「2012 MBC演技大賞」の語録…“愛、ウィット、感動が溢れる”

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写真=「2012 MBC演技大賞」スクリーンショット
「2012 MBC演技大賞」授賞式が30日午後、ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)区汝矣島洞(ヨイドドン)MBCで開かれた。授賞式の醍醐味とは、芸能人たちの語録。「2012 MBC演技大賞」で発せられたスターたちの語録はドラマのように視聴者を泣かせ、笑わせた。深い印象を残した語録をまとめてみた。

◆ 溢れる愛情

オ・ヨンソ「イ・ジュン、イ・ジャンウより好き」
“オ・ヨンソの男”俳優イ・ジャンウ&MBLAQ イ・ジュンはこの日、人気賞の授賞者として登場した。イ・ジュンはオ・ヨンソに「どっちがもっと好きですか? 選んでみてください」とストレートな質問をした。オ・ヨンソは照れた表情で「私はジュンのほうがもっと」と答え、「ファイト!」と愛嬌を見せた。オ・ヨンソの答えにイ・ジュンは照れたような表情を見せた。一方、イ・ジャンウは「僕、もう帰ります」と残念がり、笑いを誘った。

チョ・ジョンソク「イ・ユンジと付き合っていない」
「キング~Two Hearts」で姫様&近衛隊長カップルを演じていたイ・ユンジ&チョ・ジョンソクは、子役賞の授賞者として登場した。チョ・ジョンソクはこの時「僕たち、付き合っていません」と突然の発言をした。イ・ユンジは驚いた表情で「何を言っているの」と敬語を使わず答えた。するとチョ・ジョンソクは「付き合っているという話が何度も出てますからね」と説明した。

この日、チョ・ジョンソクは新人賞の受賞はならなかったが、イ・ユンジはミニシリーズ部門で女性優秀演技賞を受賞した。イ・ユンジは「撮影中、一人でできることって本当に何もないんだなと思った。実は(賞がもらえるとは思わず) 他の方々の受賞を祝いに来ていた。イ・ジェシンというキャラクターをさらに輝かせてくれたチョ・ジョンソクさんにこの賞を捧げたい」と感想を述べた。イ・ユンジの発言に客席に座っていたチョ・ジョンソクは恥ずかしそうな表情を見せ、注目を集めた。

ハン・ガイン「夫、幸せに暮らそう」
ハン・ガインはミニシリーズ部門女性最優秀演技賞を受賞した。ハン・ガインは「太陽を抱く月」の撮影中に力不足を実感し、逃げたくなったりもしたと率直な感想を伝えた。しかし、夫のことに言及しなかった。その後、今年のドラマとして「太陽を抱く月」が選ばれ、再び感想を述べられる時間が与えられると、ハン・ガインは夫への感謝の気持ちを伝えた。ハン・ガインは「先ほど受賞の感想を述べる際に夫のことを言い忘れた。大変なことになるところだった」と話した。そして「夕べ、痛くて眠ることもできなかったでしょう? 早く治って、元気に幸せに暮らそう。ありがとう」と付け加え、会場を和ませた。

◆ ウィットに富んだユニークな感想

ソン・ダムビ「私はスプーンを乗せただけ」
ソン・ダムビは「光と影」で特別企画部門女性優秀演技賞を受賞した。ソン・ダムビは「歌手でデビューした私が、こうやって演技賞を受賞することになった。『光と影』を9ヶ月間撮影しながら、一つ一つ、たくさんのことを学んだ。次回の作品ではさらに良い演技をお見せしたい」と感想を述べた。また「『光と影』を撮影しながら、私は出来上がった料理にスプーンを乗せているだけだと思っていた。これからもっと頑張りたい」とウィットに富んだ感想を付け加えた。

キム・ジェウォン「金の味って素晴らしいですね」
連続ドラマ部門で男性最優秀演技賞を受賞したキム・ジェウォンは公約を実践し、注目を集めた。キム・ジェウォンは「足りない部分が多い僕でも、誠実に演技をすれば視聴者の皆さんもいつか僕の情熱や気持ちに気付いてくださると思っていた。これから誠実さにおいては誰にも負けない俳優になりたい」と感想を述べた。また「僕が『セクションTV芸能』と公約したことがある」と話し、トロフィーにキスをしながら「金の味って素晴らしいですね」と叫び、笑いを誘った。これに先立ち、キム・ジェウォンは「受賞をすれば、トロフィーにキスをする」という公約を掲げていた。

