神話「This Love」MV撮影現場レポート(1日目) ― Vol.1

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5月1日、うららかな春の日にグループ神話(SHINHWA)は11thアルバムのMVを撮影した。早朝から始まったMV撮影は2日間に渡って行われ、メンバーらは人々によりグレードアップした姿を見せるため情熱を傾けた。

午前8時、ヘアサロンでメイクとスタイリングを終えた6人のメンバーは、京畿道(キョンギド)高陽(コヤン)市一山西(イルサンソ)区大化洞(テファドン)にあるMV撮影現場に向かいました。新アルバムの準備で疲れているはずなのにお互いの調子を聞き、担当者にその日のスケジュールを几帳面にチェックした後車に乗りました。

午前8時30分、エリック、ミヌ、ヘソン、ドンワン、チョンジン、アンディは壮大に作られたスタジオに着きました。力强い声で「こんにちは」と叫ぶ彼らのおかげで現場はすぐに盛り上がりました。

まずメンバーらはチョ・スヒョン監督とコンテを整理しながら、メンバーそれぞれの動きをチェックし、互いに意見を調整しました。エリックは全体的な雰囲気を説明し監督とメンバーのコミュニケーションが円滑に行われるようリードしました。さすがリーダーでした。

ミヌとチョンジンからはより“ダンサー”らしい雰囲気が感じられました。ダンスチームと動きを一つ一つチェックし、カメラの位置なども繊細に観察するなど、さすがベテランでした!

配置された鉄の箱の前でサイズ別に団体群舞、1節中心の構成で撮影が本格的に始まりました。カメラに赤い光が点灯し、メンバーらはそれぞれ自身の位置に移動しました。

撮影が始まるとメンバーはもちろん、スタッフらはそれぞれの位置で任された仕事を全うするため忙しく動きました。神話の新曲「This Love」に合わせメンバーらはダンスを始めました。公開前から話題を呼んだ“ヴォーギング(Vogueing)ダンス”。さすが素晴らしいものでした。

メンバーらが強調した“脱がないセクシーさ”が何を意味するかやっと分かったような気がしました。

6人のメンバーは誰よりも真剣に撮影に拍車をかけました。監督がカットと言えば、一斉にモニターの前に集まりました。新しい挑戦と変身、誰よりも神話の期待が一番大きいようでした。それだけ責任感も重いでしょう。

他のメンバーのダンスまで几帳面にチェックするミヌが目に付きました。実は、その日彼はお腹を壊して具合がよくなかったのですが、笑顔を失わず現場の雰囲気をリードしました。

メンバーらもそんな彼を心配し、慰めの意味で力強く抱いてあげました。特別な友情が感じられました。

ヴォーギングダンスに対する質問にミヌの目が輝きました。

ミヌ:ダンスの名前はヴォーギングダンス、ウォーキングがあるからヴォーギング!神話6人のイメージチェンジのためモデルのようなパフォーマンスを用意しました。これまで6人が動的に動いたとすれば、今回は少し静的ながらも新しく試みる動きです。僕たちの新しい変身、期待してください。

バラエティ番組で子供のような笑顔を見せる末っ子の姿はひとかけらもなく、強烈なカリスマ性をアピールするアンディが見えてきました。MCで、また後輩を育成するCEOとして活躍している彼。今は完全に神話のメンバーとしての姿だけです。

「カット」という声にはもちろん、モニターの前で自身が出る場面を几帳面にチェックしました。そして監督、メンバーと意見を交わし、再度撮影することもありました。昼になっていくのに撮影現場は疲れ知らずでした。たぶんメンバーの情熱が時間も忘れさせたのではないかと思います。

撮影が行われる日はとてもよい天気でしたが、スタジオの温度はそれほど高くありませんでした。しかし、何度もダンスを合わせてみて、繰り返さなければならないメンバーの顔からは汗が絶えませんでした。流れる汗を拭き、メイクを何回も修正する彼らを見ていると15年の貫禄が自ずと感じられました。おかげで「昼食はいつ食べるのか」という質問は出てきませんでした。

午後1時を過ぎた頃、昼食時間兼休憩時間が与えられました。メンバーらはもうこんな時間なのかと驚きました。

撮影中ずっとカメラの前を縦横無尽に駆け巡りダンスをこなし、またモニターで確認する作業を繰り返す彼らでした。昼食時間が訪れたことを確認したメンバーらはやっと笑顔を見せました。

「昼ごはんを食べてからしましょう」という大きな声とともに与えられた休憩時間。

そうです。まさにこれが神話です。実は、MV撮影中ずっと真剣なメンバーを見て少し気後れしました。近づけないオーラのようなものが感じられたと言えるのでしょうか。ところが休憩時間になると、メンバーらのいたずらっ子のような姿が見えてきました。

スタッフと弁当を分けて食べながらお喋りし始めたし、メンバーとも冗談を交わしながら大声で笑いました。見ている人も自然と微笑みが浮かぶほど気持ちよい愉快さでした。

休む時間には徹底して休むことも、オン・オフをはっきりさせるベテランの姿ではないでしょうか。

控え室の片隅から騒ぐ声が聞こえ行ってみたら、まるで修学旅行に来た男子生徒のようにゲラゲラ笑っているメンバーらの姿が見えました。何だろうかと思ってこっそり見てみたら、その主人公は時間の合間を縫ってソファーで寝ているエリックにいたずらをしているヘソンとアンディ!

