「ヒザ打ち導師」の底力、楽しさと感動の両方を見せた

OSEN |

MBCバラエティ番組「黄金漁場-ヒザ打ち導師」(以下「ヒザ打ち導師」)が外国人ゲストでも楽しさと感動の両方において成功した。

「ヒザ打ち導師」は2月28日の放送でワールドスタージャッキー・チェンをゲストに招待した。ジャッキー・チェンは、ウォシャウスキー監督と草なぎ剛に続く外国人ゲスト第3号だ。トークショーで外国人をゲストとして立てるのは容易ではないことだ。「ヒザ打ち導師」は外国人ゲストでも感動のある話を導き出すという覚悟で、今年だけで3番目の外国人ゲストを招待した。

これに先立って放送されたウォシャウスキー監督と草なぎ剛編は、言葉の壁による散漫な構成や、外国人ゲスト本人ではなく交流のある韓国スターに焦点が当てられ残念だったという評価が多かったが、韓国と縁が深いジャッキー・チェンは違った。

ジャッキー・チェンの大変だった子供時代から世界的なスターに成長するまでの過程、そして韓国との縁は細かく繊細に取り上げられた。ジャッキー・チェンは映画「ライジング・ドラゴン」のプロモーションのため訪問したが、どういうわけか映画のプロモーションは後回しだった。韓国を愛する暖かい気持ちが感じられる瞬間だった。そのおかげで視聴者は親しみのあるおじさんである、人間的なジャッキー・チェンに会うことができた。

ジャッキー・チェンはこの日、中国語、英語、そして韓国語を織り交ぜながら自身のストーリーを率直に話した。アクションの大御所らしく、次々と続く派手なリアクションと機知にあふれる言葉は興味深いものだった。これまでの外国人ゲストの屈辱を吹き飛ばし、視聴率も上昇した。5%代の低い視聴率を示していた「ヒザ打ち導師」は、ジャッキー・チェン編で7.2%(ニールセン・メディアリサーチ、全国基準)に上昇した。感動と楽しさの両方を見せた「ヒザ打ち導師」は、視聴率においても成果を得た。

実は「ヒザ打ち導師」において外国人ゲストは毒の入ったリンゴと思われていた。豊富なストーリーを提供するためにトークショーで外国人ゲストを大胆に選択したが、先の2回の放送は多くの視聴者に共感を与えられなかった。外国人ゲストは老若男女が見るには多少異質感があった。

しかし、制作陣は諦めずジャッキー・チェンを招待した。韓国を愛し、韓国が愛するジャッキー・チェンを招待したのは賢い選択だった。安住せず変化を図る制作陣のチャレンジ精神は、良い意味で大スターらしくない飾らない姿でトークショーに臨んだジャッキー・チェンのおかげで、初めて光を放った。

記者 : ピョ・ジェミン