「チャン・ギハの素晴らしいラジオ」ギハ家の“可愛い3人”

10asia |

ガンダムとスヌーピーとウレメ(韓国のヒーローもので、特撮とアニメを使ったシリーズ作品)が戦ったら誰が勝つだろう?正解はライオン・キング。

10月16日夜10時、SBS「チャン・ギハの素晴らしいラジオ」の火曜日のコーナーである「非常識な夜」で、DJチャン・ギハとゲストのPeppertones(ペッパートーンズ)は「私がもっとも好きな思い出のキャラクター」に関する話を交わした。Peppertonesのシン・ジェピョンが話し出したガンダムのストーリーを始めに、Peppertonesのイ・ジャンウォンはディズニーアニメに関する思い出を、チャン・ギハはウレメとデイリー(ウレメに登場する女性キャラクター)に対する熱い思いを吐き出した。

しかし、彼らがもっとも大きな声を出した瞬間は、ライオン・キングのシンバについて話したときであった。シン・ジェピョンは、「ライオンではなくキング」(イ・ジャンウォン)であり「王になるまで順調だったのではなく、色んな苦労をした末に王になることができた」(チャン・ギハ)というシンバに対し、ただの1匹のライオンと見下すような態度を取ったため、「ごめんなさい。僕が本当に悪かったです」と謝罪をする状況にまで至った。

「非常識な夜」は、毎週特定のテーマについて公式にリスナーから様々な話を受けてそれを紹介するコーナーだ。しかし、実際には“思い出売り”の専門ゲストとして出演したPeppertonesと彼らと同じ年であるチャン・ギハが、その週のテーマに沿った自分たちの経験と思い出に関する話から、“満ちてくる感情を抑えることができず”披露する色んなモノマネ、そして、微妙な心理戦を繰り広げる時間である。この日も相変わらず、数多くのアニメのキャラクターから一世を風靡したプロレスラーまで、それぞれの趣向の話に夢中になっていた3人の男。そして、スタジオの向こうには、あまりも夢中になりすぎてリスナーたちをほったらかしてしまったこの3人の男に「そろそろリスナーたちの話の紹介を……」というメモを書いて彼らの進行を促しながらも「あ~、可愛い」と母の微笑みを自然に浮かべるプロデュ―サーと作家たちがいる。

ラジオとはいえ、聴覚だけに頼らなければならないのではない。“見るラジオ”が番組の隠れた面白味をカメラに映して見せたりもするが、「チャン・ギハの素晴らしいラジオ」の本当の面白味は窓ガラスを間に置いてスタジオの中と外で取り交わされる漫才のような呼吸にある。

シン・ジェピョンが話し出した「600万ドルの男(サイボーグ危機一髪)」の話に、キム・ソンウォン作家は「君も知っているの?」と驚き、3人の男がなんだかんだ言い争ったら、スタッフたちは「よし、よし、よし~」と拍手までしながら歓呼する。モニターにアップされた「銀河鉄道999」のメーテルの写真を見たチャン・ギハが、「わあ~、こんなに官能的なキャラクターでしたっけ?」と反応を見せると、作家たちは「モニターに何をアップしても見てなかったのに、今、ギハがきちんと見たよ」と言い返す。イ・ジャンウォンが「天使たちの合唱(CARRUSEL)」の黒人少年シリルから「走れ!ハニー(韓国の昔のアニメで健気に頑張る少女の物語)」のフォン・ドゥケ先生まで、モノマネを完璧に披露したら、「イ・ジャンウォン、すごいじゃん。ディテールが本当にいい」と絶賛する。

ラジオはよく家族に例えられる。それは、同じ時間、同じ周波数の下に耳を傾けた人々が取り交わす話と感情が濃密であるためだ。わずか6ヶ月ほどの時間が経っただけなのに、「チャン・ギハの素晴らしいラジオ」の家族たちがすでにお互いの間にぎこちなさもなく親しくなり始めたのは、このスタジオそしてスタッフたちの力添えのおかげであることは明らかである。

記者 : キム・ヒジュ、写真 : イ・ジンヒョク、翻訳 : ナ・ウンジョン