15年間一緒にいられた理由にこれも含まれるのではないでしょうか。いつも一途な姿、ある日はいたずらをして、ある日はいたずらを相手してくれて、そういうふうに成長してきたのではないでしょうか。このような場面を見て誰が30歳を超えた、ステージの上であれほどカリスマ性を発揮する男性だと思うのでしょうか。

笑いが絶えなかった休憩時間は、正確に午後2時30分に終了しました。これまらまたオン!

散らばっていたスタッフたちが再び集まり、メンバーらも元の場所に戻りました。あ!ここに日本の女優、藤井美菜が登場しました!メンバーたちの周りに広がるカラーライト、そして一ヶ所で会うことの繰り返し。その中心には藤井美菜がいました。

藤井美菜:日本でも神話は人気の高いグループです。韓国でMVを一緒に撮ることになってとても嬉しいです。頭の中でずっと歌が流れています。

スタジオはブラックとホワイトを基に制作され、これには止まることのない神話の今後の活動という意味も込めているとスタッフは言います。このようにところどころに神話の15周年を記念する“特別な意味”が込められているようです。

全体の撮影が終わろうとする頃、メンバーそれぞれの個別ショットの撮影が行われました。順番はチョンジン、エリック、ヘソン、ミヌ、ドンワン、アンディ!

個人撮影も団体の群舞と同じくらい真剣でした。少し前にいたずらをしていた人はどこに行ったのでしょうか?確かにスイッチが入ったようです。

他のメンバーも同じでした。休憩時間から抜け出せなかったのは僕だけだったのでしょうか?6人のメンバーの目は前のように真剣になりましたし、現場もまた盛り上がりました。

休憩時間に一番活発だったヘソン。皆そうでしょうが、彼も個人撮影のときは別人になっていました。何だか、星の王子様みたいな感じでしょうか。

個人撮影後モニターを見つめているドンワンです。最近毎日ドラマ(月~金に放送されるドラマ)の撮影を終えたばかりだからか、多少痩せているように見えます。それでもフレンドリーで愉快な姿だけは変わりありませんね。

外はいつの間にかだんだん日が暮れていきました。おかしいことにメンバーたちの表情には疲れた気配すら見えませんでした。「大変でしょう?」と聞いたら、「全然そうでない」と言っているような笑顔を見せました。

まだ撮影終了まではかなり残っています。周りを見たらいつの間にか夕飯の準備をしていました。

メンバーらは個人の撮影を終え、順番に他のスタジオに移動しました。もう一つのスタジオは南楊州(ナムヤンジュ)榛接邑(チンジョプウプ)内谷里(ネゴクリ)にあるスタジオでした。撮影時間を有効活用するため、個人撮影を終えたメンバーは急いで移動しました。

KINTEXの最後を飾ったのは、末っ子のアンディでした。

移動時間を含めて午後7時から9時までは夕食と撮影の準備が行われました。メンバーらも食事をし、控え室で居眠りするなど、休憩を取りました。

MV撮影の初日が終わろうとしていました。明日また撮影が再開されることを知っていたので実は心配もしましたが、メンバーには全然問題にならないようです。1日中側で見てみると、神話がカムバック、つまり人々の前に立つ日をいかに待っていたのかが分かりました。彼らを見ていると、時間の流れすら感じられません。

午後11時、また撮影が始まりました。藤井美菜とメンバーらはホワイトトーンのスタジオで夢幻的な雰囲気を作りました。信じがたいですが、この撮影は翌朝5時まで続きました。徹夜したメンバーとスタッフたち。

夜が明ける頃、スタッフらはセットの整理を始めました。初日の撮影が終わったという信号でした。メンバーらは疲れているはずなのに最後まで笑顔を失わず、明日、いや数時間後にまた会う約束をしました。「ご苦労さまでした」「お疲れ様でした」「ありがとうございます」という言葉ももちろん忘れませんでした。

「ミヌさん、大変でしょう?」
「そんなことありません。早くお見せしたいです。楽しみです!」

記者 : ファン・ヨンヒ