イ・ドクファ「趣味をトロフィーコレクションに変えた」
イ・ドクファはチョン・グァンリョルとともに黄金演技賞を受賞した。イ・ドクファは「過去には客席に観客がいるのではなく、俳優たちがいたけれど、少し授賞式の風景も変わった。僕は昨日から趣味をトロフィーコレクションに変えた。昨日はバラエティー番組で高齢者優遇ということで賞を一つ頂いた。今日もそんな感じだとは思うが、気分はいい」と感想を述べ、笑いを誘った。

一方、意味深な言葉も忘れなかった。イ・ドクファは「ただ、今年は思いっきり仕事ができなかった仲間たちを思うと、やや気が重い。夢見る人は、飼いならされないと言うし、梅は一生を寒く過ごしても香りは売らないと言う。役者として生きるのは容易いことではない。みんな本当にいい役者たちなのに……。新年には今年共にできなかった仲間たちと共に働きたい。役者として、役者らしく生きる」と述べた。

◆ 感動的で意味深な感想

キム・スヒョン「この賞が重い」
「太陽を抱く月」のイ・フォン役を演じ、大きな反響を得たキム・スヒョンはミニシリーズ部門で最優秀演技賞を受賞した。キム・スヒョンは「太陽を抱く月」の制作陣と俳優たち、所属事務所の関係者に感謝の気持ちを伝えた。また「率直に申し上げると、僕はこの賞が少し重い。今年、最も感じたのは、僕が持っているものや見せているものはとても小さなものなのに『よくやっている』と評価されているということだった。その差があまりにも怖い。この怖さを忘れず、たくさん努力していきたい」と真心を込めた感想を述べた。

ソン・ユリ「ドラマの制作環境がよくなってほしい」
「神々の晩餐」に出演したソン・ユリは特別企画部門で最優秀演技賞を受賞した。ソン・ユリは「私は本当に演技が上手い女優になりたい。まだ未熟だが、笑えることが少なく、だからといって泣くこともできなくて、いつまでも若い心を持っていたい方々に感動を与えられる女優になりたい」と感想を述べた。

また「多くの方々が寒いの中でも安全装置や保護装置なしで撮影している。韓国のドラマを作る方々が来年にはさらに温かく、安全な環境で仕事ができたらと思う」と温かい感想も付け加えた。

チョ・スンウ「アン・ジェウク兄さんに申し訳ない」
大賞に輝いたチョ・スンウは謙遜した感想で注目を集めた。チョ・スンウは「僕は正直、動物が好きでイ・ビョンフンプロデューサーの『馬医』という作品が温かくてドラマ出演を決めた。遠足に行く感じで、思い切ってドラマに出演した。死ぬ覚悟で挑戦したけれど、実際に死ぬほど大変だった」と感想を述べた。

また「キム・スヒョンさんもいるし、アン・ジェウク先輩、イ・ソンミン先輩などとても素晴らしい先輩たちが多いのに、ドラマに初出演したくせに僕がこんなに大きな賞を頂いて良いのか、肩が重い」と付け加えた。

特にチョ・スンウは最も申し訳ないと思う候補を挙げてほしいという質問に「僕は正直に言うと、アン・ジェウク先輩に最も申し訳ない」と答え、注目を集めた。この日、アン・ジェウクは受賞することができず、周りを驚かせたが、チョ・スンウがこれに言及したのだ。

またチョ・スンウは「先ほどドラマの撮影はとても大変だと話したが、この賞を頂いた人が『大変ではない』と言うのもある意味で裏切りだろう。これからもドラマへの思いをずっと持っていないとという気がする」と伝えた。そして「脚本家さんに台本を早く書いてほしいと話していたが、悪意はない。脚本家さんにこの賞を捧げたい」と誤解を払拭させた。

記者 : ソン・ヒョジョン