「馬医」自由自在なチョ・スンウの演技でカバーできるか

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MBC

「馬医」放送6回で同時間帯の視聴率1位

MBCドラマ「馬医」がこれまで同時間帯視聴率トップを維持してきたKBS2の「ウララ・カップル」をおさえ、1位を獲得した。

視聴率調査会社のAGBニールセン・メディアリサーチによると、16日に放送されたMBC月火ドラマ「馬医」は、全国基準で視聴率12.9%を記録したという。これは同ドラマの最高視聴率であった10.4%より2.5%上昇したものである。この日同ドラマは首位をキープしていたKBS 2TV月火ドラマ「ウララ・カップル」(11.1%)を1.8%の差でおさえ、1位に躍り出た。

つい最近まで6.9%と酷評を受けていた「馬医」が視聴率1位になったのは、やはりチョ・スンウの力だろう。

第5話の後半から登場したペク・クァンヒョン(チョ・スンウ)は、飲み屋でスクフィ姫(キム・ソウン)に「君がお姫様だったら、僕は領議政(朝鮮王朝時代の最高行政機関の官職の一つ)の息子だ」と嘘をつくが、病気にかかった動物を診る時は誰よりも真剣だった。一言でいうと、図々しさと真剣さを巧みに操りながら、人々を熱中させる演技を披露しているのである。

チョ・スンウが演じるペク・クァンヒョンというキャラクターにとっては、犬も猫もみんな大切な命である。また彼は人を治療する“人医”であれ、動物を治療する“馬医”であれ、どちらも命を救うという職業だという信念を持っている。

「馬医」の演出を担当しているイ・ビョンフン監督は、ドラマの大きな長所として、チョ・スンウの演技、人間と馬の触れ合いを挙げていた。しかし序盤、子役の登場と共に出生の秘密、陰謀などありきたりなドロドロな展開で、関心を得られなかった。その結果、酷評と共に視聴率も6.9%まで落ちてしまった。しかしイ監督が長所として挙げていた2つの要素が出てきて、視聴率1位に躍り出たのである。

それにも関わらず「馬医」の道のりはまだまだ遠い。まずイ監督は長い間、時代劇を演出してきているため、これまでのパターンを踏襲する恐れがある。また一部の視聴者はキム・イヨン脚本家の台本に不満を持っている。これらのことをどうやって克服していくのかが残された課題である。

また「ウララ・カップル」も、いつでも1位に返り咲くことができる底力のあるドラマである。さらにSBS「シンイ-信義-」の後番組であるキム・ミョンミン、チョン・リョウォン主演の「ドラマの帝王」との対決も、これから繰り広げられるため、月火ドラマ視聴率争いはこれからだと見られる。果たして「馬医」が前述した懸念材料を乗り越え、幅広いチョ・スンウの演技や、動物と人間の暖かいコミュニケーションで奪還した1位の座をキープできるのか、注目されている。

記者 : イ・ヨングァン