Vol.1 ― 「シークレット・ミッション」キム・スヒョン“イ・ヒョヌとの間に妙な感情が…プレッシャーはありませんでした”

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写真=ムン・スジ
キム・スヒョン(25)という名の花が満開になった。怖いものは何もない青春だ。少年らしさを脱いだ俳優キム・スヒョンは、とうとうかっこいい男になった。

2013年上半期の期待作と言われていたアクション映画「シークレット・ミッション」(監督:チャン・チョルス、制作:MCMC)がいよいよベールを脱いだ。「死ぬ前に必ず見ておくべきウェブ漫画1位」に選ばれたウェブ連載系の大作と、韓国最高のライジングスターキム・スヒョンが出会ったということだけで、すでに人々は爆発的な関心を寄せている。しかもキム・スヒョンが町のおバカさんと北朝鮮のエリートスパイの姿を同時に披露するとのことで、言うことないはずだ。

昨年、MBCドラマ「太陽を抱く月」でその魅力をアピールしたキム・スヒョン。6歳年上のハン・ガインとのじれったいロマンス演技も完璧にこなし、お茶の間を魅了した。ハン・ガインとは「抜群のケミストリー(共演している俳優同士の相性)を誇る」カップルになり、多くの女性ファンの心をくすぐった。年下ではあるものの、守ってあげたい男ではなく、守られたい“男の中の男”のオーラを見せつけた。

しかし、残念ながら「シークレット・ミッション」ではキム・スヒョンのロマンス演技を楽しむことができない。あえて女優との相性を語るなら、「ソギスーパー」のチョン・スニム(パク・ヘスク)くらいになるだろう。ところが、ここで一つ気になる関係がある。ロマンスでもないのに妙な雰囲気が感じられる、リ・ヘジン役のイ・ヒョヌとの関係だ。

いきなりバックハグでリ・ヘジンを制圧したり、ニット帽子をかぶせながら「頼むよ」と優しく言う様子が尋常ではない。もちろんキム・スヒョンは恋ではなく、複合的な感情だと釈明しているが、観客はすでに新しいカップルの誕生を喜んでいるのかもしれない。

「ブロマンス(Bromance:2人もしくはそれ以上の人数の男性同士の近しい関係のこと。性的な関わりはなく、ホモソーシャルな親密さの一種である)ジャンルもそれなりに上手くやりこなすキム・スヒョン。水を吸い込むスポンジのように、相手役とのアンサンブルを見事に表現する彼の天才性が再び伺える。彼も新しい“男男カップル”の誕生が嫌ではなさそうだった。

「ヒョヌとの妙な感情が何となく表れましたね。楽しく撮影しました。原作にもある部分なのでプレッシャーは無かったですね。クィア映画(性的マイノリティを扱った映画)ですか?そうですね…作品さえ良ければ拒む必要はないと思います。別にジャンルにこだわるタイプではないので。後で機会があればクィア映画に出演してみてもいいと思います。ハハ」

良い演技は良い経験から生み出されるはず。25歳、まだ恋愛経験が少なさそうなキム・スヒョンにそれとなく聞いてみたが、やはり予想通りの答えが返ってきた。仕事との恋に落ちた哀れな青春だという。

「今、恋愛は休んでいます。実は、会社からは彼女がいなければいないと、もしいるとしてもいないという模範回答をしなさいという任務が与えられているのですが…ハハ。正直、今は休んでいます。寂しくはありません。ただ、悔しいだけ?僕も20代後半になりましたし、若い盛りですからね。あ、満年齢でいうとまだですね。じゃあ、恋愛は20代後半になればすることにしますね(笑)」

記者 : チョ・ジヨン