INFINITE エル“「美男<イケメン>バンド」で人間的に成長したと思う”

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“眼球を浄化するほど美しいイケメン”たちで構成されたロックバンド「眼球浄化」を中心に、繰り広げられる青春ストーリー「美男<イケメン>バンド」のDVDが、12月5日(水)にTSUTAYAでのレンタル、また、12月26日(水)には販売開始となる。
活気あふれる若者たちの友情や恋愛、そして音楽への情熱を育てながら展開するこのドラマで、「眼球浄化」でギターを務めるイ・ヒョンスを演じたINFINITE エル。普段はアイドルとして、ステージでダンスパフォーマンスを見せる彼に「美男<イケメン>バンド」での演技について正直な思いを聞いたインタビュー。

― エルさんのドラマ初出演作は、日本のドラマ「ジウ 警視庁特殊犯捜査係」(2010年)ですが、韓国ドラマには本作が初出演作になりますよね。日本でのドラマ出演経験は役に立ちましたか?

エル:もちろんです! 撮影で使うフルショット、バストショットなどの用語や、演じているときのカメラの意識の仕方など、ドラマ撮影の基礎は日本で学びました。それに、韓国ドラマはスタジオ撮影が多いそうですが、この作品はロケが多かったんです。日本での撮影はほとんどが野外ロケだったので、僕的にはロケに慣れていたので、初の韓国ドラマではありましたが、戸惑うことはなかったですね。本当に、日本のドラマから学んだことは多いです。

―日韓の製作現場で違いを感じたことや、大変だったことは?

エル:個人的には、スケジュール含め、撮影に関して大変だと思うことはありませんでした。強いていえば、「ジウ 警視庁特殊犯捜査係」は夏の撮影で暑さが大変でしたが、「美男<イケメン>バンド」は冬の撮影だったので、寒さが大変でしたね(笑)

― エルさんが演じたイ・ヒョンスは、「氷の王子」と呼ばれていますが、どんな人物だと思いますか。

エル:“氷の王子”と言われるのは、パッと見が冷たくて無口で、話を交わすと凍ってしまいそうな印象を与える人だからでしょうね。表面的にはとてもクールに見えますが、妹に自分のような寂しい思いをさせないように心配をしたり、病気の妹のために力を尽くしたり、妹思いの優しい面も持っています。そして、眼球浄化のメンバーたちといるときには、ちょっとワンパクな面も見せるし、多面的な性格を持っているキャラクターですよね。実際、ヒョンスを演じて彼に近付いてみると、考えも深いし、いろいろなことに配慮している人物だと思いました。みなさんもDVDをご覧になって、直接確認してみてください。

―ヒョンスを演じるにあたって、どんな役作りをしましたか。

エル:ヒョンスはギタリストじゃないですか。すごくギターが上手い役という設定だったから、とにかく必死でギターの練習をしました。本当にコードの練習から、徹底的に(笑) INFINITEの「Can You Smile」や、「涙だけ(Only Tears)」「あの年の夏」という曲で、ステージでもギターを披露したことがありますが、3曲ともアコースティック・ギターの曲なんです。バンドはエレキ・ギターだから、同じギターという楽器でも、また違うんですよね……。

―INFINITEと言えば、“シンクロ率99.9%”がウリのグループ。エルさんとヒョンスのシンクロ率は何%でしたか。

エル:100%です! 今はドラマが終わったので、眼球浄化のヒョンスからINFINITE エルに戻りましたが、ドラマの撮影中はヒョンスになり切っていたので100%でした。撮影中は、シチュエーションに合わせたヒョンスを演じることに没頭していて、ヒョンスという役にのめり込んでましたね。完全に一体化していました。

―眼球浄化のメンバーで、素のエルさんに一番近い人物は誰だと思いますか。

エル:もちろん、ヒョンスです。だって、僕とヒョンスのシンクロ率は100%だから(笑)

―眼球浄化のメンバーは、高校生ですが、エルさん自身はどんな高校生でしたか。

エル:人見知りするし、内気で静かな子でした。

―INFINITEのデビュー以降、エルさんにずっとインタビューをしていますが、ドラマを経験して、エルさん自身がすごく社交的になったと思うのですが、自覚はありますか。

エル:おっしゃるとおり(笑) このドラマをやって、以前より明るくなったと思いますし、優しくもなったと思います。人間的に成長したのかな?

