Vol.2 ― 「悪魔は誰だ」オム・ジョンファ“受賞の感想?この喜びをキム・サンギョンさんに”

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女優オム・ジョンファの演技が連日好評を博している。彼女が出演した映画「悪魔は誰だ」(監督:チョン・グンソプ)のお陰だ。

「悪魔は誰だ」は爆発するオム・ジョンファの母性愛が確認できる作品で、あちこちでオム・ジョンファの演技に激賞している。映画の興行と関係なく、演技への賞賛だけでお腹がいっぱいになるのではないかと思うくらいだ。

オム・ジョンファは「足りないところも多いのに、褒められてなんか変だ」とし「今まで沢山の作品をやってきた。これまでの作品では感じられなかった、また違う感じで気に入っていただいているので不思議な気分だ」と感想を伝えた。

しかし、このような賞賛の反面、逆に気が動転しているのではないだろうか。女優オム・ジョンファの切ない演技は、前作と大差なかったが、今回の作品に限って大きく好評されているからだ。これは歌手と女優を兼業しているオム・ジョンファの演技を、これまで低く評価してきたという意味にもなり得る。

オム・ジョンファは「残念ではない。気分が良い。この映画自体、私が最初から最後まで責任を取る映画ではない。もちろん重要な話を持ち合わせていますが」とし「死ぬほど一生懸命やった映画もあるのに、新しい反応だ。気分が良かったり、何だろう?と思ったりする」と説明した。

彼女の演技を高く評価している人の1人が、まさに相方の俳優キム・サンギョンだ。オム・ジョンファと共に「悪魔は誰だ」で息を合わせたキム・サンギョンは、マスコミ試写会が終わった後の懇談会の場で、「(オム・ジョンファに)今年演技賞をもらえなかったら警察に通報するよ」と語り、話題となった。その後行われた記者とのインタビューでも「オム・ジョンファさんは以前からとても演技が上手でしたが、あそこまで感動して涙を流したのは初めてのようだった」と称賛を惜しまなかった。

オム・ジョンファに受賞コメントを用意しておいた方がいいのではないかと尋ねると彼女は「この喜びをキム・サンギョンさんに伝えたい」とセンスのある返答をした。続いて「キム・サンギョンさんのお陰で受賞できそうだ」と冗談を飛ばした。最近のキム・サンギョンは、全てのインタビューや公の場で、絶えずオム・ジョンファの演技を褒めていることで有名だ。

このような俳優キム・サンギョンの理由のある相方自慢は、しっかりした演技力が後押しされたからこそ可能であった。未婚女優にも関わらず、見ている人々の胸を締め付けるような切ない母性演技を見せる。特にオム・ジョンファは、女優であることを諦めたかのような熱演を披露する。女優なら誰しも綺麗に見られたいはずだが、号泣する彼女を見ていると、女優ではないオム・ジョンファだけが存在していることが分かる。

オム・ジョンファは「実を言うと、私は、演じる時に女優が綺麗に映るということはとても大事だと思っているが、綺麗に映ろうとはしない。役柄によって変わる。綺麗な映画は綺麗に映るべきだが、今回の映画は、映画『ベストセラー』のような作品だ」と説明した。

しかし、劇中の号泣シーンについては「監督に『監督、私女優ですよ』と言ったら監督に『ジョンファさんがそうしたじゃないか』と言われた」とし「もっと頭を下げた方が良かったかなと少し後悔している」と冗談交じりで答えた。

オム・ジョンファが女優としての本能を捨てられたのは、彼女が歌手であることも一役買った。作品を通じてのみ、美しい姿を見せなければならない他の女優と違い、彼女の場合、必ずしもドラマや映画でなくともステージ上で自身の輝く姿を披露できるからだ。

オム・ジョンファは「実は、そういった面から負担がないのは事実だ」とし「私は別の姿を見せられるから、負担がない方だ」と語った。

女優だけではなく歌手としての活躍も期待されているオム・ジョンファは、セクシーディーバ(歌姫)としての活躍を予告した。

彼女は「今年アルバムをリリースしたかった。でもまだ早すぎる。いつになるか、長い時間がかかるかどうかも分からないが、今の考えとしては遠くない未来に活動できそうだ」と明かした。

オム・ジョンファの切ない母性愛を確認できる映画「悪魔は誰だ」は、15年前の誘拐事件の公訴時効が終わってすぐ、同一の手口の事件が発生、犯人によって娘、孫、人生を奪われた3人の被害者に訪れた決定的瞬間を取り扱った作品である。同映画は上映時間120分で、R-15指定を受けた。

記者 : キム・ミリ