チン・グ「初心者ハン・ヘジン&2AM スロンが“大先輩”の前で光州の傷を語った」

TVREPORT |

写真=ムン・スジ
俳優チン・グ(32)が、共演した女優ハン・ヘジンと2AM スロンに対して、自分は“先輩”だと名乗り、笑いを誘った。

映画「26年」(監督:チョ・グニョン、制作:映画会社チョンオラム)で戒厳軍によって死亡した父親と傷つけられた母親の復讐のために作戦に参加する行動隊長クァク・ジンベ役を演じたチン・グは、最近TVレポートとのインタビューで「ある意味僕は『26年』の大先輩だ」と話した。

「26年」の制作初期段階から出演を決めて、4年間もクランクインを待っていたというチン・グは、「4年前に(契約書に)判子を押したので、ずっとクランクインを待つしかなかった」とこれまでの苦労を冗談交じりに語った。

チン・グは「4年間、何度も落ち込んだし、多くの怒りも感じた。(映画の撮影を阻止しようとする)正体不明の団体に憤ったこともあった。けれど、それにも徐々に慣れてきた。苦痛の時間を耐えていたら、少しずつ耐えることにも慣れてきた」と何度も繰り返された制作中止による苦痛を伝えた。

そんなチン・グが、共演した俳優たちに意地悪な冗談を飛ばした。チン・グは「2012年、4年間も待ってようやくクランクインすることとなり、撮影の合間に会食も多くあった。その会食の場でハン・ヘジンやスロンが光州(クァンジュ)の傷について話し合っていた。まるで4年前の僕を見ているようだった。そこで、僕は『初心者が光州の傷を語るのは10年早い』と冗談を言ったりもした」と明らかにした。

また「僕が『26年』では最も古い大先輩だ。就職活動をしている大学4年生が、入学したばかりの新入生を見ているかのように、二人が可愛く感じられた。泣きそうな顔で光州のあの日を語る姿を見ながら『そう、そんな感情が込み上げる頃だよね』とつぶやきながら見守っていた」と付け加え、笑いを誘った。

チン・グは4年の歳月を経たことで超越した境地に至ったという。チン・グは最後に「僕が『26年』を待っていたわけではなく、『26年』が僕を待ってくれた。クァク・ジンベになるまでに4年間かかった。クァク・ジンベを演じたのは、10年の間に積み重ねた僕の演技力ではなく、4年間クァク・ジンベを心の中で描きながら培った底力だ。この作品は僕にとってのプレゼントだ」と伝えた。

「26年」はウェブ漫画家カン・プルの同名漫画を原作にした作品で、1980年5月に韓国の光州で起きた悲劇と関係のある韓国代表の射撃選手、暴力団員、現職警察、大企業の代表、私設警護会社の室長が26年後の同じ日に26年前の虐殺の主犯である“あの人”を裁くために繰り広げる極秘の作戦を描いた映画だ。映画「後宮の秘密」「マイウェイ 12,000キロの真実」の美術監督を務めたチョ・グニョン監督の初の演出作で、チン・グ、ハン・へジン、スロン、ペ・スビン、イ・ギョンヨン、チャン・グァンなどが出演した。

記者 : チョ・ジヨン