した経験が一度もない人)として知られていたチャン・ドヨンにピッタリなコンセプトだった。

「『ソロ脱出キャンプ』の中のキャラクターは少し大げさではありますが、本当の私です。パク・ナレもそうです。例えば、男性に『いい匂いがするね』と言われると、ほとんどの女性は『香水つけてないんだけど…』と答えるんだそうですね。でも私は『来る途中にお店でもらったサンプルをつけた』と正直に答えます(笑) それで最初は現実をそのまま反映させて『私、どうしたっけ?』と思いながらアプローチしました。コーナーの回を重ねていくにつれ多くのことを学びました。まだ学んだことが生かされていないと思いますけど、どうでしょうね。知らないうちにしたかも(笑)」

人気上昇している中、突然チームが解散してしまい、立て直しに入った。アイディア枯渇に直面したのだ。悩んでいる時にキム・インソク、パク・フィスンと出会った。ちょうどヤン・セヒョンも他の後輩たちとギャグを計画していたため、自然に分かれた。分かれたからといって競争心が生まれたわけではない。お互いにアドバイスをする良い関係だという。

しかしパク・ナレとは離れなかった。KBS 2TVの「ギャグコンサート」に出演した時から息のピッタリ合った姿をアピールしてきた。チャン・ドヨンは「ギャグコンサート」から「コメディビッグリーグ」まで、いつも一緒に活動しているパク・ナレと自身のことを「お笑い界の双生児」と表現した。会議をするたびに楽しくてたまらないというチャン・ドヨンは、これからも一緒にやっていきたいという想いを語った。そうしているうちに、自身の存在感を確実にアピールした「ギャグコンサート-ファッションNo.5」を思い出した。

「正直、出演していた当時は分からなかったのですが、『ギャグコンサート』に出演しだしたので、みんなからその時が絶頂だと言われました(笑) でも今の生活にとても満足しています。後悔はありません。でもファッション関連ギャグはもう一度してみたいです。(パク・ナレと)アイディアを出しているんですけど、まだ『ファッションNo.5』より面白いネタを見つけることができなかっただけです。引き続き研究をしていればいつかは面白いギャグができるのではないでしょうか」


“キム・ミリョの結婚、女性お笑い芸人の希望”

最近、芸能人たちの恋愛、結婚ニュースが相次いでいる。その中でもチャン・ドヨンに最も大きな衝撃を与えたのは「コメディビッグリーグ」のウーマンパワーキム・ミリョの結婚だという。キム・ミリョは一歳年下の俳優チョン・ソンユンと10月に結婚を控えている。記事が出る1~2週前から既に知っていたというチャン・ドヨンが、このニュースを聞いた当時の気持ちを伝えた。

「ミリョ姉さんが楽屋で話してくれました。女性お笑い芸人たちがみんな集まっていたんですけど、一瞬全員メンブン(メンタル崩壊)になりました。みんな結婚する年頃なので、羨ましがりましたね。母胎ソロであるのがそろそろ心配になりますが、ミリョ姉さんが女性お笑い芸人たちの希望になってくれました(笑)」

これまでチャン・ドヨンは理想のタイプとして同僚のお笑い芸人たちを言及してきた。一緒に過ごす時間が多いため、異性としての感情が生まれそうだと聞くと、率直な答えが返ってきた。「私はお酒を飲んだり、映画を見たりするプライベートな時間にも同僚たちと一緒に過ごすことが多いです。だから、理想のタイプを聞かれても思い出すのはお笑い芸人だけなんですよ。もちろん愛情が芽生えるかもしれませんが、毎日一緒に過ごしているので家族のような感じがあまりにも強いですね」

男性お笑い芸人は同僚に過ぎないという話だ。時々合コンをしながら“母胎ソロ”脱出のために努力しているという彼女は、突然“双生児”パク・ナレに対する申し訳ない気持ちを打ち明けた。「ナレも独身なんです。私たちはお互いに自身の存在がよくないと思っています。でも、ある瞬間、申し訳なくなります。私が持っている独身オーラが彼女に悪影響を及ぼしたのではないかと思って。昔はよく恋愛をしていましたからね。最近、私のせいで恋愛ができないのではという気がして悲しいです」


“「キャグコンサート」ホ・アンナ、一時期目障りだった”

チャン・ドヨンとキム・ジミン、この二人はそれぞれ「コメディビッグリーグ」と「ギャグコンサート」を代表する美人だ。こう言うと、チャン・ドヨンは手を広げて横に振った。自身はいくら頑張ってもキム・ジミンには勝てないというのだ。しかしすぐ綺麗で演技も上手なキム・ジミンと違って、自身には「トルキ(人並み外れたタレント性)」があると言いながら笑顔を見せた。

「ジミン先輩に彼女ならではの長所があるように、私にも自分が得意とするギャグがあります。ファッションギャグで身長を利用したことみたいに。実はそれも偶然見つけたものでした。これを機に顔が悪くない(?)人が目立つこともできるという勇気を得ました。これから長所をもっと見つけます」

女性お笑い芸人の中でも色々なタイプがある。抜群の美貌の持ち主だったり、ぽっちゃりとしていたり、歌が上手であったり。チャン・ドヨンが自身のライバルだと思っているのは誰なのか気になった。彼女は「身長の高い女が上手く笑わせると反感が生まれますね」と率直に打ち明けながら実名を取り上げた。

「実は以前『ギャグコンサート』のホ・アンナさんが目障りでした(笑) 身長も高く、顔も綺麗なのに、誰が見ても上手ですから。下手だったら目立たなかったと思います。私は『コメディビッグリーグ』で活動していますが、今も『ファッションNo.5』のメンバーたちとたくさん話し合っています。私たちみんな成功して後で海外に進出しようと。大きな川になって会おうと」

ロールモデルとしてはアン・ヨンミを挙げた。「扮装室のカン先生」コーナーでは扮装で笑わせた彼女が、今はまったく別の方式で人々を笑わせている。チャン・ドヨンは「どうすれば彼女のようにできるのかと思った」と言いながら舌を巻いた。

「元々アン・ヨンミ先輩には上手いというイメージがありました。でも扮装だけでなく、無限に変身ができるというところを見て驚きました。不思議なだけです。ヨンミ先輩がレギュラー出演している『SNL KOREA』にも出演してみたいです。高身長で“トルキ”に満ちた女性が必要なら(笑)」


“キム・ジュンヒョン、キム・ウォンヒョは頼もしい仲間”

女性お笑い芸人という職業について後悔したことは一度もない。いつも賑やかな雰囲気の中で働きながら良いエネルギーを得る。自分が楽しめる仕事をしているので欲も捨てた。上手くなりたいプライドはあるけど、苛立ちはないとチャン・ドヨンは語る。

「最初は面白いコーナーで目立ち、人気を得なければならないと思って欲を出しました。誰かが先に売れれば、焦ったりもしました。でも2~3年後からはおのずと欲がなくなりました。認知度も高すぎると、生活が不自由になると思います。自分のペースに合わせて生きていくのが最も重要だということに気付きました」

チャン・ドヨンはKBS第22期の公採お笑い芸人としてデビューした。キム・ウォンヒョ、キム・ジュンヒョンなど、現在「ギャグコンサート」を率いるメインメンバーたちが同期だ。よく売れる彼らが羨ましくもなるが、頼もしい気がしていいという彼女は、いつまでも公開コメディを続けたいという抱負を語った。

「もちろんバラエティ、演技など、様々な分野に挑戦します。しかし何をしていても主軸は公開コメディです。公開コメディを長く続けたいという気持ちは変わりません」

記者 : イ・ジヒョン、写真 : ムン・スジ