放送終了「IRIS 2」視聴率では負けたが、アクション演技では勝った

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写真=TVレポート DB
KBS 2TV水木ドラマ「IRIS 2」が、2ヶ月間の航海を終え、韓国で18日に放送終了を迎えた。異常に寒かった2月、「IRIS 2」はシーズン1の光を浴び、大きな期待の中で放送開始となった。しかし、あまりにも肥えた視聴者の目を満たすことはできなかった。SBS「その冬、風が吹く」に視聴率1位の座を譲り、MBC「7級公務員」と競争した。シーズン2のジンクスを破ることはできなかった。しかし、あらゆる苦難や逆境、波乱に満ちた経験を経てキャラクターのイメージを確立した俳優たちの姿は魅力的だった。身にしみる寒さや押し寄せる睡魔と闘い、自分のキャラクターを十分に活かし、好評を得た主人公たちを振り返ってみた。

チョン・ユゴン(チャン・ヒョク) ― キャラクターに溶け込んだ演技でお茶の間を湧かせる

チャン・ヒョクはNSS TF-Aのチーム長、チョン・ユゴン役を演じた。前作「チュノ~推奴~」でも華麗なアクションを披露していた彼だったが、今回の作品では一層難易度の高いアクションをこなした。普段からボクシングで体を鍛えてきたことが役に立った。チャン・ヒョクは様々な武術に長けているチョン・ユゴンというキャラクターのためにほとんどのアクションシーンを代役なしで撮影した。

第5話ではIRISとの死闘を繰り広げる中、銃で頭を撃たれ失踪する姿が描かれ、大きな衝撃を与えた。チャン・ヒョクは特に息が止まったような焦点の定まらない表情で意識を失っていく姿をリアルに演じきった。また、記憶を失った彼が自分をケンだと思い、恋心を抱くスヨンに銃を向けるシーンは視聴者の心を痛ませた。徹底した使命感や正義感に満ちたカリスマ性は消え、強烈で残酷なカリスマ性だけが漂っていたためだ。

また、第11話ではIRISのレイがユゴンの命を引き換えにNSSに対して取引を提案し、彼の全身を縄で捕縛してドラマに緊張感を与えた。結局ユゴンは核と共に命を落とした。

写真=KBS 2TV「IRIS 2」スクリーンショット

ペク・サン(キム・ヨンチョル) ― シーズン1に続きカリスマ性溢れる役者魂を見せる

キム・ヨンチョルはシーズン1に続き、シーズン2でもペク・サン役を務め、大活躍した。目つきだけで相手を動揺させるカリスマ性を披露し、名声に相応しい演技力で役に溶け込んだ。シーズン1でNSSの局長でIRISの二重スパイだったペク・サンは、敵でも味方でもない曖昧な境界を行き来し、迷宮の中の人物を表現した。

特にドラマの中盤には彼がユゴンの父親であることが明かされ、熱い涙を流した。妻のために復讐を誓い、冷たいキャラクターに一変する彼の姿に、視聴者からは感情の熱演をしたという好評が続いた。

写真=KBS 2TV「IRIS 2」スクリーンショット

チ・スヨン(イ・ダヘ) ― 代役の要らない鋭いアクションで次世代の女戦士に浮上

ドラマ「プランダン 不汗党」「チュノ ~推奴~」に続き、今回もチャン・ヒョクの恋人を演じたイ・ダヘは、NSSの要員チ・スヨン役を演じた。前作ではキュートで守ってあげたい女性を演じたイ・ダヘだったが、今回は厳しい訓練に耐え、代役なしでアクション演技を披露し、女戦士として浮上した。

第6話では360度の完璧なオーバーヘッドキックを披露し、視聴者の視線を独占した。銃に撃たれ、失踪したユゴンの空席を埋め、NSS TF-Aのチーム長となったスヨンは、美人の魔性の魅力を活用し、IRISの痕跡を探るシーンでワイヤーや代役なしという負傷する危険性の中でも360度のキックを自ら演じ切り、強靭な戦士としての一面を披露した。

泣くシーンも多かった。失踪したユゴンを探すために大活躍するスヨンの感情を繊細に描いたイ・ダヘの涙の演技は、ドラマへの集中度を最大限に引き出したと評価されている。ユゴンがプレゼントしたぬいぐるみを手にし、涙を流しながらこれまで溜まっていた感情を爆発させる姿は、視聴者の涙腺を刺激した。イ・ダヘはその日の撮影終了後も涙が止まらなかったほどキャラクターに溶け込んでいたという。

写真=KBS 2TV「IRIS 2」スクリーンショット

パク・テヒ(ユン・ソイ) ― 躍動感のある銃撃戦のために負傷しても闘魂を見せる

ユン・ソイも強烈な第一印象を残し、カリスマ性溢れる存在感で視聴者の視線を独占した。ユン・ソイは韓国出身であるが社会主義に洗脳され、スパイ活動をしているエリートのパク・テヒ役を演じた。知性溢れる表情と鋭い眼差しは、絶妙な魅力を漂わせた。

しかし、撮影の途中には危険な瞬間もあった。先月20日に行われた銃撃戦の撮影で、体を張ってアクションシーンを演じる中、破片が目に入る事故が発生し、失明の危機に陥った。幸い抜群の運動神経を発揮し、また事故発生直後に救命センターに運ばれ治療を受けたおかげで失明の危機を免れ、わずかな角膜損傷で済んだ。

一日休んだ後撮影現場に無事復帰したユン・ソイは、目を開けることが困難な状況でも体を張ってアクションを演じる闘魂を見せた。続いて撮影された銃撃シーンでは保護レンズを着用し、パワフルなアクション演技でイ・ボムスと共にスペクタクルな銃撃戦を完成させた。

また「IRIS 2」の後番組であるドラマ「天命」は韓国で29日に放送がスタートする。

写真=KBS 2TV「IRIS 2」スクリーンショット

記者 : キム・ボラ