Vol.2 ― 放送終了「私の恋愛のすべて」視聴率とドラマの評価は違った

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※この記事にはドラマ「私の恋愛のすべて」の結末に関する内容が含まれています。
写真=SBS「私の恋愛のすべて」スクリーンショット
SBS水木ドラマ「私の恋愛のすべて」(脚本:クォン・ギヨン、演出:ソン・ジョンヒョン)が29日に韓国で放送された第16話を最後に放送終了となった。“一時停止”の別れをしてから2年後、再会したキム・スヨン(シン・ハギュン)とノ・ミニョン(イ・ミンジョン)は結婚をすることでハッピーエンドを迎えた。

「私の恋愛のすべて」には多くの人物が登場し、ドラマを引っ張ってきた。何よりも俳優シン・ハギュン、イ・ミンジョンの活躍は欠かせない。最初は違和感があり、似合わないような感じもした。だが、それはただの勘違いだった。二人は愛らしいカップル演技を完璧に演じきり、ドラマの集中度を高めることに一役買った。

“ラブコメキング”シン・ハギュン、その名声に相応しい魅力的な演技

シン・ハギュン演じるキム・スヨンは、元判事のエリートで初選の国会議員だ。頻繁に毒舌を吐き、冷笑的だが、野党議員のノ・ミニョンと出会い、恋に落ちる人物だ。序盤にはあらゆることでノ・ミニョンと対立し、表情や行動などを通じてうっすら“悪い男”のオーラも放っていた。しかし、そのような行動も長くはなかった。

キム・スヨンはある瞬間、ノ・ミニョンに特別な感情を感じ、混乱した。しかし、本人の感情には忠実だった。結局受け止めてくれないノ・ミニョンに配慮し、説得して彼女の閉ざされていた心を開くことに成功した。その後、ノ・ミニョンと愛らしいロマンスを展開し、視聴者を和ませた。別れを迎えた時の悲しみは眼差しで表現し、お茶の間を泣かせた。

何よりもシン・ハギュンの魅力は「私の恋愛のすべて」を通じてラブコメのキングとしてピークに達した。話が進むにつれ、魅力的な笑顔と眼差しでイ・ミンジョンはもちろん視聴者の心まで掴んだ。更にお茶目な姿から真剣な表情まで、両極端の感情演技を完璧に演じきった。シン・ハギュンのおかげでキム・スヨンはますます魅力的なキャラクターに生まれ変わったとも言える。


“ラブコメ女王”イ・ミンジョン、多彩な内面の演技

イ・ミンジョンが演じたノ・ミニョンは、キム・スヨンと恋に落ちた野党議員だ。決断力のある言葉と行動で常に事件や事故を巻き起こす。しかし、ユニークでありながらも明るく前向きな姿勢で周りの人々を自分の味方にする無限の魅力を持つ人物だ。言葉通り愛らしいキャラクターだ。

ノ・ミニョンはキム・スヨンを意識するようになってから慎重に行動をとるようになった。それは恋に落ちた普通の女性と変わりのない姿だった。キム・スヨンに心を開いてからはますます積極的なロマンスを甘く展開した。また、国民のことを心より心配する理想的な国会議員の一面も披露し、その魅力を倍増させた。

実際、ノ・ミニョンはユニークなラブコメのヒロインと国民のことを心より愛する国会議員など対照的な姿を演じる必要のある難しいキャラクターだった。しかし、イ・ミンジョンはノ・ミニョンに出会い、より一層輝いた。輝く美貌で躊躇のない毒舌を上手く披露したり、カメラを意識することなく涙を流すなど、幅広い演技を披露した。イ・ミンジョンの成熟した演技に、視聴者からも絶賛の声とエールが送られた。

シン・ハギュンとイ・ミンジョンは放送中、視聴者を幸せにしたとしても過言ではない。視聴率は低かったが、二人が存在したゆえにドラマの評価は視聴率とは違った。各種ドラマ掲示板では二人の熱演とロマンスを絶賛し、熱い関心を寄せた。他にも俳優パク・ヒスン、ハン・チェア、コン・ヒョンジン、キム・ジョンナン、チャン・グァン、チン・テヒョンなどの好演も「私の恋愛のすべて」を輝かせた。

「私の恋愛のすべて」の後番組として俳優イ・ジョンソク、イ・ボヨン、ユン・サンヒョン主演の「君の声が聞こえる」が韓国で放送される。

記者 : パク・グィイム