チョ・インソンからキム・ナムギルまで…軍隊から戻ってきた“本物の男たち”の作品は?

OSEN |

本物の男はバラエティにだけ存在するものではない。ドラマでも映画でも“本物の男”は数えきれないほど存在する。

その場所に行って来ると男前になるというのは本当のようだ。軍に入る前は多少可愛かったり、優しいイメージをアピールしていた俳優たちが、雄の魅力を備えて現れた。無駄のない引き締まった筋肉質の体を作り、いっそうシャープになった顎のラインを見せつけ、ビジュアルだけでもすでに男前なオーラを放っている彼らは、実は作品とキャラクターの選択においても“男前”なカリスマ性が鍵になっているという。

昨年の秋に除隊したチョン・ギョンホは最近、JTBC月火ドラマ「ハートレスシティ ~無情都市~」でカムバックした。除隊直後に俳優ハ・ジョンウが演出を務めた映画「ローラーコースター」の撮影も終えたが、まだ公開してないので、事実上「ハートレスシティ ~無情都市~」が復帰作となる。

「ハートレスシティ ~無情都市~」で彼は麻薬組織のボスで、別名“博士の息子”と呼ばれるチョン・シヒョン役を熱演している。孤児院出身で、売春街で幼少期を過ごしたという暗い記憶を持つ男だ。しかし、彼がアンダーカバー(諜報活動のための潜入行為やスパイを指す)だったというどんでん返しが視聴者を釘付けにした。チョン・ギョンホはこのキャラクターで難易度の高い感情表現はもちろん、素手のアクションまで男前なオーラを目一杯漂わせている。「ハートレスシティ ~無情都市~」が総合チャンネルの限界を乗り越え、ネットを中心とした口コミで人気ドラマとなった背景には、チョン・ギョンホの存在が大きいとの見方が強い。

今年の頭にドラマ「その冬、風が吹く」で除隊後のカムバックを成功させたチョ・インソンもまた、男前の魅力が満載だった。除隊後、映画「クォン・ボブ(拳法)」の撮影を待っていたために復帰が遅くなったチョ・インソンは、「その冬、風が吹く」で悲運の男の涙ぐましい愛を熱演し、自身がまだ健在であることを見せつけた。入隊前に比べ、一層成熟したビジュアルと深みの増した演技力で、男前な魅力を倍増させたとの評価を受けている。次回作もまた、コミカルやロマンチックというより、タフで男前なキャラクターを中心に検討している。

キム・ナムギルもまた、除隊後初めて出演したKBS 2TV月火ドラマ「サメ ~愛の黙示録~」で、更に色濃くなった男性美を漂わせ、凄絶な復讐劇を繰り広げている。それだけでなく、海兵隊から除隊した直後に出演したコーヒーのCMで、「男らしく振舞え」と語ったヒョンビンは、超大型時代劇「王の涙-イ・サンの決断-」を復帰作に確定し、正祖(チョンジョ)のキャラクターに挑戦する。

振り返ってみるとウォンビンもまた、除隊してから映画「母なる証明」(2009)を経て「アジョシ」(2010)でタフかつセクシーな男性の魅力を見せたことで“再発見”と賞賛され、その後韓国映画界の切り札として跳躍したことがある。

韓国映画の関係者は、「多くのトップ俳優たちは除隊後、男性らしさを強調するキャラクターを好む傾向がある。服務期間中、歳をとった上に演技への乾きが蓄積され、体を鍛えるなど、ビジュアル面においても男性的な魅力が磨かれただけに、これらを活かすことのできる作品やキャラクターを求める。そのため、除隊した俳優の復帰作はアクションやノワール、またはそのようなイメージを持ったキャラクターになる傾向が強い」と伝えた。

記者 : ユン・カイ