「男が愛する時」ソン・スンホン&シン・セギョン、限りない誤解が生んだ愛の悲劇
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韓国で23日に放送されたMBC水木ドラマ「男が愛する時」で、ハン・テサン(ソン・スンホン)はソ・ミド(シン・セギョン)が記憶喪失を演じていたということを知り、憤った。
ミドはイ・チャンヒ(キム・ソンオ)が自分を殺そうとしていたということを覚えていた。そしてテサンがチャンヒに指示したことだと思った。それもそのはず、テサンはミドが自分を殺そうとしていると誤解していた状態だったからだ。そのため、ミドに「君が死んでしまえばいいのに」と話したこともあった。ミドは交通事故に遭うその瞬間にもテサンの声を覚えていた。
そのため、ミドは昏睡状態から目覚めた後もイ・ジェヒ(ヨン・ウジン)を覚えていないような演技をした。テサンに恐れを感じ、彼の元に戻ろうとしたのだ。しかし、完璧でない演技にテサンはミドが嘘をついているということに気付いた。さらにミドは警察に「事件の車は白だった。確信がある」と目に見えるような嘘をついた。ミドの行動は、テサンに疑惑を抱かせた。そんな中、テサンは偶然ミドの靴に落ち葉がついていることに気づいた。前日の夜に雨が降ったせいだったが、車椅子に座っているミドの靴に落ち葉がつく理由などなかった。
テサンは疑問を抱き、監視カメラをチェックした。彼は目の前の画面が信じられなかった。エレベーターに乗ったミドは、階のボタンを押すために車椅子から自然に立ち上がったのだ。また、入り口の監視カメラにはジェヒがミドを送り、二人がハグをする場面が映っており、テサンはミドの行動に激怒した。
テサンはミドに誕生日に靴をプレゼントし、「これは奇跡の靴だ。君は歩ける。僕の方に歩いてきて。さあ、立ち上がって歩くんだ」と怖い顔で話した。ミドが「歩けない」と言うと、テサンは「でたらめな演技は止めろ。歩いてこい!」と憤った。結局ミドは立ち上がり、テサンの前に歩いていった。そして歩けるようになったのは最近のことであると伝えた。

二人は同じ場所にいたが、お互いに違う話をしていた。テサンは自分を騙したことに傷付き、ミドを責めた。ミドはテサンが自分を殺すという不安に包まれていた。二人の立場はそれぞれ理解できるものだった。テサンはミドがジェヒと組んで自分をおもちゃにしていると思った。ミドは足を失いそうになった状況まで経験したため、そのように思うのも無理はなかった。しかし、ミドの曖昧な行動は確かに問題のあるものだった。ミドは前話で「借りを返してくれた人のところに戻ります。私が悪かったんです」と涙を流しながら話したが、この日の放送ではジェヒに会い、自分が歩けるということを直接見せた。ミドがジェヒを本気で愛しているからこそ、彼を安心させるためにとった行動ではあったが、結局彼を逃さないための努力にしか見えなかった。他の主人公なら確実な復讐をするまでジェヒに知らないふりをする演技を続けただろう。つまり、ミドがジェヒに戻るのがあまりにも早く、ミドは理解しがたく好感を持てないキャラクターに転落した。
そこで制作陣は新しい反撃の手を用意した。それはジェヒだった。この日、チャンヒはユン・ドング(チョ・ジェリョン)によって命を失った。テサンはチャンヒが死んだ瞬間、その場にいた。このため、テサンはチャンヒを殺したという誤解を受ける可能性が高い。特にジェヒとミドはそう思うはずだ。ジェヒは自分の兄を殺したテサンにどのような形であろうと復讐をするに違いない。しかし、実際のところチャンヒはジェヒの実の兄ではなく、隠されている出生の秘密が何なのかにも関心が集まっている。
結末に向かっている「男が愛する時」。ストーリーは毎話手に汗を握らせる展開となっている。しかし、その度にハン・テサンが可哀想になってくる。チャンヒも死亡してしまい、テサンはもう完全に一人だ。彼の最後はより一層悲しいものになりそうな予感さえする。テサンがこれ以上孤独でなくなることはあるのだろうか。
記者 : ソン・ヒョジョン