「善徳女王」の脚本家たち、盗作の判決に“とても当惑…上告する”

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写真提供=MBC
26日、MBCドラマ「善徳女王」の脚本家たちが、ミュージカル「ムクゲの女王、善徳」を盗作したという裁判所の判決に関連して、MBCを通じて立場を表明した。

キム・ヨンヒョン脚本家は、「2010年の初頭、このようなことがあってから、ミュージカルの台本を見てみようと思い、台本を手に入れようとしたけれど、どこにも見つからず、結局弁護士を通じてやっと台本を入手できた。それまでは、決して見たことがなかった。それにも関わらず、泥棒扱いされた心境を誰がわかるだろうか」と述べた。

また、キム脚本家は、「第1審の判決文を読むと、私たちのドラマが盗作ではない理由について、条目ごとに詳しく書かれていた」とし、「正反対の結果にひっくり返された今回の2審判決に納得することができず、高等裁判所に上告する」と話した。

さらに、「私たちが『善徳女王』を執筆しながら何らかの原作の内容が必要だったとするなら、当然MBC側に原作の確保を要請するはずで、放送局は当然それに応じていたはず」とし、「これは、私たちが別途費用を支払うものことではなく、放送業界では普通のことだ」と話した。

パク・サンヨン脚本家は、「全体的なあらすじが類似しているわけでもなく、登場人物の性格も類似した点はないということは1審の判決文で明かされているのに、どんな理由で第2審でそんな判決が下されたのか理解できない」とし、「それでは、一体私たちは、人物の独創性とストーリーの独創性はどこで保護されるのだろうか」と話した。

そして、「とても当惑し、苦しい。私たちは『善徳女王』『ロイヤルファミリー』『根の深い木-世宗(セジョン)大王の誓い-』『清潭洞(チョンダムドン)アリス』など、すべての作品を多くの脚本家たちと共に、数多くの会議を経て共同制作してきた。『善徳女王』の第1話から第62話までの数多くのストーリーとアイディア、設定、キャラクターたちがどんな過程を経て制作されたのかを、作業に参加した多くの脚本家が全員記憶している。それにも関わらず、こんなことが起こり、悔しい心情は言葉では表しきれない」とし、「できることなら、ミュージカルの台本をインターネットで公開したいほどの心情だ」と話した。

最後に、二人の脚本家は「私たちの名誉回復と、盗作に対する基準を明確にするためにも、高等裁判所の賢明な判断を期待している」と明かした。

「善徳女王」は2009年に韓国のMBCで放送されたドラマで、イ・ヨウォン、コ・ヒョンジョン、オム・テウン、キム・ナムギルなどが出演して人気を集めた。

しかし、ミュージカル制作会社グレートワークスのキム・ジヨン代表は、「善徳女王」がミュージカル「ムクゲの女王、善徳」を盗作したものだとし、MBCなどを相手に告訴した。

これに対し、2月に第1審では「善徳女王」が盗作ではないとし、原稿敗訴の判決が下りた。しかし、24日にソウル高等裁判所の民事5部は原稿敗訴判決をした原審を破り、MBCと「善徳女王」のキム・ヨンヒョン、パク・サンヨン脚本家に慰謝料1000万ウォン(約80万円)など、2億ウォン(約1600万円)の賠償金の支払いを言い渡し、原稿の一部勝訴判決を下した。

裁判部は、「善徳女王」側がグレートワークスの台本に接触した可能性が高いと見て、ふたつの作品の全体的なあらすじや登場人物の性格、葛藤などが非常に類似していると判断した。

記者 : イ・スンロク