東京国際映画祭で史上最年少の最優秀男優賞を受賞した「未熟な犯罪者」のソ・ヨンジュとは?

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第25回東京国際映画祭で最優秀男優賞と審査員特別賞を受賞した映画「未熟な犯罪者」(監督:カン・イグァン、制作:映画社ナムウォン)のソ・ヨンジュへの関心が熱い。

ドラマ「私の心が聞こえる?」「ファッション王」「メイクイーン」や映画「霜花店(サンファジョム)-運命、その愛」(監督:ユ・ハ)、「10人の泥棒たち」(監督:チェ・ドンフン)などを通じてドラマと映画の両方で大活躍し、大人の俳優顔負けの成熟した演技力を披露してきたソ・ヨンジュは「未熟な犯罪者」の主人公を完璧に演じ切り、東京国際映画祭で最優秀男優賞を受賞して注目を集めている。

さらに今回の受賞で15歳という年齢で同映画祭史上最年少の受賞者として記録される栄光も手にし、人々を驚かせた。

東京国際映画祭は「大人の俳優レベルの成熟した演技力と深い眼差しが印象的な俳優だ。今後の韓国映画界をリードする素晴らしい俳優が登場したようだ」と絶賛した。

ソ・ヨンジュは「未熟な犯罪者」で暴行と特殊窃盗を繰り返し、16歳という年齢で犯罪者となった“未熟な犯罪者”ジグ役を演じた。ジグは世の中が自分を見捨てたと思ったその瞬間、13年ぶりに少年院に自分を探しにきた母親ヒョスン(イ・ジョンヒョン)と出会い、人生の変化を経験する人物だ。ソ・ヨンジュは15歳の少年とは思えない見事な役作りで爆発的な演技力を披露した。

ソ・ヨンジュは演じるキャラクターを完璧に理解するため、撮影と同時に実際に少年院で暮らし始め、犯罪者となった少年たちの日常を一ヶ月近く観察し、そこで経験したものをそのまま演技に投影させて、自分だけのジグを作り上げた。またソ・ヨンジュは「未熟な犯罪者」の公開オーディションで、約600人の応募者が殺到した熾烈な競争を乗り越えて抜擢されたことが明かされ、注目を集めた。

「未熟な犯罪者」は少年院を行き来していた“未熟な犯罪者”のジグが、13年ぶりに彼を訪ねてきた母親のヒョスンと再会し、隠されていた残酷な真実と向かい合うストーリーを描いた作品だ。「視線の向こう」「謝罪」を演出したカン・イグァン監督が演出を担当した。韓国で11月22日に公開される。

記者 : チョ・ジヨン、写真 : キム・ジェチャン