―この作品では、ジヒョクとヒョンスの友情が物語りの核の一つになっています。エルさんの出番もすごく多かったのですが、自分的名場面はどこだと思いますか。

エル:13話の最後に、ジヒョクに裏切られたと思ったヒョンスが、合宿所を飛び出して家に帰って号泣するシーンがあるんですけど、演技をしているというより役に入り込んで、自然に心の底からの感情が出てきました。実は、このシーンにすごくプレッシャーを感じていて、撮影に入る前は不安も大きかったんです。でも、撮影に入ったらヒョンスになりきれました。

―ヒョンスの見所といえば、イェリムとの恋模様も挙げられますよね。

エル:あ~~、初のラブライン!! とても嬉しかったです(笑) これも、撮影前はプレッシャーだったんですよ。このふたりの恋模様を視聴者が見て、“カワイイな”と思っていただかないといけないから、どうのように演じたらいいのか悩みました。僕の中でラブラインの名場面を挙げるとしたら、レコーディングの場面かな。最初はお互いちょっと居心地悪そうに、無口にレコーディングをしているんですけど、いつの間にかお互いに好感を抱くようになってくるんです。そんな心情の変化を上手く表現できたと思います。だから、すごく満足できたし、やりがいも感じました。

―イェリムとのシーンで、一番緊張したのは?

エル:6話のライブハウスで彼女を怒鳴るシーン。イェリムさんとは初対面だったのに、大声で怒鳴らなきゃならなくて、どうしよう……って思って(笑)

―イェリムは、ヒョンスに積極的にアタックしますが、エルさん自身、積極的な女性は好きですか?

エル:僕は……積極的な女性も好きですが、理想のタイプはロングのウェーブヘアの女性。それに、清純というのもポイントです(笑) 飲料のCMに出てくるような、風に吹かれて自然の中にたたずむ、可憐で清純なイメージの女性が好きです。

―ドラマの中では、イェリムとデュエットをしましたね。OSTにもその楽曲「Love U Like U」が収録されましたが、レコーディングのエピソードはありますか。

エル:彼女の声のトーンと僕の声が上手くマッチするか心配もしましたが、作曲家の方が“ふたりの声が、すごくしっくりしてるよ”って言ってくださいました。曲はアコースティックな感じで、大好きです。レコーディングのときの雰囲気もよかったし、出来上がりにもとても満足しています。

― エルさんのラブラインを見た、INFINITEメンバーの反応はどうでしたか。

エル:特別突っ込まれたり、冷やかされたりもせず、メンバーたちは何も言ってくれなかったんですよ。見てるはずなんだけどな~(笑) でも、後から誰かに“嬉しかった?”って聞かれました。

―何て答えたんですか?

エル:“楽しかったよ”って(笑)

―本作はバンド仲間の友情を描いた物語ですが、バンドの絆と、アイドルグループであるINFINITEの絆は似ていると思いますか。

エル:INFINITEも眼球浄化も、僕にとっては明るくて退屈を感じさせない存在。音楽をやるという大きな枠組みの中では、ダンス音楽かバンドかというジャンルが違うだけで、絆においては変わりはないと思います。

― エルさんは、撮影中の3月13日にお誕生日を迎えましたよね。

エル:はい。その日、INFINITEのメンバーが撮影現場に来てくれたんです。サプライズパーティーをしてくれたメンバーにとても感謝しています。本当に全然知らなかったので、とても嬉しかったんですけど、撮影中、見覚えのある人がチョロチョロしてて、“あれ?”って思ったのは秘密です(笑) でも、12時過ぎまで撮影をしてたし、僕の誕生日を祝うために来てくれると思っていませんでした。

― エルさんの視点で、本作を読者におすすめしてください。

エル:このドラマには、とてもリアリティのある物語です。僕が演じるヒョンスをとにかく見てほしいと思います。ストーリーが進むにつれ、ヒョンスの人生、そして彼の多様なキャラクターとバイタリティに引き込まれていくと思います。友情や家庭の事情、そして恋などを乗り越え、解散の危機を目の前にしたメンバーたちが自分の進みべき道を切り開いていくところも見所です。

「美男<イケメン>バンド ~キミに届けるピュアビート」DVD
12月5日(水) TSUTAYAでのみレンタル開始
12月26日(水) DVD-BOX1&2 各¥16,800(税込)
発売・レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズ
セル販売元:TCエンターテインメント
(c) CJ E&M CORPORATION, all rights reserved
「美男<イケメン>バンド」DVD公式ホームページ

記者 : 取材・文 : 坂本ゆかり、撮影 : キム・サンドク