KARA ギュリ「一瞬も演技を忘れたことはない」

OSEN |

KARAのギュリが本業の歌手からしばらく離れ、役者として人々に会っている。いつも自らを“女神”だと話し、冷たい都会の女性のようなイメージを漂わせていた過去の姿から脱皮し、ショートカットヘアーの男装女子として180度変身を図った。ギュリがホン・ヨジュ役で演技に挑戦したMBC QUEENSのドラマ「ネイルサロン・パリス~恋はゆび先から~」(以下「ネイルサロン・パリス」)を通じてだ。

「作品や役柄に対する興味もありましたが、監督ご自身が私を指名したと聞いて『必ずやろう』と決心しました。私を信じてくれる人はがっかりさせたくなかったからです。監督に対する信頼を持って誰よりも頑張る自信がありました。私にとっては逃したくないチャンスでした」

アイドルのドラマ出演が今に始まったことでもなく大したことないと言うかも知れないが、ギュリはその反対のケースだ。歌手になる前に子供時代に役者として先にデビューし、その後歌手の練習生になり今のKARAになったためだ。7歳の頃演技デビューした作品は、お笑いタレントカン・ホドンと共演し大きな人気を集めたMBC「今日は良い日」のコーナー「にわか雨」だった。

「厳密に言えば、子役で芸能界にデビューしました。その後、少しずつ演技をやってきて、時代劇『女人天下』(2001)を最後に歌手練習生の準備に入り、自然と演技を中断しました。しかし、安養(アニャン)芸術高校を経て大学を演劇映画科にしたのは、一方では演技を絶対に手放したくなかったためです。一瞬も演技に対する熱望を忘れたことがありません」

子役以来なんと12年ぶりに復帰し、初めての成人女優として会った「ネイルサロン・パリス」はそのためなおさら特別だ。ギュリが作品で演じるホン・ヨジュは、九尾狐(クミホ)関連のファンタジー小説専門のネット作家だ。子供の頃九尾狐を見た特別な経験が、有名な九尾狐小説作家への人生に導いたという設定だ。ギュリにとってそのような“特別な経験”は子供時代演技にデビューした「にわか雨」だ。

「専門の演技学校に通ったのではなく、偶然オーディションで選ばれたケースでした。その瞬間が今の私の人生を形成したと思います。偶然のように始まりましたが、運命のように近づいたのです。子供の時、将来の希望を書く時は必ず芸能人(当時は女優でしたが)を書くようになり、他の道は考えたことさえありません」

「ネイルサロン・パリス」の中のホン・ヨジュは、盗作作家の汚名をかぶり、それを晴らすために奮闘する。そんな中、偶然に会ったアレックス(チョン・ジフ)に興味を持ち、彼を題材に新鮮な小説を書くために男装をして彼が働くネイルサロンに就職する。このような役柄であるため、ギュリは1月から4月まで撮影現場で男性として過ごした。

「男性俳優たちと短期間で仲良くなれたのは“男装”も一役買いました。みんなそう言っていました。普段肩を組んで気楽に過ごし、かえって女性の状態で撮影現場に現れると、気まずいとみんなから遠ざけられました(笑)」

最初から最後まで笑いが絶えなかったインタビューだった。閑静なカフェで新人女優のようにテーブルを囲み色々な話を交わしていると、今年初めに東京ドームで4万5千人の歓呼を引き出したあの韓流グループKARAのメンバーとは思えないほど乖離感があった。「あの時、東京ドームコンサートで感じた興奮が忘れられない」とそっと話すと、首を縦に振って激しく共感した。

「未だ夢のようです。東京ドーム公演は今はたくさんの韓国歌手たちが公演をしてオンリーではないので希少性は薄れたのかも知れません。しかし、KARAが立つのは難しいステージだと思われる方がたくさんいました。でも、私たちがそれを成し遂げて、当時客席にいた記者やファンの方々がその感動を一緒に共有しました。オーバーだと言われるかも知れませんが、鳥肌が立つほど全員が一つになったあの日の気分が未だ感情として残っています」

韓国を代表する韓流ガールズグループKARAのリーダーとして、そして長い歳月忘れなかった演技への乾きや熱望を解消する女優として、ギュリの今後の活動は注目に値する。

「2013年になって、個人的にドラマをやりたいという最初の目標を成し遂げました。今後も演技はやっていきたいです。もちろん、KARAとしての活動も私の人生の中で決して欠かせない楽しく感謝したいことです。今の私の願いや目標は歌手として、役者として、また見たい人になることです。皆さんからずっと見たいと思われるそんな人になるために頑張ります」

記者 : パク・ヒョンミン