「チャン・オクチョン」キム・テヒから「サメ」ソン・イェジンまで…消えたトップスター効果

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写真=マイデイリー DB
もはやドラマにおいて、トップスター効果は通用しないようだ。いわゆるトップスターと呼ばれる女優たちの出演作が、立て続けに苦杯を舐めているからだ。

韓国で先月放送を終了したSBS水木ドラマ「私の恋愛のすべて」に出演したイ・ミンジョンをはじめ、現在放送中であるSBS月火ドラマ「チャン・オクチョン」に出演しているキム・テヒ、KBS 2TV月火ドラマ「サメ ~愛の黙示録~」に出演しているソン・イェジンまでみんな苦戦している。

これらの作品は、スター女優たちの新作ということで大きな関心を集めた。しかし、実際にドラマが始まってみるとその結果は散々なものだった。ドラマの序盤から、「チャン・オクチョン」は競争作に押されて3位と苦戦し、「サメ ~愛の黙示録~」が放送を開始してから2位に上昇したものの、第20話は視聴率10.0%(ニールセン・コリア全国基準、以下同一)を記録するなど視聴率は10%前半を下回っている。

「サメ ~愛の黙示録~」は、久々にテレビドラマに復帰したソン・イェジンと軍除隊後のキム・ナムギルの復帰作ということで話題を呼んだが、第6話の放送では視聴率8.5%を記録し、同時間帯3位と苦戦している。

最近放送を終了した「私の恋愛のすべて」は、さらに苦戦を強いられた。このドラマはイ・ミンジョン、シン・ハギュンというトップスターが出演したにも関わらず、平均視聴率が4~5%を記録し、4.0%という視聴率で終了した。

その一方で、トップスターが出演しなくても善戦しているドラマがある。SBS水木ドラマ「君の声が聞こえる」だ。「君の声が聞こえる」は、第1話の放送以来、自己最高視聴率を毎回更新、第4話の放送では16.1%を記録し、水木ドラマ1位の座に輝いた。

「君の声が聞こえる」は、女優イ・ボヨン、イ・ジョンソク、ユン・サンヒョンが主演として出演するドラマだ。3人はそれぞれに代表作を持っている俳優だが、ミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)の主演として検証されてきたわけではなかった。さらに、SBSのドラマ関係者によると、「君の声が聞こえる」は元々他の作品が不発になった代わりに編成された作品だった。そのため俳優のキャスティングや制作日程も急遽決められ、SBS側もこれほどまでのブームを巻き起こすとは予想だにしなかった。

しかし、「君の声が聞こえる」には新鮮な素材と優れた脚本、繊細な演出があった。夏に相応しいゾッとするようなスリラーやロマンス、他人の心の声が聞こえるという少年のファンタジーなど、様々な素材、入念なシナリオ、演出で、説得力を持って描かれる登場人物たちが視聴者の心を掴んだのだ。ここに、俳優イ・ジョンソク、ユン・サンヒョン、イ・ボヨン、イ・ダヒなど若手俳優とキム・ヘスク、チョン・ウンイン、ユン・ジュサンなど中堅俳優の熱演が相乗効果を発揮し、ドラマに力を加えた。

このような「君の声が聞こえる」のヒットは、もはやドラマがスターマーケティングによって行われるものではなくなったということを示唆した。今後、視聴者をテレビの前に釘付けにするのは、スターのキャスティングではなく、ドラマそのものということだ。

写真=SBS

記者 : チョン・ヒョンジュン