放送作家協会「ドラマ 『善徳女王』は盗作ではない」

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MBC
韓国放送作家協会がMBCドラマ 「善徳女王」(2009)の盗作疑惑に対し「盗作ではない」と発表した。

(社)韓国放送作家協会の傘下の「ドラマ善徳女王著作権対策委員会」(以下、委員会)が3日、報道資料で「我々審議委員は全員賛同で盗作ではないと結論を出した」と明かした。

委員会は「ミュージカル『ムクゲの女王、善徳』側が盗作と主張した“トンマンの砂漠生活”“トンマンとキム・ユシンの愛情関係の設定”“トンマンとミシルの対立”などは歴史的な資料(新羅と西域の交流を類推できる遺跡)や史料(花郞世記(ファランセギ)) などから普遍的に想像できる」とし、「また、二つのテキストの設定や進行も著しく異なるという点から、このような結論を出した」と付け加えた。

昨年12月、ソウル高等裁判所は一審判決を覆し、「ドラマ『善徳女王』がミュージカル 『ムクゲの女王、善徳』の台本を盗作した」と結論を出した。当時裁判所は「善徳女王」のキム・ヨンヒョン&パク・サンヨン脚本家に「精神的苦痛に対する慰謝料1000万ウォン(約85万円)など2億ウォン(約1700万円)の賠償を認める」と判決した。これに対し2人の脚本家は「納得できない」と最高裁判所に上訴するとの立場を表明し、著作権対策委員会も今年1月から審議に入った。

委員会側は「審議委員らは二審でキム・ヨンヒョン&パク・サンヨン脚本家やMBCの対処が非常に不十分だったことが分かった」とし、「特にMBCは昨年長期間のストライキのため、正常な法務対応ができていなかった。『善徳女王』の盗作訴訟を担当するMBCの法務担当者がストライキ期間中に会社を辞め、それにより2人の脚本家は二審の進行過程をまったく聞くことができなかった」と説明した。

また委員会側は「審議委員の判断は決して仲間内のかばいあいで裁判所の判決に反対しようとするのではない」とし、「裁判所で盗作と判決されれば、脚本家には死刑に等しいことになる。そのため、脚本家の魂と人生を潰すことにつながる盗作判断は、慎重に行うべきだ」と強調した。キム・ヨンヒョン&パク・サンヨン脚本家は「宮廷女官チャングムの誓い」「善徳女王」「根の深い木-世宗(セジョン)大王の誓い-」など、人気ドラマを連続執筆し、スター脚本家になった。

一方で、放送作家協会は独自の審査を行い、盗作と判明した脚本家には“永久資格停止”という最も厳しい処分を科してきた。その例として、1999年日本ドラマ「ラブジェネレーション」を盗作したMBCドラマ「青春」の脚本家と、2002年、キム・スヒョン脚本家のドラマ「愛とは何か」を盗作したMBCの「キツネと綿菓子」の脚本家に永久資格停止、2010年にはイム・チュン脚本家の「伝説の故郷」の一部を盗作したKBS「九尾狐(クミホ)外伝」の脚本家には資格停止1年という処分を科したことがある。

記者 : イ・ヒョンジン