「アラン使道伝」ヨン・ウジンのおかげでミステリーが生きた

OSEN |

※この記事にはドラマ「アラン使道伝」の結末に関する内容が含まれています。
写真=MBC
MBC水木ドラマ「アラン使道伝」で、最も暗いキャラクターを演じたヨン・ウジンが重みのある存在感でドラマのバランスを保っている。

韓国で18日に最終話が放送された「アラン使道伝」は、幽霊を見ることができる能力を持つウノ(イ・ジュンギ)が、突然消えた母を探して密陽(ミリャン)を訪れ、繰り広げられる物語を描いている。この町で、記憶喪失の幽霊アラン(シン・ミナ)に出会い、彼女の死の謎を解く過程で様々な事件に巻き込まれ、アランと恋に落ちることになる。

ヨン・ウジンはドラマで、アランの前世イ・ソリムが片思いしていたジュワル役を演じ、人間になりたい妖怪ムヨン(イム・ジュウン)の狩人としての人生を生きる。幼い頃、牛の餌を食べながら物乞いとして暮らしていたジュワルは、ただ人間らしく生きることが夢で、そのためなら喜んでムヨンの手下になる。

晦日の夜、清らかな魂の乙女を殺し、その魂をムヨンに捧げる人生を生きるようになったジュワルは序盤、その正体が露呈する前から暗い表情と陰惨さで視聴者の好奇心をくすぐった。そのため“ダークジュワル”や、映画「チェイサー」の殺人鬼のあだ名だった“4885”にちなんで“朝鮮4885”と呼ばれた。

そのようなジュワルが、アランに出会い次第に変わっていく。ムヨンの命令で彼女に近づくが、結局アランの明るい笑顔が好きになり、初めて自分の人生を振り返るようになる。

また、殺人の記憶をムヨンの力で消していたジュワルは、前世でイ・ソリムが自分のために死んだ記憶を取り戻し、むせび泣く。

特に18日の放送では、自分の愚かさを責め、アランに「気が付かなくてすまなかった」と遅ればせながらも後悔し、謝罪をしながら涙を流して視聴者を感動させた。

ヨン・ウジンは不幸に終わるしかないナンバー2の苦痛と悔しさを切なく表現し、視聴者から好評を受けた。

ロマンスとミステリーが複雑に絡み合っている「アラン使道伝」で、ヨン・ウジンは重みのある存在感でドラマの一角を担い、ミステリーを生かす上で大きな役割を果たした。

悲しい結末になるか、ハッピーエンドになるかまったく予想もつかない「アラン使道伝」で、ジュワルが最後までどのような姿を披露するのか、予想通りの不幸な最後になるのかに関心が寄せられていた。

記者 : イ・ジヨン