Vol.2 ― 藤田小百合「目標は『ポポポ』木の役でも出演したい」

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写真=藤田小百合のSNS、「食貪旅行」
一緒にいると楽しくなる人がいる。明るいエネルギーでいっぱいで、その元気を周りに伝えるそんな感じの良い人。タレントの藤田小百合(33)がそうだ。ぎこちない韓国語を聞いていると、気持ちが高まった。

藤田小百合にとってMBC「食貪旅行」は大切な番組だ。2011年「金曜ワイド」のコーナーから始まった「食貪旅行」は、数多くあるグルメ番組の中でも最も目を引いた。その中心には藤田小百合がいた。到底台本では書けない、韓国人には真似できない奇抜な評価を続けてきたのだ。

メセンイ(海藻類)のスープを初めて味わった藤田小百合。どんな評価をしたのだろうか?メセンイで服を作って王子にプレゼントする人魚姫を思い出す味だという。一体このような言葉はどうやったら出てくるのだろうか。いかかだろう。今すぐメセンイのスープを食べに駆けつけたくなるのではないか。

「最初は『金曜ワイド』で始まり、『ワンダフル金曜日』で放送されています。残念ながらもう『食貪旅行』は終わります。新コーナーが始まるそうです。『食貪旅行』を見送るのは残念ですが、新コーナーも楽しみです。毎回レストランの社長さんにしか会っていませんでしたが、これからは色々な人に出会えそうです」

新しく始まるコーナーは「あなたは誰ですか」だ。藤田小百合が、変わった特別な悩みを抱えている人々のもとを訪れ、話を聞くコーナーだ。しかし、「食貪旅行」が永遠に終わったわけではない。新コーナーの反応によってはシーズン3が制作される可能性もある。


「食貪旅行」の味の評価、深く悩んだ結果

「味を評価するときに、何でもかんでも話すわけではありません。一週間ずっと何を話すか悩みます。普段、ご飯を食べながらどんな言葉がいいか考えますよ。あえて飾ったりはしません。一度は何も思い浮かばなくて、一時間悩んだこともあります。そのときは諦めます。わざと作り出すのは騙すことじゃないですか」

「食貪旅行」は台本がなかった。ほとんど藤田小百合のアドリブに頼っていた。瞬間的だが、収録がないときも努力したからできるコメントだった。「人々は私のことを積極的だと思いますが、全然違います。本当に本当に小心者なんです。私が緊張すると、意外だと思われて驚かれますね」

昔は視聴率も気にした。放送1回分の視聴率までチェックした。「(ナム)ヒソクさんにあんなに視聴率にこだわってはいけないと言われていたのに、習慣になっていたみたいです。今はマシになりました。できるだけその状況を楽しもうとしています。『食貪旅行』は撮影現場の雰囲気がMT(Membership Trainning)のようでした」

「食貪旅行」は「美女たちのおしゃべり」に次ぐ代表作だ。プレッシャーはなかったのだろうか?「似たような番組は本当に多かったです。特に外国人が韓国料理を味わう番組が多かったですね。『食貪旅行』が愛された秘訣があるとしたら、率直なところではないでしょうか。10分でもしっかり集中しようと努力しました」


藤田小百合が選ぶ味のベスト評価は?

一番記憶に残っている店主は、息子と一緒に麦ご飯の食堂を営むおばさんだそうだ。おばさんに良い点と悪い点を聞くと、「悪いことは一つもなくて、夫が早く死ねばそれで終わり。夫にはいつも悩まされるばかりだから」と答えたおばさんだ。そして「眠すぎる。昼寝する」と収録中にその場から出て行った。

特別なことがない限りあまり笑わない藤田小百合も抱腹絶倒した。スタジオにいるナム・ヒソク、パク・ミソンも爆笑した。「麦ご飯のお店にもう一度行ってみたいです。おばさんたちが出演するときが一番面白いです。素直で印象的なんです」

では、藤田小百合本人が選んだ味のベスト評価は何だろうか? 中国に行って、ありとあらゆる虫を食べたときだ。そのときプロデューサーが「虫に申し訳なくないか」と聞いた。彼女は「虫を食べる私にもっと申し訳ない」と答えたそうだ。

藤田小百合の評価はストレートだ。何も感じられない食べ物を「美味しい」と言ったことは一度もない。「食貪旅行」の見どころは藤田小百合の率直な評価に驚く店主たちの表情を見ることだ。彼女の一言にそわそわする店主たちの姿は笑いを誘う。

「カメラだけを見て話すので、私もテレビを見てから表情を知ります。だからといって、露骨にまずいとは言いません。性格悪そうに見えるかもしれないじゃないですか。コショウを入れてください、ニンニクを入れてくださいと遠まわしに話すタイプです」


世の中で一番嫌いなもの…お化け、ゴキブリそして?

2年以上「食貪旅行」に参加し、全国の山や海の幸を味わった。もっとも好きな韓国の土俗料理を聞くと、彼女は“土俗”の意味を聞いた。ニンニクをたっぷりと入れたキムチチゲと答える。その中でも一番美味しいものはイカのホルモンが入った鍋だった。

美味しいものが好きだが、料理の腕は高くない。「料理が上手くなりたいと思いますが、できません。彼氏ができれば、作るのは作りますが、私は後片付けが嫌いです。後片付けが世界で一番嫌いです。嫌いなものが3つありますが、後片付けとお化けとゴキブリです。時々キムチチャーハンは作ります。フライパンだけ洗えばいいですから」

最近の彼女の目標は1年以内に結婚することだ。理想のタイプも彼女らしい。「黒人、白人、アジア系、関係ないです。国籍も関係ありません。理想のタイプはLeessangのケリさんです。自分より地位が高いとか低いとか関係なく、彼はみんなに対して同じ行動をとります。精神的自由があります。私がすごく好きなお兄さんです」

藤田小百合のもう一つの目標は子供番組「ポポポ」に出演することだ。最初はポミお姉さん役に欲を出していたが、百歩譲った。木の扮装をして画面の隅にででも立ちたいそうだ。「プロデューサーに木でも出たいと話しましたが、発音が悪いからダメだと言われました。イベントもしたいです。私が必要な場所なら、どこでも駆けつけます」

記者 : キム・ジヒョン