「殺人漫画」キム・ヨンギュン監督“ホラーが嫌いな自分も楽しめる作品”

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ホラー嫌いの監督が作ったホラー映画だなんて皮肉のようだが、本当の話である。映画「殺人漫画」の演出を引き受けたキム・ヨンギュン監督がその主人公だ。

キム・ヨンギュン監督は30日午前、ソウル江南(カンナム)区新沙洞(シンサドン)CGV狎鷗亭(アックジョン)店で開かれた制作報告会で演出の感想を伝えた。映画「ワニ&ジュナ~揺れる想い~」(2001)、「赤い靴」(2005)、「炎のように蝶のように」(2009)を演出してきたキム・ヨンギュン監督は、今回4年ぶりに新作を公開することになった。

キム・ヨンギュン監督は、「『殺人漫画』と他の映画との差別点は、仮題だった時のタイトルにある。仮題の時のタイトルは、『物語』だった。それだけ、ストーリーには自信がある。ウェブ漫画を原作にした映画が多く出ているが、うちの映画のようにウェブ漫画自体を題材にしたのは初めてだ。この題材を物語にして、どのような形でうまく表現できるかが目標だった」と話した。

キム・ヨンギュン監督は、「4年ごとに作品を発表すること自体、簡単なことではないので、幸せなことだ。前作は、予算も大きかったが、大きく失敗した。今回は再起を意味する作品でもある。次の作品は、また4年後でなく最低2~3年後には作りたい」という要望を示した。

特に、キム・ヨンギュン監督は、ホラー映画が好きでない自身を例にして紹介した。キム監督は、「周りにもホラー映画が苦手な人が多く、妻も前作のホラー映画『赤い靴』をまだ見ていない。正直、『赤い靴』は少し予算に困った状況で作った作品だが、改めてホラー映画をつくるならホラーが嫌いな人でも楽しめる作品にしたかった」と伝えた。

続いて、キム監督は「怖いシーンで目をつぶったとしても、最後まで映画について来られながら見れるようにしようと思った。それで、『殺人漫画』は物語にフォーカスを当て、ウェブ漫画を視覚化することに重点を置いた」と付け加えた。

映画「殺人漫画」は、ウェブ漫画の漫画家が描く通りに次々と事件が起こり、事件を追う刑事と漫画家の物語を描いた作品で、女優イ・シヨンがベストセラーウェブ漫画家のジユン役を演じ、オム・ギジュンが謎の事件を追う刑事イ・ギチョル役を演じる。「ワニ&ジュナ~揺れる想い~」「赤い靴」のキム・ヨンギュン監督が演出を担当し、ウェブ漫画「ファッション王」の漫画家キアン84、「死について」のシニとヒョノなど、実際のウェブ漫画家が映画に協力した。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ソンピル、写真 : イ・ジョンミン