「優しい男」の優しい助演たち、ドラマの品格を高めた

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写真=KBS
KBS 2TV水木ドラマ「優しい男」(脚本:イ・ギョンヒ、演出:キム・ジンウォン)が最終回のみを残している。愛という名で視聴者を時にはときめかせ、時には切ない気持ちにして激情ロマンスを描いた「優しい男」は数々の話題を作り出した。

特にドラマの面白さを倍増させ、ドラマの品格を高めた名助演たちの活躍が目覚しい。誰かだけを取り上げられることができないほど、それぞれ“すさまじい存在感”を発揮し、その任務を果たした「優しい男」の名助演たちをチェックしてみよう。

忠誠心深いヒョン秘書、チン・ギョン

今年1年間、3本の作品に相次いで出演し、名助演の仲間入りを果たしたチン・ギョン。「優しい男」ではウンギの直属秘書、ヒョン・ジョンファ役を演じ、時には優しい姉のようにウンギの面倒を見、さまざまな脅威の中でもウンギがテサングループを守れるように助ける。チン・ギョンは涙演技はもちろん、コミカルな演技までこなした。特に怒ったり、興奮したら出てくる方言は、「優しい男」をより豊かにした。

悪い男、ヤン・イクチュン

ヤン・イクチュンは俳優兼監督だ。自身の映画「息もできない」の延長線上にあるようなキャラクターで、「優しい男」でも印象的な悪役で高い存在感を示した。ドラマの構造上、なくてはならない人物として大きな割合を示し、視聴者に深い印象を残した。実際に博打にふけっていた人のように、ジェヒのろくでない兄役を自然にこなした。


愛する人には限りなく温かいパク弁護士、イ・サンヨプ

イ・サンヨプが演じたテサングループの法務チーム所属弁護士パク・チュナは優しくて、温かく、温厚だ。ウンギに関することなら、袖のボタンがいくつはずされたのかを知っているほど。記憶を失ったウンギを隠して、面倒を見て、守ろうとする。ウンギがマルを愛していることを知り、二人の愛を一歩後ろから見守る。ウンギへの一途な想いを演じ、多くの女性ファンを確保した。

愛する人にがむしゃらなアン弁護士、キム・テフン

ドラマでジェヒに思いを寄せるテサングループのアン・ミンヨン弁護士。アン弁護士は自分が愛するジェヒの野望を叶えるために長い間仕えてきた会長を裏切る。しかし、冷徹なカリスマで武装したアン弁護士もジェヒだけには純情派だ。今月8日の放送では「カン・マルには絶対行かせない。そんなに行きたいんだったら、死んでいけ」という切実な告白でこれまでの本音を明かした。続いて「あんたは俺の女だ。あんた一人を手に入れるために、俺は持ってるもの全部捨ててここまで来た。結婚しよう、ハン・ジェヒ」という強烈なプロポーズとともに荒いキスで“男の中の男”の一面を見せ付けた。


お坊ちゃん、イ・グァンス

映画「容疑者S(不倫を待つ男)」で予想外の演技力を見せたイ・グァンス。しかし、“おバカ”や“キリン”などバラエティでのイメージがより目立ってきた。そんな彼が「優しい男」を通して絶好調の演技力を見せ付けた。イ・グァンスが演じたパク・ジェギルは、韓国上位圏の大学の経営学科を卒業した明晰な人物。それに、“お坊ちゃま”と呼ばれている。マルとチョコのためなら、自分のことより重要に思う義理のある男。「優しい男」で本当に優しい男はイ・グァンスだけだ。

次世代国民の妹、イ・ユビ

女優、キョン・ミリの娘であることが知られ、イ・ユビは早くから実験台に乗るしかなかった。母の七光りでタレントになったという冷たい視線に耐えなければならなかったはず。しかし、イ・ユビは「優しい男」を通してタレントとしての立地をしっかり固めた。イ・ユビといえば、“チョコ”または“ソン・ジュンギの妹”と呼ばれるほど作品に溶け込んだ。また、ドラマで歌手志望であるだけに、レベルの高い歌の腕前を披露し、年上男性ファンの関心を一身に受けている。

記者 : シン・ナラ